科目名薬学概論 (Y) 科目番号 71

科目番号
71
科目名
英文科目名
大学・短期大学名
連
絡
担
教
当
授
業
先
教
員
名
期
間
室
超過時の選考方法
成績評価方法
別途負担費用
その他特記事項
薬学概論 (Y)
Introduction to Pharmacy (Y)
立命館
大学
ＢＫＣ教学課
077-561-4972
ＦＡＸ　：
077-561-3935
ＴＥＬ　：
浅野真司
薬
学部
教授
（
）
コラーニングⅠ　206号教室
会場
立命館大学びわこ・くさつキャンパス
2016 年
4
月
12 日（火）～ 2016 年 7
月 19 日（火）
時限・講時
9
00 ～ 10 ：
30
＜毎週火曜日＞ 1(1-2)
：
書類選考
定
期
試
験
（
筆
記
）
0
％
レポート試験（期末）
0
％
平常点（出席・授業態度）
100
％
その他（
）
％
なし
あり（　）円
【事前に履修しておくことが望まれる科目】
この講義科目は、前期配当の「薬学科導入科目」である。また、薬学基礎演習と深く関
連している。この講義科目は薬学部薬学科での以後の学びの基礎となるものである。
【授業外学習の指示】
薬学部での学びの全体像を把握できるように講義を行う予定である。医療人である薬
剤師等を目指す自覚を持ち、責任感を身につけ、また自らが問題点を探し（課題探
求）、自らその解決策を考える（課題解決）態度を身につけるようにして欲しい。
【成績評価方法】
平常点：レポート（３回程度）を提出してもらう。
レポート、出席状況、受講時の積極性を評価する。
（備考）
私語など講義の妨げになる行為は禁止（著しい場合はマイナスの評価）。
【受講および研究に関するアドバイス】
健康、命、くすり、薬剤師、などに関する新聞やテレビなどの記事、ニュース、特集など
は興味を持って読んでほしい、見てほしい。
【授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法（教員との連絡方法含
む）】
manaba+R、学生との直接対話、講義担当教員に直接連絡して下さい。初回の講義時
に連絡方法を指示します。
＜講義概要・到達目標＞
【授業の概要と方法】
薬学部薬学科に入学した学生に対する「導入科目」と位置づけ、６年間の学び全般について概説する。まず
「薬学とは何か」、「薬学科６年制の意味するところ」、「薬学科での学びの全体像」について説明する。そし
て、「生命の尊厳」、「医療倫理」、「生命倫理」、「薬とは何か」、「どのように作用するか」、「薬は体内でどの
ような運命をたどるか」、「薬剤師の職務・責任、活動分野」、「薬害」、「医薬品の開発」、「チーム医療とコミュ
ニケーション」、「医薬品開発」、「治験」、「社会保障と保険医療」、「薬剤師として求められる資質」などについ
て概説する。
【受講生の到達目標】
A. 基本事項
(1)薬剤師の使命
「薬剤師が果たすべき役割」
２）薬剤師の活動分野と社会における役割について説明できる。
５）医薬品の創製（研究開発、生産等）における薬剤師の役割について説明できる。
７）薬物乱用防止、自殺防止における薬剤師の役割について説明できる。
「患者安全と薬害の防止」
３）医療に関するリスクマネージメントにおける薬剤師の責任と義務を説明できる。
６）代表的な薬害の例について、その原因と社会的背景およびその後の対応を説明できる。
「薬学の歴史と未来」
１）薬学の歴史的な流れと医療において薬学が果たしてきた役割について説明できる。
２）薬物療法の歴史と、人類に与えてきた影響について説明できる。
３）薬剤師の誕生から現在までの役割の変遷の歴史（医薬分業を含む）について説明できる。
４）将来の薬剤師と薬学が果たす役割について討議する。（知識・態度）
(2)薬剤師に求められる倫理観
「生命倫理」
１）生命の尊厳について、自らの言葉で説明できる。（知識・態度）
２）生命倫理の諸原則（自律尊重、無危害、善行、正義等）について説明できる。
