2016 年度の経済と 貨物輸送の見通し(改訂)

2016 年度の経済と
貨物輸送の見通し(改訂)
2016.3
Nittsu Research Institute and Consulting, Inc.
Ⅰ.経
済
http://www.nittsu-soken.co.jp
【表1~4参照】
1.世界経済
(1)新興国経済に不安要素残り、2016年の世界経済成長率は3.1%まで減速
・米国経済に若干の減速が見込まれるものの、引き続き底堅い動きを期待。欧州は債務危機の後遺症
から脱しつつあるが、ドイツ経済の失速懸念などもあって、回復テンポは緩やか。
・中国をはじめとする新興国経済には不安要素が残り、回復テンポは緩慢に。
(2)2016年の米国経済は、前年の2.4%を下回る2.1%の成長に
・2015年10~12月期の米国経済成長率は、前期比年率1.0%増と急減速。世界経済の減速やドル高に伴
う輸出の停滞、原油安などを背景とした設備投資の悪化などが下押し要因に。
・FRB(連邦準備制度理事会)による年4回の利上げ観測は遠のき、1回または2回の利上げにと
どまる公算大。
・個人消費や住宅投資が景気を下支えし、2016年の経済成長率は、前年の2.4%増を下回るものの
2.1%増と引き続き底堅く推移。
(3)ユーロ圏経済は緩やかながらも回復基調を持続
・ECB(欧州中央銀行)は2016年3月に包括的な金融緩和策を決定。2%の物価安定目標達成への
道のりは遠いが、需要拡大や物価下支えに対する一定の効果を期待。
・ドイツ経済の失速懸念、南欧諸国における緊縮財政や失業率の高止まりが引き続き景気の下押し要
因となり、当面の回復テンポは緩やかに。
(4)2016年の中国経済はさらなる減速が避けられず
・中国は不動産投資の抑制、製造業の過剰設備解消と同時に消費主導の経済構造への転換に取り組ん
でいるが、現在はまだ端境期。
・大量の資本流出、人民元安、株安、輸出入の大幅減など不安定要素が多い。財政・金融両面からの
テコ入れが予想されるものの、さらなる減速が避けられず、2016年は6%台半ばの成長に。
2.日本経済
【消費増税の影響を払拭できず、2015年度はプラス転換するものの低成長に】
- 1 -
・2015年10~12月期の実質経済成長率(季調ベース)は、前期比0.3%減(年率1.1%減)と2四半期
ぶりのマイナス成長に。
・2014年4月の消費増税の影響が残り、引き続き個人消費を下押し。世界経済の減速などもあって、
外需による押し上げ効果も限定的。好調な企業業績を背景とした堅調な設備投資が景気を下支えし、
2015年度の実質経済成長率は0.7%増と、小幅ながらプラス成長に転換。
・景気の底割れは回避できるとみられるが、力強さを欠いた緩慢な回復基調続く。
【駆け込み需要の規模は前回増税時を下回る見通し】
・2017年4月に、消費税率が現行の8%から10%に引き上げられると想定。
・増税に伴い、2016年度下期を中心に駆け込み需要が発生するものの、前回増税時と比較して個人消
費や住宅投資の押し上げ効果は小さくなる見通し。
【2016年度の実質経済成長率は0.9%増と引き続き小幅に】
・設備投資には引き続き堅調な動きを期待。個人消費はプラス転換するが小幅な伸びにとどまる。官
公需および外需の寄与も限定的。
・2016年度の実質経済成長率は0.9%増と、前年度よりも若干加速するものの小幅な成長続く。
Ⅱ.貨物輸送
【表5~9参照】
1.国内貨物輸送
(1)2016年度の総輸送量は0.7%減に
・公共投資の落ち込みなどを受けて建設関連貨物がマイナスとなり、総輸送量を大きく下押し。一方、
鉱工業生産や設備投資の回復、さらには消費増税前の駆け込み需要もあって、消費関連貨物や生産
関連貨物には増加が見込まれる。総輸送量は0.7%減と予測。
(2)品類別輸送量
①消費関連貨物は、個人消費の伸びが小幅にとどまるほか、前年度における増加の反動もあり、0.2%
の微増に。
②生産関連貨物は、鉱工業生産や設備投資の回復を受けて、一般機械、鉄鋼、化学工業品などに増加
が見込まれる一方、石油製品などが低調に推移するため、トータルでは1.8%のプラスに。
③建設関連貨物は、住宅投資に増加が見込まれる一方、公共投資の減少に伴い、3%台半ばのマイナ
スとなり、総輸送量の下押し要因に。
(3)輸送機関別輸送量
①鉄道輸送は横ばい
・JRコンテナは、自動車からの需要のシフトの動きが続くなかで、積合せ貨物などを中心に2%台
半ばの伸びを見込む。
・JR車扱は、石油の需要減に加え、セメント・石灰石も頭打ちとなるため1%弱の減少に。
・JR全体では、1.5%増と2年連続のプラスを予測。
・その他の鉄道は、石油需要の減退、セメント・石灰石の減少などにより、3.7%減と低調な推移に。
②営業用自動車は、一般機械や化学工業品など生産関連貨物を中心に0.6%増と予測。
