17. 看護倫理学

大学院看護学研究科
博士前期課程
開講年次
選択必修
1年次前期
選
択
看護倫理学
授業
科目
担当
教員
Nursing Ethics
単位数
2単位
時間数
30時間
科目分
類
授業形態
専門科目
基盤看護学
使用教室
石 原 逸 子 (専 任 )
講義、セミナー
南館 202 演習室
授業の目的及びねらい
看護の実践現場における倫理的諸問題を解決するのに役立つ指針や仕組み作りの基礎となる知
識を学び、臨床の現場で遭遇する倫理的ジレンマについて、その問題点を分析し、関係者間の関
係や各々の立場を考慮して、解決策を検討して行く上での看護者としての役割を追求する。さら
に、看護や医療現場における倫理的ジレンマや研究、教育に関する倫理的課題を分析し、倫理的
課題への対応や倫理的コンサルテーションについて、看護の視点から考察する。
授業のキーワード
倫理規範、生命倫理、倫理的ジレンマ、倫理的課題、倫理的コンサルテーション、看護実践
講義回数
1回
2回
3回
4回
5回
6回
7回
8回
9回
10 回
11 回
12 回
13 回
14 回
15 回
テキスト
授
業
内
容
及
び
計
画
倫理とは:生命倫理、臨床倫理、看護倫理
倫理の原則、倫理的意思決定モデル、看護の行動規範と倫理綱領
義務倫理学、功利主義倫理学の考え方、倫理原則と倫理的権利
看護倫理に基づくケアリング、看護の責任と責務、協力、看護アドボカシー
医療現場における倫理的ジレンマ①:インフォームドコンセントのあり方をめぐる倫理的課題
医療現場における倫理的ジレンマ②;治験薬、遺伝病の検査を実施する場合の医療者の対応
医療現場における倫理的ジレンマ③:自己決定権(子供や認知高齢者の判断能力)
医療現場における倫理的ジレンマ④:患者の死をめぐって生じる倫理的ジレンマへの対応
医療制度と倫理的課題:医療を受ける権利
医療事故、守秘義務違反や医療者・同僚のミス(不正)をめぐる倫理的課題
倫理コンサルテーションと倫理的意思決定モデルの活用
教育に関わる倫理的課題(誠実・忠誠原則と看護教育、臨床実習と看護倫理)
研究に関わる倫理的課題
倫理的問題を持つ事例のディスカッション①
倫理的問題を持つ事例のディスカッション②
まとめ
松 木 光 子 編 集 ; 看 護 倫 理 学 2010、 ヌ ー ヴ エ ル ヒ ロ カ ワ
松葉祥一、石原逸子他:系統看護学講座別巻 看護倫理、2014、医学書院
参考文献
ダ ニ エ ル F .チ ャ ン ブ リ ス 著 ; 浅 野 祐 子 訳 : ケ ア の 向 こ う 側 , 日 本 看 護 協 会 出 版 会 , 2002
他の参考文献は講義中に提示します。
成績評価の方法と基準
・各テーマに関する文献レビューに基づいたプレゼンテーション(25%)
・上記各テーマ内容の事例への適用に関するプレゼンテーション (25%)
・上記プレゼンテーションに使用する資料と倫理問題事例のディスカッション(50%)
教員から学生へのメッセージ
文献レビューに基づくプレゼンテーションは、基本的知識を共有するために必要ですが、倫理的課題につ
いて十分議論することはもっと大切です。 したがって、どんな倫理的事例をどのようにディスカッション
にするか、みなさんの事前の準備と授業への積極的な取り組みが大切です。