平成 25 年度校内職員研修計画 1 研究主題 意欲的に課題解決に取り組む子の育成 ~課題提示の工夫と話し合い活動の充実をとおして~ 2 研究主題設定の理由 (1)昨年度の校内研修及び子どもの実態から 昨年度は,「自分の考えを分かりやすく伝える力を伸ばす授業づくり」を研究主題に 掲げて研修に取り組んだ。しかし,なかなか進んで自分の考えを発表できない消極的な 面をもつ当校児童の実態に鑑み,少しでも自信をもって発言できるように,まずは,「 どの子も自分の考えを根拠を示して書くことができる」ことを目指して指導を進めた。 文章化することで自分の考えを明確化することができ,文章化したものがあることで安 心感をもって自身の考えを発表することができると考えたからである。 その結果,年度末には,「自分の考えを,根拠を示して書くことができる子」が73. 9%と一応の成果を得た。(「平成24年度 目標及び教育・運営活動の学校評価(年 度末)のまとめ」より)また,「各学年の実態に応じて示された話型を意識して自分の 考えを話せる子が増えた」という成果も各学年からあがった。(「平成25年度にむけ ての教育課程改善アンケートのまとめ」より) しかし,「形式的な発表の連続に終始し,互いの考えを練り上げるという域には達し ない=単発の発言に終始し,話し合いにはなっていないことが多い」という課題が残っ た。 そこで,今年度は,子どもたちが,話し合いをとおして自分の意見と友達の意見を関 連づけて考え,課題解決に取り組む姿を目指すことにした。 そのため,授業づくりにあたっては,特に課題提示の工夫に重点を置く。子どもが多 様な考えをもてる課題,友達と話し合って解決していきたいと思える課題を提示するこ とで,子どもたちに話し合う必然性が生まれ,意欲的に話し合って課題解決に取り組む 姿が期待できると考えたからである。 (2)学校の教育目標・重点目標とのかかわりから 本校の教育目標は「ゆたかな学び かがやく笑顔」であり,これを達成するために, 重点目標として「自分の考えをもち,かかわりを大切にする子を育てる」を設定し,全 教育活動を進めている。 子どもたちが,自分の考えを友達に分かりやすく伝えると共に,友達の考えをしっか り聞いて自分の考えを深めることができるように,話し合いを大切にしながら授業改善 をし,「かかわりを大切にする子」を育てていきたい (3)「新潟市の授業づくり」から 新潟市は,授業づくりの5つの視点の中に,「かかわりの重視」と「言語活動の充実」 を謳っている。当校では,上記(1)(2)をふまえ,友達とのかかわり合いを重視し, 授業の中に話し合い活動を適切に位置づけることにより,子どもたちが自ら考えながら 課題解決に取り組む姿を期待したい。 [テキストを入力] 3 研究の内容・方法 (1)研究の内容 話し合い活動を充実させるためには,その話し合いが子どもにとって必然性のあるも のでなければならない。「話し合いたい」という子どもたちの意欲を喚起するには教師 のどんな働きかけが必要かを,今年度は特に課題設定の段階を中心に探っていく。 話し合いを深めるための教師の働きかけとして,次のことが考えられる。 ◎ずれや問いを生じさせる課題を提示し,子どもの思考をゆさぶり,子どもたち自身 が話し合いたくなるような状況をつくる。 ○何のために話し合うのか(目的),話し合った後何をするのか(見通し)を示す。 ○話し合いの段階で,共通点や相違点を整理して,それぞれの考えをつなぎ合わせる。 ○根拠や違い等を問い返して思考を促す。 ○話し合いが滞った時,新たな視点を与えて子どもの考えを広げる。 ○話し合い後に振り返りの場を設定し,子どもに自身の変容を自覚させる 等 (参考:「新潟市の授業づくり」) これらの働きかけを,具体的に授業のどこでどう位置づけるかを考えて実践を積み, 授業改善を進める。 [テキストを入力]
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