③自家用自動車は、建設関連貨物の停滞などから3.6%減と低迷。
- 2 -
④内航海運は、鉄鋼や化学工業品などに増加が見込まれるが、建設関連貨物の不調により0.4%減に。
⑤国内航空は、国内民需の回復などを受けて1.7%増と3年ぶりのプラスに転じると予測。
2.国際貨物輸送
(1)外貿コンテナ貨物
①2016年度の輸出は0.4%の減少に
・2015年度下期は、中国をはじめとする世界経済の減速が鮮明となったことを受け、上期より減少幅
が拡大。
・米国、ASEAN、中国向けが振るわず、堅調だったEU向けも失速気味。
・一般機械、電気機械、自動車部品など機械機器類に加え、化成品も弱含みの展開。年度全体では
3.3%の減少と予測。
・2016年度については、世界経済減速の影響が上期まで残る。下期は、欧米向けの持ち直しもありプ
ラス基調に転じるものの、アジア向けの回復の遅れが下押し要因となり、緩やかな伸びにとどまる。
・年度全体では0.4%減と、2年連続のマイナス成長を見込む。
②2016年度の輸入は0.4%の増加に
・2015年度下期もマイナス基調が続き、年度全体では4.2%の減少に。
・消費財は、下期に入って生鮮貨物が底堅く推移する一方、衣料品、ドライ食品、家具などは低調。
・機械機器類も一般機械、電気機械に回復の兆しがみえない。
・2016年度は、消費増税前の駆け込み需要もあって個人消費が年度後半持ち直すものの、消費財には
堅調な増加が期待できず、横ばいがせいぜいか。
・設備投資も改善するが、機械機器類の輸入量の押し上げにはやや力不足とみる。
・年度全体では3年ぶりにプラスに転じるが、0.4%増と微増にとどまる。
(2)国際航空貨物
①2016年度の輸出は1.7%の減少に
・2016年1~3月期は、太平洋線が前年の北米西岸港湾混雑に伴う自動車部品の航空シフト・特需
(前年2~3月に数百便のチャーター便運航)の反動で半減に。
・全体の6割超を占めるアジア線は、中国以外のアジア諸国も含めて、中国経済減速の影響を払拭で
きず、1~3月期も前期に続きマイナスとなる見込み。
・2016年度は、太平洋線が自動車部品の堅調な伸びに支えられてプラスを維持する一方、欧州線は前
年度における自動車部品の需要一巡、スポット需要の反動で減少に転じる。アジア線も経済回復に
時間がかかり、年度を通じて水面下で推移。
・自動車部品以外の半導体等電子部品・製造装置、一般機械等の機械類は、総じて低調な荷動きが続
く見込み。円安一服や荷主の海上シフト傾向も下押し要因に。
・2016年度は全体で1.7%の減少と予測。プラス転換には至らず2年連続のマイナスに。
②2016年度の輸入は0.6%の増加に
・2016年1~3月期は、太平洋線が前年の北米西岸港湾混雑に伴う肉類等の食料品の航空シフト・特
需の反動減で、2桁台のマイナスに。
- 3 -
・2016年度は、個人消費の回復の勢いが弱く、食料品、衣料品等の消費財は前年度並みか微増にとど
まる。一方で、設備投資の本格化により、低迷が続いていた半導体等電子部品、機械部品等の生産
用部材が持ち直し、下支え役に。
・為替レートは前年度に比べて円高水準での推移が予想されることから、円安の逆風がいくぶん弱ま
り、輸入品の価格上昇圧力緩和による押上げ効果が見込まれる。
・2017年1~3月期には、消費増税直前の駆け込み需要も期待されるが、前回の引き上げ時に比べて、
押上げ効果は限定的。
・2016年度は全体で0.6%の増加と予測。微増ながら5年ぶりのプラス転換に。
Ⅲ.企業物流短期動向調査(速報)
【図1~6,表10~11参照】
①2016年4~6月の国内向け出荷量『荷動き指数』は、引き続き水面下で推移
・2016年1~3月実績の国内向け出荷量『荷動き指数』は、前期(2015年10~12月)実績より8ポイ
ント低下して△10に。4~6月見通しでは、△4と6ポイント上昇するが、引き続き水面下での推
移に。
②2016年4~6月の業種別『荷動き指数』は、改善に向かうもののプラスは6業種にとどまる
・2016年1~3月実績の業種別『荷動き指数』は、パルプ・紙および精密機械がプラスで、残り13業
種がマイナスに。4~6月見通しでは、10業種において改善の動きがみられるものの、プラスの業
種は6業種にとどまり、荷動き回復の動きはまだ広範囲に広がらず。
③2016年4~6月の輸送機関別『利用動向指数』は、総じて改善に向かうが全輸送機関でマイナスに
・2016年1~3月実績の輸送機関別『利用動向指数』は、まちまちな動きながら全輸送機関において
マイナスに。4~6月見通しでは、宅配便において低下、国内航空で横ばい、それ以外の輸送機関
では改善。ただし、引き続き全輸送機関で『利用動向指数』はマイナスに。
④2016年4~6月の輸出入貨物量『荷動き指数』は、総じて低調な推移に
・2016年1~3月実績の輸出入貨物量『荷動き指数』は、全輸送機関において前期(2015年10~12
