69. 慢性病治療環境論

大学院看護学研究科
博士前期課程
開講年次
選択必修
1年次前期
選
択
授業
科目
池田清子(専任)
担当 河井伸子(専任)
教員 永田茂樹(非常勤)
慢性病治療環境論
Theories of environments in
Long-term treatment
単位数
2 単位
時間数
30 時間
科目
分類
専門科目
実践看護学
授業形態
講義・演習
使用教室
授業の目的及びねらい
慢性病をもちながら生活している人および家族が抱える問題や課題について、文献を中心に検
討するとともに、その問題や課題に対処するために活用可能な社会環境や社会資源、その有用性
を検討する。
授業のキーワード
慢性病、治療環境、社会資源、ピアサポート、
講義回数
第 1・2 回
第 3・4 回
第 5・6 回
第 7・8 回
第 9・10 回
授
業
内
容
及
び
計
画
文献検討と演習を通して、さまざまな慢性病の事例における治療的環境について考察
する。
Ⅰ.慢性病のタイプと治療環境
[池田清子]
・各自の関心領域の慢性病の療養特性の理解
・各自の関心領域の慢性病に関する社会資源や治療環境についての考察
( 例 ) 自 己 管 理 が 中 心 と な る 慢 性 病 ( 糖 尿 病 ・ 高 血 圧 )、 治 療 の 選 択 と 生 活 の 再
編成について検討し、より良い治療環境について提言する。
Ⅱ.在宅における療養環境と医療者の役割
在宅や長期療養施設などのケア環境における治療的課題と医師の役割
(褥瘡予防・慢性的な皮膚疾患の症状コントロール)
〔永田茂樹〕
在宅・長期療養施設などのケア環境と看護師の役割
第 11・12 回 Ⅲ.各種のサポート環境
1.ピアサポートの活動について(腎友会などの患者会)
理念・目的・活動実績などについて。
ピアサポートにおけるボランティアと医療者の役割について
第 13・14 回
〔河井伸子〕
[河井伸子]
2. 医療器具を用いながら療養生活を送る慢性病者の治療環境を整えるための支援
(腹膜透析、在宅酸素、インスリン等)
Ⅳ.地域のサポートネットワークづくりと CNS の役割
〔池田清子〕
第 15 回
地域包括支援センターの役割と連携、地域のリソースの活用など
テキスト
参考文献
・長江弘子編著、看護実践にいかすエンド・オブ・ライフケア、日本看護協会出版社,2014.
・川越正平編著、在宅医療バイブル、日本医事新報社、2014.
・日本老年医学会雑誌編集委員会編集、老年医学 up date 2010-2011 特集 生活習慣病-新薬
と高齢者医療、MEDICAL VIEW、2010.
・日本リハビリテーション医学会監修、リハビリテーションと地域連携・地域包括ケア、診断と医
療社.2013.
* その他の参考図書は講義中に提示します。
成績評価の方法と基準
・事前課題(20%)
・ プ レ ゼ ン テ ー シ ョ ン 内 容 あ る い は 演 習 の 成 果 報 告 ( 4 0 % )、
・ レ ポ ー ト ( 4 0 % ): 学 習 し た 内 容 を も と に 、 療 養 生 活 に 影 響 す る 環 境 要 因 に つ い て 整 理 し 、 慢 性
病者および家族がその人らしい療養生活を送るためにどのような環境調整支援が必要かについて考
察する。
教員からのメッセージ
脳血管疾患・慢性呼吸不全・難病など慢性病の種類によって、慢性病者とその家族に必要とされ
る社会資源のタイプや種類は異なります。現行の制度で活用できる社会資源や、今後望まれるサ
ポートなど、事例や講義を通してできるだけ具体的に考えていきたいと思います。