杉山 拓之(高校軽量級) 20150830 大阪大会 準優勝(3戦2勝1敗) 1

取る
杉山 拓之(高校軽量級)
取られる
一本
20150830 大阪大会
準優勝(3戦2勝1敗)
技有り
2
減点
注意
警告
1 回戦
対 小野 聡(愛知三重)
序盤
1
本戦 3-0(技有含)判定勝ち
中盤
終盤
序盤から激しい打ち合い 押込に行き、打合で上段を 技を止める癖?が多く出る
0
30 秒
姿勢保持率
90%
ガード保持率
80%
①27 秒 相手の右下段回し蹴りを躱す。
相手にコンタクトされない避ける動作は
自分の体力を損傷する事なく、相手に精神
的な動揺を与える事が出来る非常に大き
な武器。この動きは研究し続けて、様々な
状況においても行えるようにして欲しい。
アンタッチャブルを目指せ!
➁~48 秒 激しい打ち合いになるも右下
突きと膝蹴りを中心に押し込みに行く。
この動きが継続できるのも体力があるか
らだろう。スタミナと共にパワーをさらに
向上させて相手を寄せ付けない形になれ
れば理想的。さらには膝蹴り→下段回し蹴
りへと繋いでいく事が出来たら完璧。右下
突きを多用する傾向があるが、左下突きを
中心に技を組み立てて行きたい。
2 回戦
60 秒
有効打率
70%
防御率
50%
90 秒
主導率
60%
①~1 分まで 展開変わらず、膝蹴りを中
心とした打ち合い。このあたりは相手の攻
撃力の低さ、圧力の低さを意識して「打ち
合って押し込めば勝てる」と考えての行動
か。下段回し蹴りを蹴るも足だけの蹴りに
なっており、背足を中心に当てている事は
課題に挙げられる。突きで助走をつけて、
さらに加速をつけてスネで相手の大腿に
体重を乗せるように蹴って行きたい。
➁~1 分 24 秒まで このあたりは相手に
粘られて苦しんだ展開だったか。
①で押し込めるという意識が強く、思い通
りにならない事に対する焦りもあったの
ではないか。動きを見ていると、突きと膝
蹴りの際に杉山の力が相手に伝わり切っ
ていない印象を受ける。上段で技有を奪う
サプライズ率
0%
①1 分 29 秒 再開後の場面。
こういった少し出来る「間」をどのように
使っていくかも今後の課題。自分なりのル
ーティーンを考えて集中力を高めながら
試合展開を行えるようにして行きたい。
➁~1 分 45 秒まで 杉山の特性として、
相手の突きを身体で受け止めて、自分の突
きを打つという所がある。ここは修正して
行きたい。この場面では右上段回し蹴りを
蹴ってバランスを崩している。柔軟性の欠
如も課題に挙げたい。さらにバランスを崩
す一番の原因は技を止めてしまう事。これ
については道場で説明する。
相手の体形的にも戦いにくかったに違い
ない。思ったより粘って嫌な相手だっただ
ろう。
対 榎木 司(愛知三重) 本戦 5-0(技有含)判定勝ち
序盤
中盤
終盤
序盤様子見、突き少ない 若干劣性も踏ん張り応戦を 右上段で技有奪い、流しに
0
姿勢保持率
90%
30 秒
ガード保持率
80%
①12 秒 相手の軽い様子見の右下段を足
捌で躱して左下段を返す。このあたりの技
術レベルは高い。
➁14 秒 相手の左下段を捌き返し、大振
りの右突きも躱す。このあたりの展開は非
常に良い。18 秒の下段対応も良い。
③~25 秒まで 杉山の右下段空振りから
始まった打ち合い。相手の蹴りを防御し下
段を返していく展開だが最後に相手の技
で終わっているので流れで見てるとイー
ブンペースに見えてしまう。技術では勝っ
ているが、数で帳消しにされてしまった場