月)実績より低下し、全輸送機関でマイナスに。4~6月見通しでは、外貿コンテナの輸入におい
て小幅に上昇する一方、その他の輸送機関ではさらに低下し、かつ全輸送機関でマイナスに。
⑤2016年4~6月の在庫量・営業倉庫保管量『動向指数』は総じて低下
・2016年1~3月実績の在庫量・営業倉庫保管量『動向指数』は、すべて前期(2015年10~12月)実
績より低下し、すべてマイナスに。4~6月見通しでは、すべての『動向指数』が低下し、かつ引
き続きすべてマイナスに。
⑥2016年4~6月の運賃・料金『動向指数』は、上昇基調ながらやや一服
・2016年1~3月実績の運賃・料金『動向指数』は、内航コンテナ・RORO船においてマイナス、
国内航空でゼロ水準、その他の機関ではプラスを維持。前期(2015年10~12月)実績との比較では、
鉄道コンテナおよび国内航空以外の4機関において低下。4~6月見通しでは総じて小幅な動きと
なり、運賃・料金の上昇基調に変化はないが、やや一服。内航コンテナ・RORO船では引き続き
マイナスに。
- 4 -
表1 経済の予測の前提
想 定
単 位
実 績
(2014年度)
2015年度
2016年度
世 界 経済 成 長率
前年比(%)
3.7%
3.3%
3.1%
米 国 経済 成 長率
前年比(%)
2.4%
2.4%
2.1%
円/ドル
109.7円/ドル
120.0円/ドル
112.0円/ドル
円/ユーロ
138.7円/ユーロ
132.4円/ユーロ
123.0円/ユーロ
ドル/バーレル
91.3ドル/バーレル
49.8ドル/バーレル
40.5ドル/バーレル
為 替 レ ー ト
原 油 輸 入 価 格
注)1.世界経済成長率は日本を除く実質・暦年ベース。
3.原油輸入価格はCIFベース。
2.米国経済成長率は実質・暦年ベース。
表2 主要国・地域実質GDP成長率の見通し
(前年比:%)
アジア主要国・地域計
NIEs ASEAN5
日 本
米 国
ユーロ圏
英国
2014年
0.0
2.4
0.9
2.9
6.3
3.4
2015年
0.5
2.4
1.5
2.2
6.1
2016年
0.4
2.1
1.5
2.2
6.0
中 国
インド
4.6
7.3
7.0
2.0
4.7
6.9
7.3
1.9
4.4
6.5
7.3
注)1.1.2014年まで実績値(または実績見込値)
、暦年ベース。
2.ユーロ圏:ドイツ、フランス、イタリア、スペイン他16カ国
NIEs:韓国・台湾・香港・シンガポール
ASEAN5:タイ・マレーシア・インドネシア・フィリピン・ヴェトナム
- 5 -
表3 国内総支出の見通し
2014年度
名目国内総支出
(名目国内総生産)
Nominal gross
domestic expenditure
実質国内総支出
(実質国内総生産)
Actual gross
domestic expenditure
民間最終消費支出
(個人消費)
Private final
consumption expenditure
民 間 住 宅 投 資
Private housing
investment
489,618
245,845
253,963
499,808
247,931
260,129
508,060
(
1.5) (
2.8) (
1.4) (
2.1) (
0.8) (
2.4) (
1.7)
524,687
260,500
268,115
528,615
261,084
272,536
533,619
(△ 1.0) (
1.2) (
0.3) (
0.7) (
0.2) (
1.6) (
0.9)
307,056
151,884
153,921
305,804
151,647
156,537
308,184
(△ 2.9) (
0.2) (△ 1.0) (△ 0.4) (△ 0.2) (
1.7) (
0.8)
13,141
(△ 11.7) (
民 間 設 備 投 資
Private equipment
investment
(
民 間 在 庫 投 資
Private inventory
investment
政
府
支
出
Government
expenditure
うち公的固定資本形成
(公共投資)
Public fixed
capital formation
財貨サービスの純輸出
Net export of
goods and services
上期
単位:10億円、( )内は対前年同期比増減率(%)
2015年度
2016年度
上期
下期
下期
計
計
6,637
1.3) (
6,800
13,437
3.2) (
2.3) (
70,717
34,036
0.1) (
1.7) (
38,220
72,256
2.6) (
2.2) (
6,677
0.6) (
7,088
4.3) (
13,766
