平 成 2 7 年 9 月 能 登 米 振 興 協 議 会 能登米生産者協議会 J A ○ ○ ○ ○ 《「適期刈り取り」・「適正な乾燥調製」で品質向上! 》 間もなくコシヒカリの収穫時期を迎えます。これまでの努力を無駄にしないためにも、適期刈取り、適正な乾燥調製作業を行ない、 高品質米の生産に努めましょう。 また、刈り取りまで日数がある圃場では、適正な水管理(①乾かさない! ②ずっと溜めない! ③早期落水しない!)を継続し、 登熟の向上に努めましょう。 【本年の刈取り適期(9月1日調査) 】 品 種 コ シ ヒ カ リ JA別 出穂期 海 岸 ・ 平 坦 全 J A 8月4日前後 9月13日~9月17日 (刈取り始め:9月11日) 山 間 9月16日~ 1.これからの水管理について( ① 乾かさない! ② ずっと溜めない! ③ 早期落水しない! ) (1) 間断通水の実施 ・登熟向上のため、刈り取り3~5日前まで、間断通水を継続し、極端に土壌を乾かさない。 ・大雨などで湛水状態となった場合は、速やかに排水に努める(湛水状態とはしない) 。 ・日中の気温が 30℃を超える場合、できるだけ夕方からの通水とし、日中の湛水を避け、根の健全化に努める。 (2) 台風時の水管理 ・台風の接近でフェーン(熱風)が予想されたら、事前に入水し湛水管理を実施する。 ・台風が過ぎ去ったら、すぐに落水。 2.収穫作業について (1) 刈取時期について ・今年は平年並みの気温で経過していることから、籾黄化率が85%から刈取を開始する。 ・刈り遅れないよう黄化率90%までに収穫を終える。→ 胴割粒の発生防止 【籾の黄化程度による刈取適期の予想表】 籾の黄化程度 30% 1/3 程度黄化 50% 1/2 程度黄化 65% 2/3 程度黄化 80% 85% 90% 刈り取り適期 16~18 日後 12~14 日後 8~10 日後 4~6日後 2~3日後 適期 注 1)ただし、シイナ(不受精籾)は除く。 注 2)矢印は、刈り取り適期幅をさす 登熟気温が高い場合、黄化は急激に進むため、収穫面積が大きい場合は、 刈取り適期 収穫適期を逃さないよう籾黄化率80%以上を確認してから収穫を開始する。 籾 の 黄 化 率 を 確 認 し 、 刈 り 遅 れ な い よ う に 十 分 注 意 下 さ い ! (2)クサネムの抜取り作業について ・刈取前に圃場内のクサネムは必ず除去してください。 クサネムの種子が混入すると、ライスグレーダーで取り除けないので異物混入で落等の原因となる。 (3)早期倒伏部分、早期登熟(ヤケ照り)部分の別扱い(別収穫)について ・早期に倒伏した部分は乳白粒等の未熟粒が発生しやすく、水不足等で早期に登熟(ヤケ照り)した部分は、胴割粒、未熟粒、 着色粒が発生しやすいため、別刈り扱いとする。 (4)収穫した籾は、速やかに乾燥機へ張込む。 ・4時間以内に乾燥機へ張込み、通風乾燥しておくことでヤケ米発生を防止する。 ・高水分籾はヤケ米の発生を助長するので、降雨直後などは無理に収穫を行なわない。 3 乾燥・調製作業について (1)高温による急激な乾燥は行なわない。 ・35~40℃以下で、乾減率0.8~1.0%/時程度とする。 (胴割粒の発生防止) (2)水分ムラ、余熱乾燥・戻り乾燥に留意(乾燥機の水分計を過信しない。 ) ・水分ムラの対応は2段乾燥法(水分18%程度で乾燥機を止め1昼夜調湿した後、仕上げ乾燥する方法)を用いる。 ・未熟粒の混入割合によって、乾燥機を止める時の水分に違いがあることに留意する。 (3)籾摺り機の点検整備の実施 ・作業開始前だけでなく、作業中も合間を見て調整を実施する(もみ混入、肌ずれ粒発生防止) 。 ・ロールの間隙は籾厚の1/2を標準とする(締めすぎると胴割粒、ゆるいともみ混入の原因となります) 。 ・ロールの磨耗等に注意する。 (4)ライスグレーダーはL網以上の使用、調製は適正流量で整粒歩合を向上 【着 色 粒(カメムシによる斑点米、褐色米など)による検査規格】 1等 2等 3等 規格外 1,000粒中 1,000粒中 1,000粒中 1,000粒中 1粒まで 3粒まで 7粒まで 8粒以上混入 「着色粒」は白いカルトンで確認 【もみ混入による検査規格】 1等 2等 3等 規格外 1,000粒中 3粒まで 1,000粒中 5粒まで 1,000粒中 10粒まで 1,000粒中 11粒以上混入 「もみ混入」は黒いカルトンで確認 4 稲わらの焼却禁止について (1)能登⑧③④①たんぼづくり運動では、生活環境への配慮や二酸化炭素排出削減のため、収穫後の稲わらの 焼却を禁止しています。 (2)ケイ酸等の土壌に大切な成分を含む稲わらは、すき込んで土作りに努めて下さい(耕起は必ず暖かいうちに 行ってください。寒い時期にすき込むと、分解する微生物の働きが悪いため、春先のワキの原因となります) 。
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