所と考えて良い。もう少し突きを打ちたい
のも挙げられる。
④31 秒の左上段は相手への攻撃起点に。
60 秒
有効打率
60%
防御率
50%
①~38 秒 若干相手に押し込まれてしま
った展開。杉山は間合いをコントロールし
たいタイプ。対して相手は間合いを詰めた
いタイプ。互いにとって組みやすいタイプ
同士。相手側に立てば、下がって間合いを
測る対戦相手に対してドンドン前に出て
リズムを崩しに行く事がセオリーだし、杉
山としては前に出てくる相手を的確にコ
ントロールして急所を狙って行きたい。
杉山の組手を方が相手を抑えきれる体力
と技術がなければいけないので難しいス
タイル。大課題の一つは体力向上だろう。
➁~52 秒まで 相手で前に出て攻勢に出
る。このあたりから勢いに乗って攻撃して
いるのが分かる。上段膝は惜しかった。
90 秒
主導率
55%
サプライズ率
5%
①1 分 5 秒 本戦も終盤戦。相手の右下段
を躱してからの左下段は強烈なものが欲
しい。それこそ1発で効かせられる左下段
を身につけて、渾身の技を打ち込めるよう
にしたい。これは課題。~1 分 8 秒までの
打ち合いでも杉山は突き数が低い。これは
修正して行きたい。
➁1 分 21 秒 右上段回し蹴りで技有を奪
う。互いに膠着した間合いから上段を狙え
るのは大きな武器。もう少し身体が柔らか
ければ楽に狙えるようになるだろう。
③1 分 29 秒 この左前蹴りの意図はなん
だろうか?見せ技にしては技を出し過ぎ
ているし、当てるつもりでもないだろう。
④~2 分 11 秒 関西は接近戦好きらしい
決勝戦 対 前田将輝(大阪南) 本戦0-1引き分け
序盤
中盤
終盤
相手ラフファイトに崩れ 接戦もラフに付き合い消耗 自分から仕掛けも決定打無
0
30 秒
姿勢保持率
85%
ガード保持率
80%
①12 秒 相手の前進に合わせて右下段。
この返しが強烈な蹴りになれば、相手は簡
単に中へは入ってこられない形になるだ
ろう。技威力向上させる事は大きな課題。
➁~31 秒まで 13 秒から相手は間合いを
潰して前に出てくる。完全に密着した間合
いで小さな突きを連打し、上体で圧力をか
けて膝という展開。本来は反則行為だが審
判団無反応。だが、他流派の試合ではよく
ある展開なので確実に対応出来るように
したい。この流れでも 22 秒~4 回ほど下
段を蹴るも相手のプレッシャーをまとも
に受けてバランスを崩してしまう。このあ
たりは戦い方に修正の余地がある。自分も
相手にくっついて離れる等。これは道場で
説明する。34 秒、遅すぎる警告が相手に。
60 秒
有効打率
50%
90 秒
防御率
60%
主導率
45%
①40 秒 相手の押し攻撃(反則行為だが)
に対応できずに押されてしまう。このあた
りは真面目に対応しようとし過ぎてしま
ったのではないか。相手のラフファイトに
クリーンに対応しようとすると、自分のリ
ズムを崩して消耗するパターンが非常に
多い。ラフにはラフで対応し、相手の上を
行くラフファイトで相手のリズムを崩し
て行きたい。あえてラフファイトな組手稽
古を行う必要性もあるだろう。相手の袖を
掴んで体を入れ替えを行ったり、引きずり
回す等の技術も稽古したい。
➁1 分 39 秒まで 普段の杉山はラフファ
イトを仕掛けてくるタイプと試合を行わ
ないので慣れていない事も挙げられる。こ
のあたりの展開は消耗したのではないか。
サプライズ率
0%
①1 分 40 秒~54 秒 この時間帯が一番惜
しい展開。もう少し蹴りまで繋ぐ連続攻撃
を継続していれば確実にペースを取れた