2.5)
35,127
39,577
3.2) (
3.6) (
74,704
3.4)
243
2,727
△1,312
1,416
676
△1,396
△720
(*******) (*******) (*******) (*******) (*******) (*******) (*******)
124,140
60,092
(△ 0.3) (
1.1) (
(△
21,768
2.6) (
64,923
125,015
0.4) (
0.7) (
60,384
65,418
125,803
0.5) (
0.8) (
0.6)
9,099
12,252
21,350
8,738
12,173
20,911
0.5) (△ 3.7) (△ 1.9) (△ 4.0) (△ 0.6) (△ 2.1)
11,348
5,999
5,795
11,794
6,573
5,311
11,884
(*******) (*******) (*******) (*******) (*******) (*******) (*******)
財貨サービスの輸出
Export of goods
and services
(
91,687
45,672
46,233
91,905
7.8) (
2.4) (△ 1.8) (
0.2) (
46,519
47,388
1.9) (
2.5) (
93,907
2.2)
財貨サービスの輸入
Import of goods
and services
(
80,338
39,672
40,438
80,110
3.3) (
1.1) (△ 1.6) (△ 0.3) (
39,947
42,076
0.7) (
4.1) (
82,024
2.4)
注)1.原系列、実質値は2005年連鎖価格表示。
2.2015年度上期まで四半期別速報値による。
3.国内総支出=国民総支出-要素所得の純受取。
4.実績値の内訳項目合計は実質国内総支出と一致しない。
- 6 -
表4 物価・生産・経常収支の見通し
2014年度
国内企業物価指数
(2010年=100)
Domestic wholesale price
index(compared to 100 in 2010)
消費者物価指数
(生鮮品を除く) (2010年=100)
Consumer price index
(Excluding fresh foods)
(compared to 100 in 2010)
鉱 工 業 生 産 指 数
(2010年=100)
industrial production index
(compared to 100 in 2010)
経 常 収 支
収 支
105.3
103.2
100.8
102.0
100.5
2.8) (△ 2.9) (△ 3.4) (△ 3.1) (△ 2.6) (
101.0
100.8
0.2) (△ 1.2)
(
103.2
2.8) (
98.5
(△ 0.4) (△
出
Export
輸
97.3
0.4) (△
97.7
1.5) (△
103.2
0.0) (
103.4
0.0) (
103.6
0.6) (
103.5
0.3)
97.5
1.0) (
98.3
1.0) (
100.7
3.1) (
99.5
2.1)
(
75,619
37,241
36,296
73,538
36,042
8.4) (
2.9) (△ 7.9) (△ 2.8) (△ 3.2) (
38,991
7.4) (
75,033
2.0)
(
82,185
37,671
35,596
73,267
34,814
1.8) (△ 7.3) (△ 14.3) (△ 10.9) (△ 7.6) (
38,702
8.7) (
73,516
0.3)
入
import
103.4
103.0
0.0) (△ 0.1) (
△6,566
△430
703
273
1,224
290
1,514
(*******) (*******) (*******) (*******) (*******) (*******) (*******)
Trade balance
輸
(
7,931
8,661
8,256
16,917
9,134
10,029
19,164
(*******) (*******) (*******) (*******) (*******) (*******) (*******)
Current account
貿 易
上期
単位:10億円、( )内は対前年同期比増減率(%)
2015年度
2016年度
下期
上期
下期
計
計
注)1.原系列。
2.経常、貿易収支はIMFベース。
3.2015年度上期まで実績値。
- 7 -
表5 国内貨物輸送量の見通し
年度・期
機関
総 輸 送 量
Total transportation
volume
建設関連貨物
を除く輸送量
鉄
道
