H27.売れる米づくり技術情報 No.8

売れる米づくり技術情報
№8
~
なんかん米
光る粒張り
粒ぞろい~
J A
に 南
第 9 号
平 成 2 7 年 8 月 6 日
J A に い が た 南 蒲
(2)圃場全体を見て、黄化籾の割合が 85~90%になったら収穫適期です。
【収穫適期の穂】
○出穂後の積算温度から収穫時期を推定し、刈取間近に
なったら黄化籾率を確認しましょう。
○右図の点線内にある 2 次枝梗(上位3~4番目の1次
稲体への充分な水分供給、適期収穫と丁寧な乾燥調製
を確実に行い、高品質米に仕上げましょう!
黄化籾
枝梗に着生する 2 次枝梗)が黄化した時が黄化籾率
85~90%です。
黄化直前籾
緑色籾
○最低でも 10 本の穂を見て、8 割の穂が黄化籾率 85%
以上になったら収穫適期です。
1
稲体の活力維持と登熟向上のため、出穂 25 日後まで飽水管理を継続しましょう。
○最終かん水は出穂 25 日後以降とし、落水はそれ以降にしましょう。残暑が厳しい場合は、
出穂後 25 日以降も可能な限り長くかん水しましょう。
※早期落水は登熟不良を引き起こし、未熟粒が増加して品質低下の原因となります。
○最終かん水は十分湛水し、可能な限り遅くまで暗渠栓を閉め、土壌水分を保持しましょう。
○強風やフェーン現象など一時的な異常高温が予想される場合は、あらかじめ充分にかん水
しましょう!
出穂後の水管理イメージ
黄化籾率 85~90%
3
検査時の玄米水分 15.6~16.0%)は一般米となります。
基準を超えないよう、適切な乾燥をお願いします!!
落水時期と品質の関係(平成 4 年、新潟農試)
○急激な乾燥は胴割れの原因となるため乾燥速度は 1 時間当たり 0.8%以下としましょう。
最終かん水は
充分に湛水
出穂後25日間は飽水管理
今年産米からJA米要件に玄米水分が追加され、 高水分米(農産物
○立毛胴割れが発生している場合は毎時 0.5%以下に設定し低めの温度で乾燥しましょう。
○フェーン時に収穫した籾は水分のバラつきが大きいので常温で通風乾燥し水分ムラを解消させて
から夜間に低めの温度で乾燥しましょう。
飽水管理
湛水 自然減水
出穂期
2
落水
収穫期
生籾水分
乾燥温度
仕上げ水分(目標)
28%以上
24%以下
40℃以下
50℃以下
主食用米・加工用米:15.0%以下
18%以下
昼間通風循環/夜間乾燥
(温度低め)
備 蓄 米 ・ 飼 料 用 米 :14.5%以下
黄化籾の割合が 85~90%になった頃が収穫適期です。
○ほ場により出穂期のバラツキが大きいため、出 穂 期 か ら の 積 算 温 度 や ほ 場 の 黄 化 籾 率
から概ねの収穫適期をほ場毎に把握して、適期収穫に努めましょう。
(1)各品種の収穫期予想(8月4日現在 稚苗 5 月 5 日植えで予想)
4
昨年はJAにいがた南蒲に出荷されたコシヒカリの約 2,000 俵が「もみ混入」
で格落ちしています。丁寧な調製を行い、出荷をお願いします!
○籾すりは肌ずれを起こさないよう籾の温度が常温になってから行い、ゴムロール間隔を調整
しましょう(0.8~1.2mm が基本)
。
品種名
出穂期
収穫目安※
積算温度
五百万石
7/17~21
8/23~27
975℃
収穫期の目安は前後する可能性が
○籾混入のない整粒歩合の高い一等米に仕上げるため適正流量で調製しましょう。
わたぼうし
7/20~24
8/26~30
975℃
あります(8/5~平年値使用。三条
○選別作業は、未熟粒やくず米を完全に除去するため、適正な流量に調整しましょう。
ゆきん子舞
7/20~22
8/26~28
975℃
アメダスデータの積算より算出)
。
○粒厚の薄い玄米はタンパク質含有率が高く食味が低くなります。選別機に用いる篩目は 1.85mm
こしいぶき
7/23~25
8/29~31
975℃
こがねもち
7/30~8/1
9/7~10
1,000℃
コシヒカリ
8/2~4
9/11~13
1,000℃
5/20 移植コシヒカリ
8/5~7
9/15~17
1,000℃
直播コシヒカリ
8/9~15
9/20~27
1,000℃
越淡麗
8/7~11
9/17~22
1,025℃
※8月5日以降の実際の平均気温で
以上を使用しましょう。
※今後も高温が続く場合は、
収穫目安を2日程度早め
ましょう。
☆コンタミ防止のためコンバイン・乾燥機・調製機の事前清掃、収穫
品種切り替え時の掃除を必ず行い、異物混入防止のため収穫前に
ほ場を見回りゴミなどを回収しておきましょう!
【お問い合わせ先】
北営農センター米穀課
0256-39-7630 / 南営農センター米穀課
0258-61-2903