科目名 看護倫理 Nursing Ethics 否 看護における倫理綱領、倫理的概念、倫理上の基本原則を通して看護倫理の重要性について学び、倫理的課題、倫理的意思決定 に必要な要件や対処行動を探求する。 1(15) 授業 形態 オープンクラス 科目 目的 必修 単位数 (時間) 否 3年次 前期 専門科目・実践基盤看護学 選択 区分 科目等 履修生 履修 年次 到達 目標 科目 区分 担当教員 岡本 恵里(201) (研究室番号) 講義 1.看護倫理の歴史的変遷および看護実践における看護倫理の重要性を説明することができる。 2.倫理原則、倫理的概念を説明することができる。 3.事例を通し倫理的問題の分析とその対処行動を探求することができる。 4.看護者の「秘密を守る義務」とその行動責任について、法律と倫理との関連から説明することができる。 課題レポート(30%) ・筆記試験(70%)による総合評価。 成績評価方法 (基準) 教科書 再試験 総合評価において不合格となった場合、本人からの申請により再試験を受けることができる。 再試験は筆記試験のみで評価し、課題レポートの点数は評価に反映しない。 等 松葉祥一ほか:系統看護学講座 別巻 看護倫理,医学書院,2014. 参考書等 1) 石垣靖子,清水哲郎編著:身近な事例から倫理的問題を学ぶ 臨床倫理ベーシックレッスン,日本看護協会出版 会,2012. 2) 中山和弘,岩本貴編集:患者中心の意思決定支援 納得して決めるためのケア,中央法規,2013. 3) 吉田みつこ著:看護倫理 見ているものが違うから起こること,医学書院,2013. 4) 吉川洋子,杉谷藤子監修:学生のための患者さんの声に学ぶ看護倫理,日本看護協会出版会,2010 その他、授業の中で適時紹介します。 受講者への メッセージ 講義形式を主としますが適宜グループディスカッションも取り入れ、価値観の多様性の認識を深める機会を設けます。 臨床現場に生じている倫理的問題について共に考えることで倫理的感受性を高め、今後の臨地実習に生かしていきま しょう。 備考 学習項目 回 看護倫理の概要 1回 看護における倫理綱領 2回 看護の倫理原則 3回 看護実践上の倫理的概念 看護者に求められる倫理的行動 生命倫理・臨床倫理・医療倫理 学習内容 看護倫理の歴史的変遷と看護実践の倫理性について学ぶ。 これまで自分が捉えていた「看護倫理」に関する考えを基に、 看護実践において「なぜ看護倫理が必要なのか」を改めて考え る。 主担当 教 員 授業 方法 岡本 講義 日本看護協会(JNA)の『看護者の倫理綱領』の前文・条文につ いて学ぶ。 岡本 国際看護師協会(ICN)の『看護師の倫理綱領』の前文および4つ の基本領域、使用されている用語の意味について学ぶ。 講義 サラT.フライの倫理原則(善行と無害、正義、自律、誠実、忠 誠)について学ぶ。 看護実践上の倫理的概念(アドボカシー、責任と責務、協力、 岡本 ケアリング)について学ぶ。 看護者にとっての倫理的行動の4つの要素について学び、自己の 「倫理意識、倫理的感受性」を高めるための方法を考える。 講義 4回 倫理的問題へのアプローチ法 5回 倫理的問題/ジレンマ (グループワーク) 「インフォームドコンセント、自己決定・リビングウイル、安 楽死・尊厳死」に関する考え方を学ぶ。 倫理的意思決定モデルの考え方を学ぶ。 ・トンプソン&トンプソンの10ステップモデル ・ジョンセンの症例検討シート 臨床現場に生じている倫理的問題が含まれている提示事例を用 いて、倫理原則に基づき‘価値の対立’について考える。 6回 7回 岡本 講義 岡本 講義 演習 事例検討① (グループワーク) 課題Aで整理した各自の事例について、倫理原則・倫理的概念に 照らし合わせて、‘何が倫理的問題であるのか’グループで意見 岡本 交換する。 講義 演習 事例検討② (グループワーク) 課題Bで分析した各自の事例について、改めて‘何が倫理的問題 であるのか、どう対処すればよいか’についてグループメンバー 岡本 で意見交換する。 講義 演習 「個人情報保護」に関する法律および8つの原則について学び、 看護学生としての責任を考える。 看護者・看護学生に求められる倫理的責任 今後の臨地実習において、看護学生として果たすべき倫理的責 岡本 任について考える。 講義 演習 個人情報保護 8回 学 習 課 題 ・2回目課題(事後):提示した参考書や、日本看護協会ホームページの自己学習テキスト「看護職が直面する倫理的問題とその考え方」や 「事例検討編」を参考に、5回目課題A(事後)で取り上げる体験事例ついて整理しておく。 ・3回目課題(事後):配付資料「限界;別のがんばり方ができたかもしれない」を読み、この事例における看護実践上の倫理的概念「アド ボカシー、責任と責務、協力、ケアリング」を考える。 ・4回目課題(事後):配付資料「倫理的問題/ジレンマの提示事例」を読み、事例に含まれる倫理的問題、価値の対立について考える。 ・5回目課題A(事後):自分のこれまでの体験(臨地実習、自分や家族の入院経験等)の中から倫理的問題が含まれていると思われる事例 を取り上げ、何が倫理的問題であるのか整理する。課題シートは、資料レポート管理システムからダウンロードする。 ・6回目課題B(事後):6回目授業における意見交換をふまえ、課題Aで取り上げた事例に関して「ジョンセンの4分割表」を用いて分析(ス テップ1;認知分析、ステップ2;調査分析)する。課題シートは、資料レポート管理システムからダウンロードする。 ・7回目課題C(事後):7回目の意見交換をふまえ、課題Bで取り上げた事例の倫理的問題の分析(ステップ1;認知分析、ステップ2;調査 分析)を深めると共に、対処行動(ステップ3;具体的対応)をまとめて指定の期日までに提出する。(レポート配点;30点)
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