Railway
J
4,729.5
(△ 0.8) ( 0.2) (△ 1.3) (△ 0.6) (△ 1.7) ( 0.2) (△ 0.7)
2,880.9
1,428.8
1,519.1
2,948.0
1,427.6
1,551.8
2,979.4
( 0.7) ( 3.8) ( 1.0) ( 2.3) (△ 0.1) ( 2.2) ( 1.1)
43.4
20.4
22.6
42.9
20.1
22.9
42.9
(△ 1.5) (△ 0.6) (△ 1.5) (△ 1.1) (△ 1.4) ( 1.3) ( 0.0)
R
JR
30.1
14.4
16.1
30.5
14.5
16.5
31.0
(△ 2.3) ( 1.2) ( 1.7) ( 1.4) ( 0.6) ( 2.4) ( 1.5)
そ の 他
自
2014年度
単位:百万トン、( )内は対前年同期比増減率(%)
2015年度
2016年度
計
計
上期
下期
上期
下期
2,257.3 2,445.2 4,702.4 2,219.5 2,451.3 4,670.8
13.3
6.0
6.4
12.4
5.6
6.4
12.0
Other
( 0.2) (△ 4.8) (△ 8.7) (△ 6.9) (△ 6.3) (△ 1.2) (△ 3.7)
動
車 4,315.8 2,058.8 2,234.8 4,293.6 2,022.7 2,240.7 4,263.3
Automobile (△ 0.7) ( 0.4) (△ 1.4) (△ 0.5) (△ 1.8) ( 0.3) (△ 0.7)
営 業 用
Business
自 家 用
2,934.4
Coastal cargo
transport
1,546.9
2,946.5
1,392.6
1,571.7
2,964.4
(△ 1.8) ( 1.1) (△ 0.2) ( 0.4) (△ 0.5) ( 1.6) ( 0.6)
1,381.5
Personal use ( 1.9)
内 航 海 運
1,399.5
369.3
659.2
687.9
1,347.1
630.0
669.0
1,299.0
(△ 0.9) (△ 3.9) (△ 2.5) (△ 4.4) (△ 2.8) (△ 3.6)
177.7
187.4
365.0
176.3
187.3
363.5
(△ 2.4) (△ 2.1) (△ 0.3) (△ 1.2) (△ 0.8) (△ 0.1) (△ 0.4)
国 内 航 空
Domestic air
0.929
0.457
0.464
0.921
0.462
0.474
0.937
(△ 0.6) (△ 0.7) (△ 0.9) (△ 0.8) ( 1.1) ( 2.2) ( 1.7)
注)1.原系列。
3.実績値は国土交通省の各種統計・資料による。
2.2015年度上期まで実績値。
4.端数の関係で合計が合わない場合がある。
表6 品類別輸送量の見通し
単位:百万トン、( )内は対前年同期比増減率(%)
年度・期
消費関連貨物
Consumption-related
cargo
生産関連貨物
Production-related
cargo
建設関連貨物
Construction-related
cargo
2014年度
1,264.2
上期
638.4
2015年度
下期
675.0
計
1,313.4
上期
626.1
2016年度
下期
689.3
計
1,315.5
( 1.5) ( 7.7) ( 0.5) ( 3.9) (△ 1.9) ( 2.1) ( 0.2)
1,572.3
769.6
821.1
1,590.7
780.9
839.1
1,620.1
( 0.2) ( 0.8) ( 1.5) ( 1.2) ( 1.5) ( 2.2) ( 1.8)
1,848.6
828.4
926.1
1,754.5
791.8
899.5
1,691.3
(△ 3.2) (△ 5.4) (△ 4.8) (△ 5.1) (△ 4.4) (△ 2.9) (△ 3.6)
注)1.自動車と内航海運による輸送量(原系列)
。
3.実績値は国土交通省の各種統計・資料による。
2.2015年度上期まで実績値。
4.端数の関係で合計が合わない場合がある。
表7 特別積合せトラック輸送量の見通し
単位:百万トン、( )内は対前年同期比増減率(%)
年度・期
輸
送
LTL
量
2014年度
63.3
上期
31.1
2015年度
下期
32.4
計
63.5
上期
31.6
2016年度
下期
33.2
計
64.7
(△ 3.6) ( 0.1) ( 0.7) ( 0.4) ( 1.4) ( 2.3) ( 1.8)
注)1.2015年度上期まで実績値。
2.実績値は「トラック輸送情報」
(国土交通省)による。
3.端数の関係で合計が合わない場合がある。
- 8 -
