水稲生育速報No.5(平成27年7月31日発行)…

「丈夫なイネ・うまいコメづくり」
平成27年 7月31日
五泉市農林業推進協議会
水稲生育速報 No.5
後期栄養の確保と飽水管理で稲体の活力維持を!
~これからの栄養管理と水管理が品質向上の決め手~
1 調査ほ場の生育状況
(7 月 30 日現在
コシヒカリ)
指標値対比:茎数:並、葉色:やや濃い~並
調査地点
田 植 日
草丈(cm)
茎数(本/㎡)
葉数(葉)
葉色(SPAD)
赤海
5 月 10 日
90 (103)
388 ( 98)
12.8(-0.2)
35.3(+2.3)
泉田
5月 5日
95 (109)
331 ( 84)
13.2(+0.2)
34.8(+1.8)
笹堀
5月 8日
88 (101)
417 (106)
12.7(-0.3)
33.0( 0.0)
丸田
5月 3日
98 (113)
308 ( 78)
13.0( 0.0)
31.2(-1.8)
南部三
5 月 11 日
93 (107)
375 ( 95)
13.0( 0.0)
36.7(+3.7)
蛭野
5 月 14 日
92 (106)
349 ( 88)
13.5(+0.5)
33.3(+0.3)
指標値
5 月 10 日
87
395
13.0
33.0
5 月 10 日
※カッコ内は指標比(差)
92
388
13.0
33.0
参考:指標値(基肥一発)
2 管内の生育概況
3
-出穂期が当初予想より早くなっています-
○出穂期(盛期)は、高温のため早まっています。
○葉色は回復しているが、一部ほ場で SPAD 値 30 を下回る淡いほ場もある。
。
当面の技術対策
-品質向上の決め手は、栄養管理と水管理-
(1)後期栄養確保に向けた 追加穂肥の対応
【出穂期 3 日前(走り穂が出た頃)までに追加穂肥が必要と思われるほ場】
・登熟期が高温で経過した場合、後期栄養凋落より品質低下が懸念される低地力ほ場
・極端に葉色が淡いほ場や出穂期 3 日前までに、葉色が SPAD 値で 33 を下回るほ場
(※施用量:窒素成分 1kg10/a 以内 、※5 割減減栽培は、化学肥料の施用量に注意)
(2) 出穂 25 日後までの「飽水管理」で稲体の活力維持
・穂ばらみ期~登熟初中期は最も水を必要とする時期であり、稲体の活力維持のため、飽水
管理で土壌水分を維持する。(但し、出穂期前後は湛水管理を実施する)
・強風(ダシ風)やフェーンが予想される場合は、速やかに湛水し被害の軽減を図る。
田面の高い部分がしっかり
湛水する程度に入水
水
位
3~5cm
その後自然に減水し、足跡や溝の水が
残っているうちに再び入水
自然減水
水
位
3~5cm
こんな状態は乾かし過ぎ×
自然減水
この水管理を
繰り返す!
(3) 斑点米カメムシ類の発生防止
・今年ように、早生~中生の出穂時期の差が小さい年は、全品種で斑点米の発生が高まる可
能性があるので、適期防除を実施し斑点米の発生を防止する。