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読解力指導案
社会生活にいきる読解力向上推進事業
社会2
指導案(社会2)
Ⅰ 単元,題材について
1.単元名,題材名
「近代の日本と世界」
2.実施時期
適切な時期
3.単元,題材の目標及び指導内容(学習指導要領の指導事項等)
◇近代民主政治の動きが生まれたことをフランス社会の変化を通して理解させる。
現(5)近現代の日本と世界
ア 市民革命や産業革命を経た欧米諸国のアジアへの進出を背景に,開国とその影響
について理解させる。
新(5)近代の日本と世界
ア 欧米諸国における市民革命や産業革命,アジア諸国の動きなどを通して,欧米諸
国が近代社会を成立させてアジアへ進出したことを理解させる。
4.単元,題材の特徴
欧米の近代社会の成立と,アジアへの進出について学んでいく単元の導入として,
市民革命による社会状況の変化を捉えることが重要である。
この題材では資料を読み取る中で,フランスで起きた社会の変化について考えさせ
ていく。社会の変化をキャッチフレーズで表現させ,そして意見交換をしていくこと
で,活動的に学習を深めていくことができる題材であると考える。
5.単元,題材の指導計画例(全6時間)
学習過程
内
容
1次
・近代民主政治の動きが生まれたことをフランス社会の変化を通し
(2時間)
て考える。また,独立戦争という形の市民革命を経て,アメリカ
*本時は,1
合衆国が誕生したことを捉える。
時間目
2次
・イギリスで近代工業が成立し,資本主義が発展したことを理解す
(1時間)
る。一方,産業革命による社会の変化により,資本主義の矛盾を
批判する社会主義思想が誕生したことに気付く。
3次
・産業革命の進展の中でアジアに進出するヨーロッパ諸国の動きに
(1時間)
ついて捉え,また,イギリスの侵略に対する各国の動きについて
理解する。
4次
・アメリカからの圧力で開国へと外交政策を変更したこと,またそ
(1時間)
の開国に対する批判に対して厳しい弾圧が起きたことを捉える。
5次
・倒幕運動の中で薩長同盟が結ばれ,幕府を大政奉還に追い詰めた
(1時間)
こと,また,大政奉還後も旧幕府勢力の抵抗がつづき,戊辰戦争
が起こったことを理解する。
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読解力指導案
社会2
Ⅱ 本時の授業について
1.課題名
フランスの社会の変化の様子を,キャッチフレーズで表してみよう
2.本時の目標
(1)教科の目標
①フランスの社会の変化(フランス革命)を通して,近代民主政治の動きが生まれた
ことを捉える。
(2)付けたい「読解力」
①資料からフランス社会の変化の内容を読み取る力(①-エ)
②読み取った社会の変化を,理由を明確にしながら,簡単なフレーズで表現して書
く力(②-ア)
3.指導の内容と教材のかかわり
(1)使用テキスト
・フランス人権宣言(西洋史料集成)
・聖職者・貴族・平民の風刺画(浜島書店・資料カラー歴史)
(2)指導の重点
・フランス人権宣言は何がポイントとして表現されているのかを意識させる。また,
風刺画に登場している3人がどのような立場の人物かを予想しながら,並べ換え
を行わせる。
・フランスの社会の変化の様子を,簡単なキャッチフレーズで表現する。その際,
資料から読み取った内容をもとに,そのフレーズを付けた理由を明確にして書か
せる。
(3)ここで行う言語活動
・資料の情報を読み取り,社会の変動の様子を絵を並び替えて表現する。
・読み取った情報をもとに,社会の変化の様子についてキャッチフレーズで表現
する。
4.展開案
過程
導入
展開
学習活動
指導上の留意点
評価規準
1課題の説明
・ワークシートを配布し課題の
内容を説明する。
2フランス人権
宣言の文章を
読み,3枚の
風刺画が何を
示しているの
か考える。
・読みながら,重要だと考える
部分にラインを引かせる。
また,風刺画に描かれている
人物の立場に注目させ,考え
させる。
32で読み取っ
た情報をもと
に,3枚の風
刺画を並べ替
える。
・フランス人権宣言の内容を参 ・資料から読み
考にしながら,フランス社会
取ったことを
がどのように変化していくの
参考に,風刺
かを意識し,並べ替えを行う。
画を並べ替え
・机間指導
ることができ
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評価方法
ワークシート
読解力指導案
社会2
る。
【技・表】
終末
4人権宣言の内
容や,風刺画
が示している
情報を参考に
して,フラン
ス社会の変化
の様子につい
て,キャッチ
フレーズを作
り,そう考え
た理由を書
く。
・【
】 から 【
】へ に
当てはめる形で表現させる。
また,そのフレーズを作った
理由も書かせる。
5発表する
・発表されたフレーズを板書し
ていく。
6学習のまとめ
をする。
・フランスで社会の変化が起こ
った背景(フランス革命)に
ついての解説を行う。また次
時に,市民革命を経て,近代
市民社会を形成していくアメ
リカの学習を行うことを伝え
る。
7今日の授業の
感想を書く。
・授業の感想や疑問点について
書かせる。
・読み取った内
容をもとに,
理由を明確に
しながら,簡
単なフレーズ
を考えること
ができる。
【思・判】
ワークシート
5.評価について
(1)教科目標の評価
観点
評価規準(概ね満
足できる状況)
A(十分満足の状況) C(努力を要する場
合)支援の手だて
関心
意欲
態度
・資料にある情報
を読み取り,気
付いたことや考
えたことを書い
たり,発表しよ
うとしている。
・資料にある情報を
読み取り,気付い
たことや,考えた
ことを積極的に書
いたり,発表した
りしている。
思考
判断
・資料から読み取
ったことをふま
え,社会の変化
の様子を簡単な
キャッチフレー
ズで表現してい
・資料から読み取っ ・資料にある語句な
たことをふまえ,
どを参考にしてキ
社会の変化の様子
ャッチフレーズを
を簡単なキャッチ
作るように助言す
フレーズで表現し,
る。
そう考えた理由を
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評価方法
・資料にある情報に ・観察
ついて,注目すべ ・ワークシート
き視点を助言する。
・観察
・ワークシート
読解力指導案
る。
技能
表現
社会2
明確にしている。
・人権宣言から,
社会がどのよう
に変化したのか
を捉え,3枚の
絵を並べ替えて
いる。
・人権宣言から,社 ・資料の注目すべき ・観察
会がどのように変
視点について,机 ・ワークシート
化したのかを捉え,
間指導で助言する。
理由を明確にしな
がら,3枚の絵を
並べ替えている。
(2)付けたい「読解力」の評価
観点
概ね満足できる状況
支援の手だて
評価方法
①-エ
・資料から,フランス社会の
変化の内容を読み取ってい
る。
・資料から,ポイントと
なる語句に気づけるよ
うに助言する。
・観察
・ワークシート
②-ア
・読み取った社会の変化を,
理由を明確にしながら,簡
単なフレーズで表現して書
いている。
・以前の社会とどのよう ・観察
な点が変化したのかを, ・ワークシート
人権宣言の内容に注目
して考えさせる。
6.資料
・別添ワークシート等
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