表8 外貿コンテナ貨物輸送量の見通し
2014年度
合
計
Total
輸
Export
輸
Import
12,028
(△ 1.1)
出
4,923
( 1.0)
入
7,105
(△ 2.6)
単位:千TEU(実入り)、( )内は対前年同期比増減率(%)
2015年度
2016年度
上期
下期
計
上期
下期
計
5,885
5,679
11,564
5,799
5,773
11,572
(△ 4.1) (△ 3.6) (△ 3.9) (△ 1.5) ( 1.7) ( 0.1)
2,407
2,351
4,758
2,360
2,380
4,740
(△ 2.9) (△ 3.8) (△ 3.3) (△ 1.9) ( 1.2) (△ 0.4)
3,478
3,328
6,806
3,438
3,394
6,832
(△ 5.0) (△ 3.4) (△ 4.2) (△ 1.1) ( 2.0) ( 0.4)
注)1.主要8港(東京港、横浜港、清水港、名古屋港、四日市港、大阪港、神戸港、博多港)におけ
る外貿コンテナ貨物量の合計。
2.全国の外貿コンテナ貨物の中で、主要8港の占める割合は、輸出で 86.5%、輸入で 86.0%で
あった(2014 年)。
3.2015 年度上期まで各港港湾管理者資料による実績値。
4.端数の関係などで合計が合わない場合がある。
表9 国際航空貨物輸送量の見通し
2014年度
計 2,118.1
合
( 4.2)
Total
輸
出 1,034.8
Export
太 平 洋 線
Trans-Pacific line
欧
州
線
European line
ア ジ ア 線
Asian line
輸
入
Import
太 平 洋 線
Trans-Pacific line
欧
州
線
European line
ア ジ ア 線
Asian line
( 15.4)
203.7
( 43.6)
158.0
( 14.9)
673.1
( 9.0)
1,083.3
(△ 4.7)
204.0
( 5.9)
176.8
(△12.8)
702.6
(△ 5.2)
上期
991.6
(△ 1.8)
479.6
(△ 0.7)
80.8
(△ 0.1)
77.0
( 2.7)
321.8
(△ 1.7)
512.0
(△ 2.8)
92.7
(△ 1.0)
86.9
( 0.9)
332.4
(△ 4.2)
単位:千トン、( )内は対前年同期比増減率(%)
2015年度
2016年度
下期
計
上期
下期
計
1,019.6 2,011.2
966.6 1,034.7 2,001.2
(△ 8.0) (△ 5.0) (△ 2.5) ( 1.5) (△ 0.5)
491.4
971.0
465.7
489.2
955.0
(△10.9) (△ 6.2) (△ 2.9) (△ 0.4) (△ 1.7)
79.4
160.2
80.0
80.9
160.9
(△35.3) (△21.4) (△ 0.9) ( 1.8) ( 0.4)
83.4
160.4
76.0
83.2
159.2
( 0.5) ( 1.5) (△ 1.3) (△ 0.2) (△ 0.8)
328.6
650.4
309.7
325.2
634.9
(△ 5.0) (△ 3.4) (△ 3.7) (△ 1.1) (△ 2.4)
528.2 1,040.2
500.9
545.4 1,046.3
(△ 5.1) (△ 4.0) (△ 2.2) ( 3.3) ( 0.6)
96.8
189.5
90.4
99.4
189.8
(△12.3) (△ 7.1) (△ 2.5) ( 2.7) ( 0.2)
89.5
176.4
85.5
94.3
179.8
(△ 1.3) (△ 0.2) (△ 1.6) ( 5.4) ( 1.9)
341.9
674.3
325.0
351.7
676.7
(△ 3.9) (△ 4.0) (△ 2.2) ( 2.9) ( 0.4)
注)1.2015 年度上期まで国土交通省航空局資料(月別実績)を積み上げたもの。
2.輸送量は直送貨物のみで継越貨物は含まない。
3.端数の関係などで合計が合わない場合がある。
4.欧州線は中東・アフリカ・その他線を含む。アジア線は大洋州線を含む。
- 9 -
図1 荷動きの実績(見込み)と見通しの『荷動き指数』(速報値)
荷動き指数
40
32
実績
30
見通し
19
20
16
10
0
△10
7
△5
△7
△3
△9
△23
Ⅲ
△1
△4 △4
△4
△7
△9
△9
△14
△16
△14
△11
△2
△4 △4
△2
△6
△10
△25 △26
△30
Ⅱ
3
△3
2
△15
△20
7
Ⅳ
Ⅰ
Ⅱ
2012
Ⅲ
Ⅳ
Ⅰ
2013
Ⅱ
Ⅲ
Ⅳ
Ⅰ
2014
Ⅱ
Ⅲ
Ⅳ
Ⅰ
Ⅱ
2016
2015
注)1.調査対象は製造業・卸売業の主要 2,500 事業所とした。
2.
