MRの現状とこれから - 医薬情報担当者教育センター

2015年10月
教育研修管理者認定更新講習会
MRの現状とこれから
企画部 行入 正彦
2015年10月
教育研修管理者認定更新講習会
1
「MR活動意識調査報告書」 から
2015年10月
教育研修管理者認定更新講習会
2
「 MR活動意識調査報告書 」
実施方法
MR認定センター登録企業203社を通じ、各社の
MR総数の概ね20%を偏りなく選びWeb調査
Mmm
設問数: 30問
実施期間: 2015年2月1日(月)~ 2月28日(土)
公表 :
2015年5月
総回収件数: 12,245件、有効回答12,231件、無効14件
2015年10月
教育研修管理者認定更新講習会
3
担当施設 (ここでの診療所とは100床未満、病院とは100床以上))
構成比(%)
件数
全 体
12231
100.0
診療所のみ
1447
11.8
病院のみ
3026
24.7
エリアで担当(診療所・病院両方)
7427
60.7
その他
331
2.7
無回答
0
0%
20%
40%
60%
80%
0.0
製品の担当形態
全体
12231
100.0
専門領域の担当である
4679
38.3
領域の別なく担当している
7552
61.7
無回答
0
0%
20%
40%
60%
80%
0.0
「2015MR活動意識調査報告書」より
2015年10月
教育研修管理者認定更新講習会
4
あなたの担当先には何らかの訪問規制が・・・
構成比(%)
件数
全 体
12231
ある
11884
ない
無回答
100.00%
20%
40%
60%
80%
100%
97.2
320
2.6
27
0.2
あなたの担当先で、訪問規制がされている理由は・・・
全 体
件数
構成比(%)
11884
100.0
医師・薬剤師が以前より多忙になったから
9200
77.4
MRの提供する情報があまり必要とされていない
4174
35.1
3703
31.2
幾つかの不祥事が起きたため
2249
18.9
その他
1600
13.5
無回答
60
0.5
MRのマナーが悪いから
0%
20%
40%
60%
80%
100%
「2015MR活動意識調査報告書」より
2015年10月
教育研修管理者認定更新講習会
5
訪問規制は、なぜ強化されるのか?
「医師・薬剤師の業務の変化」
⇒ 更に多忙になり、MRに会う時間が無い。
i
「情報入手手段の多様化」
「ジェネリック医薬品(使い慣れた薬)の推奨」
⇒ MRの存在の希薄化。
i
「企業・MRによる不祥事」
「もの言う患者の増加」
⇒ 一部のマナーの悪いMRがクローズ アップ。
2015年10月
教育研修管理者認定更新講習会
6
あなたの担当施設の医師は、診療以外にどんな業務をしているかを
構成比(%
件数
全 体
12231
よく知っている
100.0 0%
640
5.2
知っている
5356
43.8
どちらともいえない
4295
35.1
あまり知らない
1700
13.9
155
1.3
85
0.7
知らない
無回答
20%
40%
60%
あなたの担当施設の薬剤師は、調剤以外にどんな業務をしているかを
全 体
件数
構成比(%)
12231
100.0
よく知っている
491
4.0
知っている
4044
33.1
どちらともいえない
4580
37.4
あまり知らない
2573
21.0
456
3.7
87
0.7
知らない
無回答
2015年10月
0%
10%
20%
30%
40%
「2015MR活動意識調査報告書」より
7
教育研修管理者認定更新講習会
訪問規制強化によるMRの変化
「MRが個々の医師・薬剤師の業務内容を把握できない」
⇒ 面談場所や時間が極度に限定され、医療従事者の
個々の業務内容を知らないMRが増加。
医師・薬剤師の固有のニーズが把握できない。
「MR活動に変化が・・・」
⇒ 行き易いところに訪問しがち。行っとけば良い。
少ない面談チャンスだからと情報提供が
自社製品の情報に偏る。
症例獲得や売上確保の活動になりがち。
「現在のMR活動への疑問や不満の声」
2015年10月
教育研修管理者認定更新講習会
8
「プライマリ医療」 での薬剤提供情報を行うMRが
全 体
12231
100.0 0%
増加する
2613
21.4
現状のまま
3201
26.2
減少する
6373
52.1
44
0.4
無回答
20%
40%
60%
「オンコロジー、抗体医薬など」 専門性の高い情報提を行うMRが
全 体
12231
100.0 0%
増加する
8838
72.3
現状のまま
2793
22.8
減少する
538
4.4
無回答
62
0.5
20%
40%
60%
80%
「2015MR活動意識調査報告書」より
2015年10月
教育研修管理者認定更新講習会
9
今後のMR活動で更に強く求められるものは
全 体
12231
100.0 0%
提供する適正使用情報の質を高めること
6341
51.8
有害事象に関するより幅広い情報収集力と
提供力
1961
16.0
医療従事者間のネットワークのつなぎ手
3851
31.5
78
0.6
12231
100.0
無回答
20%
40%
60%
自社の教育研修に
全 体
満足している
2312
18.9
どちらかと言えば満足
4580
37.4
どちらともいえない
3701
30.3
やや不満である
968
7.9
不満である
623
5.1
47
0.4
無回答
2015年10月
0%
10%
20%
30%
40%
「2015MR活動意識調査報告書」より
10
教育研修管理者認定更新講習会
自社の教育研修に不満がある理由は?
