漢方医薬学 Traditional Sino-Japanese Medicine 科目担当者 講 義 必 修 2 単位 20 講 4 年 前期 1 クラス (科目責任者) 小松 健一、 上原 聡(非常勤教員) 授業概要 漢方医薬学の特徴と理論、治療法を理解し、漢方医学に特有の薬学的知識を学ぶ。 一般目標 1.「現代医療で使用される生薬・漢方薬について理解するために、漢方医学の考え方、代表 (GIO) 的な漢方処方の適用、薬効評価法についての基本的知識と技能を修得する。 1. 漢方医学の特徴について概説できる。 2. 漢方薬と民間薬、代替医療との相違について説明できる。 3. 漢方医学と中医学の相違について説明できる。(独自) 4. 漢方薬と西洋薬の基本的な利用法の違いを概説できる。 5. 漢方処方と「証」との関係について概説できる。 6. 代表的な漢方処方の適応症と配合生薬を説明できる。 7. 漢方処方に配合されている代表的な生薬を例示し、その有効成分を説明できる。 到達目標 8. 漢方薬の科学的根拠について説明できる。(独自) (SBO) 9. 漢方エキス製剤の特徴を煎液と比較して列挙できる。 10. 疾病を漢方医学理論に基づいて把握できる。(独自) 11. 西洋医学的疾患に漢方薬が応用について概説できる。(独自) 12. 健康維持あるいは疾病予防のために漢方薬を選ぶ場合、適切な情報を提供できる。 (態度:独自) 13. 代表的な疾患に用いられる生薬及び漢方処方の応用、使用上の注意について概説できる。 14. 漢方薬の代表的な副作用や注意事項を説明できる。 区 分 1 項 目 1. 序論 2. 漢方医学の特徴 授 1. 2. 3. 4. 業 内 容 授業の進め方 漢方医学と現代医学の特徴 補完・代替医療、民間薬 漢方医学と中医学 (対応 SBO 1,2,3,4) (小松) 1. 古代の医学 2. 中世の医学 2 1.医薬品の歴史 3. 近代の医学 4. 演習:小テスト (対応 SBO 1,3,4) (小松) 1. 漢方医学における病因 3 1. 診断・治療(1) 2. 弁証と論治 (対応SBO 5) (小松) 1. 気血水 4 1. 診断・治療(2) 2. 陰陽、虚実、寒熱、表裏 (対応 SBO 5) (小松) 1. 五臓六腑 5 1. 診断・治療(3) 2. 六病位 3. 演習:小テスト (対応 SBO 5) (小松) 1. 漢方処方の薬性 6 1. 方剤学(1) 2. 漢方処方の組成 (対応 SBO 6,7,8) (小松) 1. 漢方処方の薬性 7 8 9 1. 方剤学(2) 1. 副作用 1. 科学的評価 2. 漢方処方の組成 3. 演習:小テスト (対応 SBO 6,7,8) 1. 誤治と瞑眩 2. 間質性肺炎 3. アリストロキア腎症 (対応 SBO 11,12,13) 1. 湯液とエキス製剤 2. 有効成分 3. 科学的評価 4. 演習:小テスト (対応 SBO 7,8,9) (小松) (小松) (小松) 1. 望診・聞診・問診 10 11 12 13 14 15 16 17 18 1. 漢方医学の診察法 2. 切診(脈診と腹診) 1. 症状による漢方薬の (対応 SBO 5,10) 1. 喉の異物感 2. 疲れやすい (対応 SBO 10) 選び方(1) 1. 症状による漢方薬の 選び方(2) 1. 症状による漢方薬の 選び方(3) 1. 症状による漢方薬の 選び方(4) 1. 症状による漢方薬の 選び方(5) 1. 症状による漢方薬の 選び方(6) 1. 症状による漢方薬の 選び方(7) 1. 症状による漢方薬の 選び方(8) 1. 西洋医学的疾患への 19 アプローチ 2.まとめと討論 (上原) (上原) 1. 冷え症 (対応 SBO 10) (上原) 1. めまい (対応 SBO 10) (上原) 1. 性欲減退 (対応 SBO 10) (上原) 1. 寝汗・多汗 (対応 SBO 10) (上原) 1. 腹痛・下痢 (対応 SBO 10) (上原) 1. 月経不順 (対応 SBO 10) (上原) 1. 肩こり・腰痛 (対応 SBO 10) (上原) 1. 過敏性腸症候群 2. 低血圧症 (対応 SBO 12) (上原) 1. まとめ 20 1. まとめ 2. 演習:小テスト (対応 SBO 1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14) テキスト 参考書 野村靖幸 編「漢方医療薬学の基礎(第 2 版)」(廣川書店) 日本東洋医学会学術教育委員会 編「学生のための漢方医学テキスト」(南江堂) 邱紅梅 著「わかる中医学入門」(燎原書店) 寺澤捷年 著「症例から学ぶ和漢診療学」(医学書院) 三潴忠道 著「はじめての漢方診療十五話」(医学書院) 成績評価 定期試験(80%)、小テスト(20%)により評価する。 科目担当者 小松 教員室:B412、メールアドレス: komatsu(at)hokuyakudai.ac.jp との連絡 *(at)は@に置き換えてください。 事前学修・ 1. テキストの該当部分を事前に予習しておくこと。 事後学修 (小松) 2. 課題演習を用い、復習すること。 関連科目 生薬学Ⅰ、生薬学Ⅱ 1. 講義内容に関連したプリントを配付する。 備 考 2. 定期的に課題演習を行うので、自己学修に役立てること。 3. 科目担当者(上原)の本務:上原内科クリニック院長
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