『荷動き指数』とは「増加」の割合から「減少」の割合を引いたもの。
3.点線は各期に入る前の時点の見通しにおける『荷動き指数』(2016 年Ⅱ期の『荷動き指数』は
今回調査時点の見通し)、実線は各期の途中の時点で判断した実績見込みの『荷動き指数』
(2016 年Ⅰ期の『荷動き指数』は今回調査における判断)
。
4.今回調査は 2016 年3月初旬に実施し、1,041 社から回答を得た。
表10 国内向け出荷量の実績と見通し(業種別;速報値)
2015年10月~12月実績
構成比(%)
回答
荷動き
社数 増加 横ばい 減少 指 数
製
造
業
卸
売
業
業 種
食 料 品 ・ 飲 料
106
繊 維 ・ 衣 服
36
木 材 ・ 家 具
38
パ ル プ ・ 紙
44
化学・プラスチック
114
窯 業 ・ 土 石
34
鉄 鋼 ・ 非 鉄
96
金
属
製
品
55
一
般
機
械
97
電
気
機
械
120
輸 送 用 機 械
96
精
密
機
械
26
そ
の
他
58
計
920
生
産
財
47
消
費
財
55
計
102
1,022
合 計
27
8
24
21
19
23
19
21
21
17
26
28
18
22
27
33
30
22
54
53
59
54
71
48
43
57
60
54
45
60
57
54
54
53
54
54
19
39
19
21
16
23
34
25
24
31
25
16
22
25
17
22
19
24
8
△ 31
5
0
3
0
△ 15
△ 4
△ 3
△ 14
1
12
△ 4
△ 3
10
11
11
△ 2
2016年1月~3月実績
構成比(%)
荷動き
回答
社数 増加 横ばい 減少 指 数
106
36
37
47
105
40
101
53
90
117
99
25
60
916
48
51
99
1,015
- 10 -
22
22
19
28
18
20
13
11
16
17
25
20
23
19
25
17
21
19
52
53
54
51
59
40
50
61
52
45
48
72
44
51
46
61
54
52
26
25
27
21
23
40
37
28
32
38
27
8
33
30
29
22
25
29
△ 4
△ 3
△ 8
7
△ 5
△ 20
△ 24
△ 17
△ 16
△ 21
△ 2
12
△ 10
△ 11
△ 4
△ 5
△ 4
△ 10
2016年4月~6月見通し
構成比(%)
回答
荷動き
社数 増加 横ばい 減少 指 数
105
35
37
47
104
40
101
52
89
117
99
25
60
911
48
51
99
1,010
24
22
10
21
18
20
14
15
19
17
21
28
18
19
25
25
25
20
53
49
68
58
69
63
55
58
47
57
47
60
54
56
60
61
61
56
23
29
22
21
13
17
31
27
34
26
32
12
28
25
15
14
14
24
1
△ 7
△ 12
0
5
3
△ 17
△ 12
△ 15
△ 9
△ 11
16
△ 10
△ 6
10
11
11
△ 4
表 11
国内向け出荷量の実績と見通し(地域別)
(速報値)
2015年10月~12月実績
構成比(%)
回答
荷動き
社数 増加 横ばい 減少 指 数
地 域
北 海 道
45
東
北
99
関
東
277
北陸・信越
80
東
海
159
近
畿
151
中
国
94
四
国
59
九州・沖縄
58
合 計 1,022
20
23
21
21
25
22
26
12
24
22
58
54
52
54
52
54
60
61
52
54
2016年1月~3月実績
構成比(%)
回答
荷動き
社数 増加 横ばい 減少 指 数
22 △ 2
23
0
27 △ 6
25 △ 4
23
2
24 △ 2
14
12
27 △ 15
24
0
24 △ 2
48
98
260
83
157
153
97
52
67
1,015
23
19
17
16
23
18
23
17
21
19
50
50
50
53
52
52
49
48
63
52
27
31
33
31
25
30
28
35
16
29
△ 4
△ 12
△ 16
△ 15
△ 2
△ 12
△ 5
△ 18
5
△ 10
2016年4月~6月見通し
構成比(%)
回答
荷動き
社数 増加 横ばい 減少 指 数
49
98
259
83
156
151
96
52
66
1,010
20
21
18
18
21
16
22
15
26
20
62
53
55
55
58
59
58
56
55
56
図2 各輸送機関の利用の実績と見通し(速報値)
19 %
57 %
24 %
17 %
56 %
27 %
2016年1月~3月実績
(△10)
17 %
60 %
23 %
2016年4月~6月見通し
(△6)
12 %
68 %
20 %
12 %
68 %
20 %
11 %
71 %
(△8)
2015年10月~12月実績
2016年1月~3月実績
(△8)
18 %
2016年4月~6月見通し
宅配便
(△7)
11 %
74 %
15 %
2015年10月~12月実績
