最優秀 賞 「冬へ向けて」 厚見 慶 筑波大学 芸術専門学部 建築デザイン科2年 ※公共・都市空間のエクステリア部門より ■審査講評(岡田憲久) 多くの建築デザインをする人たちにとって、今、自然が新しい変化する テクスチャ―、装飾として扱われる程度の理解のプランが目立ってしまう ことが多い中において、自然の循環のシステムを、都市の広場のデザイ ンに、それも冬の風景に一石を投じようとしたデザインが大変素敵な都市 のおしゃれさを纏った提案としてまとめられており、興味深く素晴らしい。 落ち葉の散る、積る、発酵する、さらにそれが次の新しい生命を育てるた めのものとなる。素晴らしい循環のプランである。しかし実際を考えると、 積る、朽ちていく、発酵する姿が都市のおしゃれな空間の壁の一部となる とき、さほど美しくはないであろう。発酵のにおいも気になるような気がす る。生命とは美しさだけではない。都市の日常の生活のすぐそばでデザ インとして成立させるむずかしさ、素晴らしさをこれからも求めて実際のプ ランとして成立させてほしい。
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