第2学年 社会科学習指導略案

第2学年
1
単元名
2
単元のねらい
社会科学習指導略案
「世界恐慌と日本の中国侵略」(東京書籍:新編
新しい社会
歴史)
世界恐慌による経済の混乱を乗りきるために行った各国の対策により対立が深刻化し、この流れ
が第2次世界大戦を招いた遠因であることに気づかせるとともに、我が国においては経済の混乱に
よる社会不安の広がりの中で、政党政治が行き詰まりを見せ、軍部が台頭して大陸での勢力を拡張
し、戦争に至るまでの経過を理解させる。
3
単元の指導計画
題材名
1
世界恐慌と
ブロック経済
おもな学習内容
世界恐慌
ソ連の計画経済
ブロック経済
学習目標
配当
●世界恐慌の概要、欧米諸国の政策について
理解する。
1
(本時)
アメリカのニューディール
2
欧米の情勢と日本
ファシズム
世界恐慌と日本経済
行きづまる政党政治
3
日本の中国侵略
満州事変
二・二六事件
経済の回復と重化学工業化
4
日中全面戦争
日中戦争の勃発
泥沼化する戦争
強まる統制経済
4
●イタリアとドイツに台頭してきたファシ
ズムの実態について理解する。
●日本の政治の流れを、世界の動きと関連さ
1
せながら理解する
●満州事変から国際連盟脱退までの経緯を
理解する。
●国民の困窮や軍部の主張などについて具
1
体的にふれ、当時の日本の状況を考える。
●日本の中国侵略の実態とそれに対する中国
民衆の動きを理解する。
●当時の社会や国民生活の状況を通して、国
1
民の思いや考えを推察する。
本時の学習指導について
(1) 題材名
「世界恐慌とブロック経済」(教科書P182∼183)
(2) 本時の目標
○
世界恐慌の概要と欧米諸国(米・英・仏・ソ)の政策について理解することができる。
(知識・理解)
(3) 具体の評価規準
おおむね満足できる状況(B) Cと判断される生徒への手だて
・世界恐慌の概要(年代、きっ
Aと判断される状況
・個別指導における助言や生徒 ・世界恐慌の概要(年代、きっ
かけ等)を理解している。
同士の教え合い活動を通し
かけ等)と原因について理解
・欧米諸国(米・英・仏・ソ)
て、恐慌や政策のキーワード
している。
の政策(政策名、中心人物、
を見つけることができるよう ・各国の状況を踏まえて、欧米
おもな内容等)を理解してい
支援する。
る。
・ブロック経済の内容をもう一
度確認させる。
諸国(米・英・仏・ソ)の政
策(政策名、中心人物、おも
な内容等)を理解している。
・ブロック経済が他国に与える
影響について理解している。
(4) 先行学習(予習)
○
教科書 P182∼183を読んでくる。
(5) 本時の展開
教
過
程
学
習
活
動
1 「パンの配給を待つ人々」の写真を
指導上の留意点
○
看板と行列の対比に注目さ
せ、アメリカの世界恐慌前後
をつかむ。
のイメージを持たせる。
え
見て、アメリカの世界恐慌前後の様子
備考
パワーポイント
る
世界恐慌の概略について理解する。 ○
2
生徒と対話しながら、世界
恐慌の概略を説明する。
・ いつ(きっかけ)
・ どこで
○
予想ができなかった出来事
ワークシート
教科書資料
「ブレッド
・ 状況
であることに触れ、倒産や失
ライン」
・ 原因
業者の増加など深刻な問題で
パワーポイント
あったことに気づかせる。
○
資本主義経済における「生
教
産過剰」が原因の一つであっ
たこと程度にとどめておく。
○
世界経済の中心であったア
え
メリカで生じたため世界中に
広がったことに気づかせる。
る
3
本時の学習のめあてを確認する。
世界恐慌に対して、欧米諸国はどのような政策を行ったのだろうか。
世界恐慌に対する各国(アメリカ、 ○
4
4つの国の位置を最初に確
ワークシート
イギリス・フランス、ソ連)の政策に
認し、ソ連は社会主義であっ
教科書資料
ついて調べる。
たため、恐慌の影響を受けな
「おもな国
・ アメリカ…ニューディール政策
かったことを説明する。
の鉱工業生