のではないか。蹴りまでのスムーズな繋ぎ
と連打を集中的に稽古したい。また真正面
からぶつかりに行って少し押し返されて
いるのも消耗に繋がっている。相手も相当
に体力があるのだろう。ラフファイターは
体力自慢が基本なので、相手の体力をいか
に空回りさせるかが大きな鍵になる。やは
り相手を崩す技術稽古が必要になるだろ
う。前田は体力で身体をくっつけてくる事
から上段前蹴りは非常に有効な技になる
だろう。それらを蹴るためにも身体の柔軟
性はしっかりと養っておきたい。
延長戦 対 延長 1 回 0-5 判定負け
序盤
中盤
終盤
ここk
0
30 秒
突き(%)
蹴り(%)
姿勢保持率
%
60 秒
突き(%)
ガード保持率
%
①2 分 39 秒 延長戦、再開後。相手の先
手で始まる。本戦同様に相手に詰められる
展開。身体を寄せられて下突き、膝という
展開。嫌な展開だが克服する事。
➁2 分 55 秒 相手に注意1。再開後、杉
山から仕掛けるも突きが続かない。
この場面では一気に距離を詰めすぎて自
分の技が出せる間合いにはならなかった
事が、技が繋がらなかった一番の原因では
ないか。もう少しじっくりと詰めて突きを
丁寧に打っていく事を行った方が下段ま
で繋げられたのではないか。そもそも接近
戦を丁寧に行う稽古が絶対的に必要。
③~3 分 11 秒まで この接近戦では相手
にペースを取られる。相手は自分のいつも
の動きを行っている状況に対して、杉山は
対応しているという状況。自分の展開へと
持ち込めなかったというのが、この状況で
の課題点。相手に付き合いながら自分の時
な「間合いコントロール展開」に持ち込ん
でいく技術が必要だろう。
蹴り(%)
有効打率
%
突き(%)
90 秒
蹴り(%)
防御率
%
①3 分 16 秒 付き合う組手を行っている
杉山の方が消耗激しい。下段で少し崩され
てしまう。この積み重ねが大きな差異にな
った後半に表れてくるので、今後は崩れな
いように心掛ける事。
➁3 分 33 秒 上段膝蹴りを蹴ろうと相手
の背に手をかけてしまう。相手はいくら反
則を重ねても甘い判定にも関わらず、杉山
は一発で止められる。まあ厳しい判定だ。
この前段階で、手打ちの突きを軽く出しな
がら、勢いついてきたら連打で出す、良い
意味で手抜き技術も欲しい。
③~4 分まで 密着戦でも杉山は筋力で
攻撃を出そうとしているのが目立つ。
この展開、この状況では非常に疲れる動き
方。もっと脱力した状態で軽く打ち合いな
がら、瞬間瞬間に大きく動く組手技術も身
につけて行きたい。いつもの間合いコント
ロールと同様にしっかりとものにしたい。
主導率
%
サプライズ率
%
①4 分~4 分 15 秒 相手の戦い方に付き
合い過ぎて消耗。中盤③で最後の体力を使
い果たした形。最後まで脱力した状態を維
持するというのは本当に難しい。
最後の最後でそれが出来なかったのは非
常に悔しいが、この点が相手との勝敗を分
けたポイントだと判断して良いだろう。
このような密着タイプには密着状態より、
自分の間合いコントロールまで持ってい
けるように心掛けたい。
関西勢特有の密着間合いに付き合い、消耗した結果の敗戦。
まあ、良い経験になった。
自分の間合いコントロール技術を活かすためにも、密着間合いは制しながら離した
距離へ移行できるようになる事。
また密着では脱力をしながら攻撃を組み立てていく事。
この 2 点が勉強になった。
次回はさらに進化した杉山を見せて欲しい!
攻撃面
①自分で考える事。
防御面
①自分で考える事。