３）生と死に関わる倫理的問題について討議し、自らの考えを述べる。（知識・態度）
４）科学技術の進歩、社会情勢の変化に伴う生命観の変遷について概説できる。
「医療倫理」
１）医療倫理に関する規範（ジュネーブ宣言等）について概説できる。
２）薬剤師が遵守すべき倫理規範（薬剤師綱領、薬剤師倫理規定等）について説明できる。
３）医療の進歩に伴う倫理的問題について説明できる。
「患者の権利」
２）患者の基本的権利の内容（リスボン宣言等）について説明できる。
３）患者の自己決定権とインフォームドコンセントの意義について説明できる。
「研究倫理」
１）臨床研究における倫理規範（ヘルシンキ宣言等）について説明できる。
(5)自己研鑽と次世代を担う人材の育成
「薬学教育の概要」
１）「薬剤師として求められる基本的な資質」について、具体例を挙げて説明できる。
２）薬学が総合科学であることを認識し、薬剤師の役割と学習内容を関連づける。（知識・態度）
「生涯学習」
１）生涯に亘って自ら学習する重要性を認識し、その意義について説明できる。
＜授業スケジュール＞
月日
回
テーマ・キーワード
薬学とは何か
月 12 日 /薬学とは何か、薬学の歴史、薬剤師の誕生と変遷、薬学科６年制の意味、薬学モデルコアカ
リ、薬学部での学びの全体像
生命の尊厳
月 19 日 /生命の尊厳、ヒューマニズム、人の誕生・成長・加齢・死の意味、生と死に関わる倫理的問題
1
4
2
4
3
4 月 26 日 /医療倫理に関する規範（ジュネーブ宣言など）、医療の進歩と倫理、患者の自己決定権、イン
4
5 月
5
5 月 10 日 /薬の発見の歴史、薬物療法の歴史、天然生薬、合成医薬品、薬の化学的な性質
6
5 月 17 日 /主作用と副作用、薬とリスク、薬の作用するプロセス、医薬品開発の標的となる代表的な生体
7
5
8
5 月 31 日 /薬剤師の倫理規範（薬剤師綱領、薬剤師倫理規定など）
9
6 月
医療倫理
フォームドコンセント
生命倫理
7 日 /生命観の変遷、生命倫理の諸原則（自立尊重、無危害、善行、正義など）
薬とは何か
薬の作用するプロセス
分子
体内での薬の運命（薬物動態）
月 24 日 /体内動態（吸収、分布、代謝、排泄）、薬物の投与方法（剤形、投与経路）
薬剤師の職務と責任
医薬分業、チーム医療、地域社会との関わり、在宅医療と薬剤師、薬と法律
薬剤師の活動分野
7 日 /医療機関、薬局、製薬企業、衛生行政、医薬品の適正使用
薬害
10
6 月 14 日 /代表的な薬害（サリドマイド、スモン、非加熱血液製剤、ソリブジン等）、医療過誤・インシデン
11
6
12
6 月 28 日 /医薬品の開発から承認まで、古典的な医薬品開発から先端的創薬へ
13
7 月
14
7 月 12 日 /社会保障制度、医療保険制度、地域医療、国民医療費の動向
15
7 月 19 日 /薬剤師として求められる資質、将来の薬剤師と薬学の役割、医療人としての姿勢、医療人とし
ト、薬物乱用防止、薬物依存
チーム医療とコミュニケーション
月 21 日 /チーム医療とコミュニケーション、各職種と行政の役割、リスクマネジメント、生涯学習
医薬品の開発
医薬品の創製と治験
5 日 /研究開発、治験、臨床研究と倫理（ヘルシンキ宣言等）
社会保障と医療保険
薬剤師と資質、総括
てのやりがい、総括
＜教科書・参考書＞
【教科書】
教科書は指定しないが、プリント（レジュメ）、参考資料を適宜配布する。
【参考書】
薬学教室へようこそ　二井将光講談社　ISBNコード：978-4-06-257931-5 （ブルーバックス）
薬学へのいざない　鎌滝哲也東京化学同人 ISBNコード：978-4-8079-1289-6
（備考）
薬学教室へようこそ（二井将光著）は、事前に読むことを強く薦める。
個々のテーマに関する参考書等については随時、紹介する。

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