・ イギリス、フランス…ブロック経
○
机間指導により、支援が必
産」
要な生徒を中心に個別指導に
済
あたる。
・ ソ連…五か年計画(影響なし)
/
5
それぞれの政策についてペアで政
○
それぞれの政策をペアで確
ワークシート
理
認し合い、わからないときは
教科書資料
教え合いをするように促す。
「フランク
策名や中心人物、内容等を確認する。
解
の
○
それぞれの政策がなぜ不景
リン・ルーズ
ベルト」
補足する。
「ニューデ
確
気の脱出策になるのかを適宜
認
○
机間指導や代表生徒の発表
ィールで建
を通して、理解状況を確認す
設されたダ
る。
ム」
「ソ連の五
か年計画の
ポスター」
パワーポイント
理
イタリア、ドイツ、日本がブロック
○
ブロック経済が与えた影響
経済に反発した理由について考える。
を考えさせることで、欧米諸
の
さ
解
考 え
6
・ 自分達の国の商品に高い関税をか
国の政策の理解の深化を図
深
せ
る。
けて売れなくするから。
・ 自分達の国は植民地が少なくて、
ワークシート
○支援が必要な生徒を中心に個
化
る
別指導にあたる。
ブロック経済ができないから。
○
教科書の地図から米・英・
教科書資料
仏・ソは経済圏が広いことに
「ブロック
気づかせ、開発可能な自国領
経済」
土や植民地を所有している
国、いわゆる「持てる国」の
政策であることをおさえる。
○ 『「持たざる国」はどんな政
策をとったのか』と投げかけ、
次時につなげる。
/定着の診断
7
学習の振り返りを行う。
○
本時の学習でわかったこ
ワークシート
と、よくわからなかったこと、
感想などをワークシートに記
述させる。
(6) 復習
○ワークシートをノートに貼り、教科書を再度読んで、重要なところにアンダーラインを引く。
(7)板書計画
めあて
世界恐慌に対して、各国はどのような政策を行ったのだろうか
第一次世界大戦後のアメリカ…生産力増大
↓
世界経済の中心
↓
商品の作りすぎによる大不景気
世界恐慌
影響受けず
↓
1929
各国の対策
ニューヨークの株価暴落
銀行や工場の倒産
→
アメリカ
失業者増加
↓
世界中に広がる
イギリス
ソ
連
フランス
ニューディール政策
ブロック経済
五か年計画
ルーズベルト
公共事業
→失業者救済
スターリン
本国と植民地で貿易
→外国商品に高い関税
‖
持てる国(国土・資源・植民地)
↑
持たざる国の反発
計画経済
(社会主義)
1
世界恐慌とブロック経済
2年A組(
P182∼183
)番
氏名(
)
世界恐慌に対して、欧米諸国はどのような政策を行ったのだろうか。
めあて
経済の中心
第一次世界大戦後のアメリカ・・・生産力増大
○ブロック経済に対して、ドイツ、イタリア、日本などが反発したのは
なぜだろう。
商品の作りすぎによる大不景気
1929
(
)年10月24日(木)→「暗黒の木曜日」
ニューヨーク
(
)の株式市場(ウォール街)の株価が暴落し、これを
倒産
きっかけに銀行や工場が(
)し、農作物の価格も急落し、
(
失業者
)
が町にあふれた。
世界中に広がる
世界恐慌
☆今日の学習を振り返ろう。
◎○△
影響受けず
1
世界恐慌について理解できましたか。
2
世界恐慌に対する各国の対策が理解できましたか。
3
今日の学習で、わかったこと、わからなかったこと、感想を書いてみ
各国の政策は?
国名
アメリカ
政策の
ニューディール
名称
連
五か年
経済
ルーズベルト
人物
政府が積極的に(
業
内容
ブロック
政策
ソ
計画
よう。
中心
おもな
イギリス・フランス
調整し、(
スターリン
公共事
)をおこし、生産を
失業者
)
を助け、労働組合を保護した。
植民地
本国と(
)
独裁体制のもと、(
)
との関係を密接にし、それ以外
経済により、重工業中心の工業
の 外 国 の 商 品 に 対 す る
化と農業の集団化を強行。
関税
(
)を高くし
た。
∥
持てる国(国土・資源・植民地)←持たざる国の反発