[テキストを入力] 日 時 2016 年 11 月 7日 月 2 時限(10:45 -12:15) 5号館 5102 教室 6202 教室 民法の世界では、契約締結の際、各当事者は契約内容を話し合い、お互い納得したとこ ろで合意し、契約が成立することを理想としています。しかし、実際には、保険約款、宿 3 泊約款、運送約款をはじめ、コンピュータのソフト使用約款、アパートなどの家屋賃貸約 講演 概要 款、金銭ローン契約約款など、多数の「約款」なるものが契約内容を具体的に定めていま す。これらは契約当事者の一方が契約締結に際して相手方に示すもので、多数取引を円滑 に遂行するうえで便利なものですが、相手方にとっては、内容をすべて承認して契約する か、それとも契約を諦めるか、の選択しかできません。きわめて不自由な契約実態と言え るでしょう。なぜこのような「約款」なるものが存在し、法的に認められているのか、近 時の民法改正でも議論されていますが、そもそもに遡って考えてみることにしましょう。 講師:安井 講師 略歴 宏 (関西学院大学名誉教授) 専門は民法。関西学院大学大学院法学研究科博士課程単位取得。広島修道大学法学部に 1976 年から 20 年間在職。関西学院大学法学部・同司法研究科(法科大学院)教授を経て 2015 年 3 月に定年退職。主な研究業績として、 『法律行為・約款論の現代的展開』法律文化社(1995 年、広島修道大学学術選書)、 「地震約款の拘束力についての一試論-最近の下級審判例を素材 として」法と政治 49 卷 4 号(1998 年) 、 「生命保険契約における無催告失効条項の効力」法と 政治 66 卷 2 号(2015 年)等。 主 催 注意事項 広島修道大学 法学部 この講演会は、 「金融取引法」の授業の一環として開催するものですが、受講者以外の皆さん へも公開します。
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