2014/09/20 コズミックカレッジ赤平会場 センサ‐の値を分析しよう! BB-Sat を皆さんが作ったペーパーロケットで打上げました。打上げ時の気圧の変化を分析 し、何が分かるでしょうか? 打ち上げ時は、BB-Sat の気圧センサーで気圧を取得し高度に変換して、XBee で高度を送 信していました。パソコンで高度を受信し、リアルタイムに Scratch でグラフ表示しまし た。 各班の高度の記録を、一度にグラフ化したものが以下です。 「打上直前の高度を 0 m」とし、その差分を高度としました。そのため衛星班の受信係の人 にチェックして貰った高度より低い値となっているはずです。 100 頂点 BB-Sat打上げ高度 降下中のグラフの傾きはみんな同じですね。 (グラフがほぼ平行になっているため) これより、以下がわかります。 ・皆さんの使ったBB-Satが同じ重さ ・パラシュートが同じ能力 80 60 D班(1番目) 高度(m) 40 E班(2番目) A班(3番目) 20 着地 発射 C班(5番目) 0 -5.0 B班(4番目) 0.0 5.0 10.0 15.0 20.0 -20 -40 25.0 時刻(秒) 上昇中に動圧で(ロケットの隙間から風が吹き込み)、気圧が高くなり高 度が低くなったように見えています。 ※他の班のロケットも上昇中に一瞬、高度が下がっているのは同じ理由 です。 各班の最高到達高度は、打上順に D 班:70m、E 班:76.6m、A 班:84.6m、B 班:73.7m、 C 班:41.3m です。 以降ではビデオ撮影した動画でロケットの姿勢、逆噴射のタイミング、パラシュートの開 き方を確認し、高度との関連を分析した結果を記載します。 11 2014/09/20 コズミックカレッジ赤平会場 BB-Sat の高度分析 1 1 番高く飛んだのは、3 番目に飛ばした A 班です。 ③ A 班のロケットは真っ直ぐ上昇したため、エンジンの力が無駄なくロケット を持ち上げたため高く上昇することができたようです。 ② エンジンの逆噴射からパラシュート放出までを詳細に見ると以下がわかり ました。 ①で逆噴射が起こり、ロケット下部と分離します。エンジンによる勢いは、 ① ほぼなくなっていましたが、垂直に上昇していたため逆噴射の勢いでロケッ ト上部は更に上昇します。 ②でロケット上部から BB-Sat が放出されますが、パラシュートがすぐに開 かなかったため、BB-Sat は放り投げられたような形となり③まで上昇する ことができました。 BB-Sat の高度分析 2 2 番目に高く飛んだのは、2 番目に飛ばした E 版です。 E 版のロケットは、ぐるぐる螺旋(らせん)を描きながら飛んでいました。 エンジンの力が横向きに使われてしまった分、高度が低くなったようです。 エンジン逆噴射後の、BB-Sat 放出は A 班と同様でした。 BB-Sat の高度分析 3 3 番目に高く飛んだのは、 1 番目に飛ばしたD班と 4 番目に飛ばした B 班です。 ③ ② この 2 つの班のロケットは垂直に飛ばず、かなり斜めに飛んでいました。 ① エンジンの力が横向きに使われてしまった分、高度が低くなったようです。 また③でエンジンの逆噴射で BB-Sat が放出されますが、パラシュートがすぐ に開いたためブレーキが掛かり、③での高度がほとんど出せていないことも高度が低くなった 原因と考えられます。 BB-Sat の高度分析 4 4 番目に高く飛んだのは、5 番目に飛ばした C 版です。 C 版のロケットは途中でひっくり返って回転したため、通常の半分程度の高度 でした。ロケットがひっくり返ってしまった原因ですが、1 枚のフィン(羽)が回 転の勢いに負けて倒れ 2 枚になり、バランスを崩したためと考えられます。 12
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