当健診センターにおける心臓ドックの現状

【一般口頭発表】
16:00~16:10
(第 3 会場・国際会議室)
その他
臨床検査部門
当健診センターにおける心臓ドックの現状
《演者》
戸田中央 総合健康管理センター
塚原 由美子
1.目的(はじめに)
当センターでは、我が国の死因第 2 位である心疾患
に対し、早期発見を目的に H25 年 8 月より心臓ドックを
開 始 し た 。 検 査 項 目 は 心 電 図 ・ ABI ・ 心 臓 エ コ ー ・
BNP・冠動脈カルシウムスコアで、循環器専門医による
総合評価により精密検査の必要性を判定している。今
回、心臓ドックの現状調査と受診率向上への取り組み
を行ったので報告する
2.方法(内容)
【期間】H25 年 8 月~H26 年 8 月
【対象】当センター人間ドック総受診者 23,264 名のうち
心臓ドックを受診した 199 名(男性 122 名・女性 77 名)
【調査項目】①年代別心臓ドック受診率の統計 ②要精
密検査判定所見の主な内訳
3.結果(結論)
①心臓ドック受診率 30 代以下:0.3% 40 代:0.5%
50 代:1.1% 60 代:1.7% 70 代以上:3.0%
②要精密検査判定所見の主な内訳
【冠動脈石灰化所見】
40 代:1 名 50 代:3 名 60 代:10 名 70 代以上:3 名
【弁膜症所見】
50 代:2 名 60 代:1 名 70 代以上:1 名
【心室中隔欠損症所見】
30 代以下:1 名 50 代 1 名
4.考察
年代が上がるにつれて心臓ドック受診率の上昇を認
めていることから、高齢になるほど心疾患への関心の高
さが推測される。しかし要精密検査判定者は各年代に
認めており、年代を問わず有用性の高い健診であると
考える。今回の検討結果を踏まえ、どの年代にも興味
をもっていただけるようなパンフレットを作成した。当セ
ンター人間ドック受診者の約 8 割を占める 50 代以下の
方にも、心臓検診の有用性を伝え受診を促すことで、
心臓ドック全体の受診率向上に繋がり、さらに心疾患の
予防・早期発見にも貢献できると考える。
第 53 回TMG学会