緑のシャボン玉

優秀 賞
【公共都市空間のエクステリア部門】
「緑のシャボン玉」
竹澤洸人
工学院大学 建築学部 建築デザイン学科3年
■審査講評(加藤和雄)
人が中に入ることができるサイズ(包まれる感覚)の大小アルミフレームに植栽を
施し、常緑性、花が咲く、果実が実るといった「多様なツタ性の植物」を配しシャボン
玉のような透過性のある、軽いイメージの球体の連続性を形成させ、視覚、触覚、
臭覚、聴覚、味覚といった五感を通して緑、季節、自然が体感できる心地よい、安
らぎ、憩いの場所が創成されている。
人間的スケールの大小からなるアルミフレームの連続体と休憩、コミュニケーショ
ン等の行為から人間的な安らぎ、憩いの場となるには、フレームを多い尽くす植物
に対し、透過性、通風性が保持できるように定期的に植栽管理されていることが前
提条件でありこの過程をへて成立すると考えられる。
都市の公園にて人間的サイズの包まれ感ある、周囲とのつながり性が形成され
た緑の球体の連続性により四季、自然のウツロイが体感できる人間的環境を創出
していることを評価した。