 主な解答内容 (「不満である」「やや不満である」 の自由記述)
Web研修・自己学習が中心のため
教育内容に偏りがある
実践に生かせない内容が多い。
研修の機会が多すぎる・少なすぎる
水準が低い
○ 教育研修制度そのものに問題がある
○ 教育担当者人員不足など
○
○
○
○
・・・ 185件
・・・ 332件
・・・ 217件
・・・ 250件
・・・ 174件
・・・ 56 件
(類似した自由記述の集計 )
2015年10月
教育研修管理者認定更新講習会「2015MR活動意識調査報告書」より
MR活動の課題
2015年10月
教育研修管理者認定更新講習会
12
こんな MRは要らない?
•
•
•
•
勉強不足。
研修で習ったままの情報提供。視点を変えて質問すると答えられない。
「ご処方は?」 「効果は?」 「副作用は?」 いつも同じことしか言わない。
自社製品の長所しか言わない。都合の悪いことは隠す?
Gg
酒寄医院 院長
酒寄 享先生
•
•
•
•
•
「降圧薬」を宣伝しながら、なぜ高血圧がいけないのか答えられない。
担当施設のことも知らないし、知ろうともしない?
(担当先の HP も見ていない)
患者さんのことを考えないマナーのなっていないMRが多い。
何かと言えば、「労務提供」、「公競規違反」、「プロモーションコード違反」。
•
Gggg
ナグモ医院 院長
南雲 晃彦先生
こんな MRは 要らない。
2015年10月
教育研修管理者認定更新講習会
13
求められるMR
2015年10月
教育研修管理者認定更新講習会
14
求められるMRとは
○ 「会社に言われるまま」、「自社の製品だけ」 ではなく
併用薬剤がある ことを前提とした 情報提供ができる。
k
○ 患者さん一人一人に合わせた情報提供を心掛けている。
k
○ これからは、個別の医療施設だけでなく 地域を 意識し
把握しているMR。
k
○ 大学病院や基幹病院の担当者と十分な連携と情報の共有。
k
○ 様々な医療制度の知識を持ち、担当エリアの状況を把握し
担当する医療施設の機能や、患者さんの状況を把握して
個々に提案できるMR。
2015年10月
教育研修管理者認定更新講習会
15
管理者の皆様へのお願い
○ 「教えた、伝えた、習わせた」 で
「~ぱなし」 に終わっていませんか?
○ 本当に理解し、習得していて、表現できているか
ぜひ確認してください。
○ 営業現場のリーダー・FLMさん達との連携を
お願いします。
2015年10月
教育研修管理者認定更新講習会
16
MRとして更に高めたい能力は
件数
構成比
(%)
12231
100.0
6661
54.5
製品に関わる疾病などの周辺知識
10401
85.0
コミュニケーション能力
6776
55.4
情報リテラシー
5408
44.2
語学力
4620
37.8
無回答
61
0.5
全 体
製品知識
0%
20%
40%
60%
80%
100%
医師・薬剤師との信頼関係をより良くするために
件数
構成比(%)
12231
100.0
もっと自社製品の情報提供に力を入れたい
3028
24.8
もっと副作用情報の収集と提供に力を入れたい
1931
15.8
6202
50.7
今のままで良い
240
2.0
その他
722
5.9
無回答
108
0.9
全 体
近隣医療機関や薬局の情報収集と提供に力を入れたい
0%
20%
40%
60%
「2015MR活動意識調査報告書」より
2015年10月
教育研修管理者認定更新講習会
17
MR本来の責務は、医薬品の情報の提供と
収集と伝達にある。
さらに、これからのMRは、地域医療の中で
地域特性に合った情報提供が求められる。
hhhhh
1軒の医療施設だけでなく、担当する地域の
医療の状況を把握し情報を収集し提供して、
そのフィーバックをするMRが望まれる。
患者さんに働き掛ける医師・薬剤師に
「多面的サポートができるMR」
2015年10月
教育研修管理者認定更新講習会
18
これから 求められるMRとは
1軒1軒の処方にこだわるだけでなく
担当している地域を絶えず意識した
MR活動が求められる。
1軒・1軒から地域へ、「点」 から「面」へ
地域の中で、効果的な医療を
支援して行く。
2015年10月
教育研修管理者認定更新講習会
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