2016年1月~3月実績
2016年4月~6月見通し
(△4)
11 %
75 %
14 %
10 %
76 %
14 %
(△3)
(△4)
10 %
74 %
16 %
11 %
71 %
18 %
11 %
72 %
17 %
(△6)
鉄道コンテナ 2015年10月~12月実績
(△7)
2016年1月~3月実績
2016年4月~6月見通し
内航コンテナ 2015年10月~12月実績
・RORO船
2016年1月~3月実績
7%
76 %
17 %
7%
76 %
17 %
8%
75 %
17 %
2016年4月~6月見通し
国内航空
2015年10月~12月実績
2016年1月~3月実績
2016年4月~6月見通し
利
用
動向指数
(△5)
一般トラック 2015年10月~12月実績
特別積合せ
トラック
18
2
26
△ 5
27
△ 9
27
△ 9
21
0
25
△ 9
20
2
29 △ 14
19
7
24
△ 4
4%
81 %
15 %
5%
75 %
20 %
5%
75 %
20 %
増加
- 11 -
横ばい
減少
(△6)
(△10)
(△10)
(△9)
(△11)
(△15)
(△15)
図3 輸出入貨物量の実績と見通し(速報値)
2016年4月~6月見通し
2016年4月~6月見通し
国際航空
-輸出量-
2015年10月~12月実績
2016年1月~3月実績
2016年4月~6月見通し
国際航空
-輸入量-
2015年10月~12月実績
2016年1月~3月実績
2016年4月~6月見通し
荷動き
指数
(△2)
外貿コンテナ 2015年10月~12月実績
-輸出量-
2016年1月~3月実績
外貿コンテナ 2015年10月~12月実績
-輸入量-
2016年1月~3月実績
20 %
62 %
18 %
20 %
54 %
26 %
18 %
57 %
25 %
14 %
25 %
61 %
63 %
15 %
18 %
11 %
66 %
23 %
10 %
65 %
25 %
(△7)
(△7)
(△12)
(△15)
17 %
73 %
10 %
(△5)
(△11)
22 %
71 %
11 %
(△7)
20 %
65 %
15 %
(△6)
6%
72 %
22 %
5%
72 %
23 %
(△7)
(△16)
(△18)
増加
横ばい
減少
図4 在庫量と営業倉庫利用の実績と見通し(速報値)
2015年10月~12月実績
在庫量
-原材料-
2016年1月~3月実績
63 %
17 %
20 %
(△3)
18 %
59 %
23 %
(△5)
16 %
61 %
23 %
2016年4月~6月見通し
在庫量
-製品-
(△7)
22 %
58 %
20 %
(2)
2015年10月~12月実績
21 %
2016年1月~3月実績
19 %
56 %
23 %
59 %
22 %
61 %
20 %
19 %
2015年10月~12月実績
2016年1月~3月実績
19 %
18 %
60 %
21 %
61 %
21 %
2016年4月~6月見通し
増加
- 12 -
横ばい
(△2)
(△3)
2016年4月~6月見通し
営業倉庫
保管量
在庫・保管
動向指数
減少
(1)
(△2)
(△3)
図5 運賃・料金の実績と見通し(速報値)
一般トラック 2015年10月~12月実績
2016年1月~3月実績
2016年4月~6月見通し
特別積合せ
トラック
2016年1月~3月実績
2016年4月~6月見通し
鉄道コンテナ 2015年10月~12月実績
2016年1月~3月実績
2016年4月~6月見通し
内航コンテナ 2015年10月~12月実績
・RORO船
2016年1月~3月実績
2016年4月~6月見通し
国内航空
2015年10月~12月実績
2016年1月~3月実績
2016年4月~6月見通し
倉庫保管料
9%
87 %
11 %
84 %
13 %
2015年10月~12月実績
2015年10月~12月実績
2016年1月~3月実績
2016年4月~6月見通し
3 % 動向指数
(13)
4%
(5)
5%
(6)
2%
(11)
2%
(6)
2%
(9)
2%
(1)
1%
(1)
2%
(1)
3%
(2)
5%
(△3)
6%
(△3)
3%
(0)
2%
(0)
2%
(1)
3%
(5)
1%
(4)
3%
(8)
85 %
8%
90 %
87 %
11 %
3%
95 %
2%
97 %
3%
95 %
5%
92 %
2%
93 %
3%
91 %
3%
94 %
2%
96 %
3%
95 %
8%
89 %
5%
94 %
11 %
93 %
値上り
図6
運賃・料金
81 %
16 %
変わらず
値下り
物流コスト割合の実績と見通し(速報値)
26 %
62 %
12 %
2015年10月~12月実績
動向
指数
(14)
21 %
68 %
11 %
(10)
2016年1月~3月実績
22 %
68 %
10 %
(12)
2016年4月~6月見通し
増加
- 13 -
横ばい
減少
本レポートは 2016 年3月 23 日時点の情報に基づき作成した。
本レポートに関する問合せ先
株式会社日通総合研究所 経済研究部
担当:佐藤 ℡03-6251-3362