課題:内圧を受ける円筒胴+平鏡板構造部 (H27) の応力と強度

課題 : 内圧を受ける円筒胴+平鏡板構造部
(H27) の応力と強度
<課題モデル>
表1に示す4つのモデルから
割り当て
対称軸
平鏡板(円板)
T
B
接合点 J
内圧P
円筒胴
R
t
<解析条件>
・荷重:内圧P=10MPa
・FEMモデル:
軸対称ソリッド要素
<検討課題>
1.解析モデルの妥当性
2.変形・応力特性
3.強度評価
4. 製造方法
A
図1 平鏡板付き圧力容器構造
円筒+円板の接合構造として;
各モデルとも図2の3種類の
構造について検討する
<表1 課題モデル(形状・寸法、材料)>
形状・寸法
モデルNO.
モデル1
材料
SB410
モデル2
モデル3
SB480
モデル4
円筒胴の 円筒胴の 平鏡板の
内半径
板厚
板厚
隅の
半径
R
t
T
r=T/2
500
40
105
52.5
1000
80
210
105
500
30
95
47.5
1000
60
190
95
材料物性値
材料
ヤング率 ポアソン比 降伏強さ
σy
E
ν
引張強さ 疲労強度
σu
(SN線図)
SB410
205GPa
0.3
225MPa
410MPa
図3(1)
SB480
205GPa
0.3
265MPa
480MPa
図3(2)
対称軸
対称軸
平鏡板
対称軸
平鏡板
平鏡板
r
円筒胴
(a) 直接接合
( 基準構造)
W.L.
円筒胴
(b) 内接r付き
図2 接合構造 (r=T/2)
W.L.
r
円筒胴
(c) 内溝r付き
<検討課題>
1.解析モデルの妥当性
→ “変位と応力の両方について” オーダーエステメーション
(1)薄肉円筒胴の式
(2)周辺単純支持円板の式
2.変形特性・応力特性
→ “円筒一般部A,円板中心B,接合部Jの各部位
および全体に注目して”
3種類の接合構造(図2(a)、(b)、(c))について、
(1)変形特性
(2)応力特性
(3)応力特性の比較
3.強度評価
0
A
(1)円筒胴一般部Aの塑性崩壊強度
→膜応力場における膜降伏パターン
(外面)
円筒板厚
σ(膜)
(内面)
・3つの膜応力(板厚平均)成分σi,m(i=θ,z,r)から
*Mises応力σ
m,Mises を求める。
崩壊条件 : Mises応力σm,Mises=σy
*FEM解析では近似的にt/2(板厚中央)における値を用いてよい。
(膜+曲げ)
3.強度評価
0 膜
B
曲げ
(+)
(外面)
円板板厚
(内面)
(2)円板中心部Bの塑性崩壊強度
→(膜+曲げ)応力場における塑性崩壊パターン
(ⅰ)3つの(膜+曲げ)応力成分から
Mises応力σ(m+b),Misesを求める。
(ⅱ)3つの膜応力(板厚平均)成分σi,m(i=θ,z,r)から
*Mises応力σ
m,Mises を求める。
崩壊限界条件 :
(ⅰ)のMises応力σ(m+b),Misesと(ⅱ)のMises応力σm,Mises
の組合せの形で崩壊限界の式/線図が与えられる。
*FEM解析では近似的にT/2(板厚中央)における値を用いてよい。
3.強度評価
(3)接合構造J部の疲労強度の評価
①最大主応力で評価 (Misesの相当応力ではなく)
②平均応力σmの影響について、
最大効果を考慮したSN線図が与えられている。
応力振幅だけを適用して疲労寿命を評価する。
(4)接合構造の強度差をまとめて比較
4.製造法
3種類の接合構造の円形平鏡構造部をどのように製作
するか。
適用する工作法について、とくに留意すべき点を述べよ。
<引張+曲げを受ける円板の崩壊条件>
設計用に変形
崩壊限界点
Pc(Xc ,Yc)
1.8
Y=(σm+σb)/σy
σ
σb 3 

= 1- m
σy 2 
 σy





2


 (1)


(崩壊限界)
●
1.6
(崩壊条件)
2
σm+σb σm 3  σm  
  (1‘)
=
+ 1-
σy
σy 2   σy  


1.4
1.2
●計算点
1
P0(X0 ,Y0)
Lc
“σm,σb,( σm+σb)は3つの応力成分
ではなく、それぞれのMises応力を表わす“
0.8
0.6
L0
0.4
安全余裕=Lc/L0
(=Xc/X0=Yc/Y0)
0.2
0
●
0
0.2 0.4 0.6 0.8
X=σm/σy
1