ふれ食新聞27年2月号 - 千葉市社会福祉協議会

れ
平成27年2月発行
新
第121号
千葉市社会福祉協議会
地域福祉推進課推進係
聞
TEL:043(209)8869
FAX:043(312)2442
http://www.chiba-shakyo.com/
立春を過ぎましたが、まだまだ寒さ厳しい毎日ですね。菜の花やふきのとうをス
ーパーで見かけ、春が近づいているのを感じ少し嬉しい気持ちになりました。そろ
そろ食事会のメニューも春めいてくるのでしょうか。今回は、新年1回目として行
われた1月の各地区部会のふれ食サービスの様子をお届けします。
緑区
訪 問 日:平成27年1月14日
会
場:土気公民館
実施方法:定期実施型・会食方式
~献立表~
①ゆかりご飯
②肉巻
③マカロニサラダ
④煮物
⑤ほうれん草の胡麻和え
⑥フルーツヨーグルト
⑦けんちん汁
⑧香の物
土気地区部会では、土気公民館と越智公民館の 2 カ所で定期に会食方式のふれあい食事会
が行われています。今回は42名が参加された土気公民館での食事会に伺いました。
調理ボランティアさんは 2 班に分かれて交互に実施しており、
今回は 12 名のボランティアさんで54食を調理されていました。
立派なお弁当箱に丁寧に盛り付けられていく一品一品は、ボラン
ティアの皆さんの気持ちがいっぱい詰まったもの。クルクル巻い
た肉巻は、「後でタレとからめた方がツヤよく見えるわよね。」と、
見た目を考え、巻いた野菜の彩りも見えるよう斜めにカットして
盛り付けました。香の物は、沢庵に胡瓜の
緑を加えアクセントに。薩摩揚げの入った
煮物も油の旨味が広がって、香りだけで
美味しさが伝わってくるようでした。
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会食の後に、地区部会長よりお話がありました。これからのみなさんに大切なこと!それ
は「きょういく」と「きょうよう」である、と。
「今日、行くところがある。」と「今日、用
事がある。」ということだそうです。納得!
会食後には、歌謡集を開いて皆で合唱を楽しみました。ボランティアさんの指揮に合わせ
て、お腹から声を出す発声で素敵な歌声が響きました。健康にもよいふれあい食事会でした。
稲毛区
訪 問 日:平成27年1月15日
会
場:黒砂公民館
実施方法:定期実施型・会食方式
~献立表~
①御赤飯
②松風焼き
③揚げ物盛り合わせ
④煮物
⑤さつま芋のきんとん
⑥柿なます
⑦お吸い物
⑧みかん
配食と会食を行っている緑・黒砂地区部会に伺ってきました。先月号で紹介した中央
区の西千葉地区部会とは、献立やボランティアさんの面で協力して実施しており、調理
作業も徹底した衛生管理のもと行われていました。
当日はあいにくの雨でしたが、足場が悪い中、会食を
楽しみに参加者の方々が早くから集まりました。
新年らしく紅白まんじゅうが添えられ、数々のおせち料理
が盛り付けられたお重と、素敵に飾られた椿の大輪が、外の
寒さを忘れさせてくれました。おみくじチョコレートを
引いて今年の運気を占って、皆で新春の楽しいひと時を
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過ごしました。
今回のメニューには、調理講習会でお話のあった、迷った
らコレ!の一品、天ぷらがありました。一尾一尾丁寧に下処
理した海老の天ぷらと、磯の風味をまぶした竹輪の磯辺揚
げ。ジュワ~っと美味しそうに揚がっていく天ぷらを見てい
ると、利用者の皆様の笑顔が浮かんできました。
配食と会食を合わせて全 81 食作られたお弁当。雨の中、
配食で受け取った皆さんもより嬉しく、きっとにこやかに召
し上がったことでしょう!ごちそうさまでした。
稲毛区
訪 問 日:平成27年1月17日
会
場:小中台公民館
実施方法:定期実施型・配食方式
~献立表~
①御赤飯
②ぶりの照り焼き
③厚焼き玉子
④煮物
⑤ほうれん草の金胡麻和え
⑥酢ばす
⑦黒豆
⑧大根なます
⑨きんかん饅頭
お正月気分を残す 1 月 17 日、配食方式でお弁当を作っている
稲毛区の小中台西地区部会に伺ってきました。なますに酢蓮根、黒豆
にぶり照り焼きと、おせちメニュー満載のお弁当でした。
長年のチームワークで調理をてきぱきと済ませ、盛り付け前の
時間を利用して皆で次月の献立を話し合っていました。魚と肉が
続かないよう気を配ったり、盛り付けをイメージして色味食材を
考えたり、食べる側の気持ちで献立を考えていらっしゃいました。
鮮やかに盛りつけられたお弁当
は、写真に撮ってきれいにスクラップしているそう。
盛り付けを整え、メッセージカードも入れてパシャリ。
写真で残された活動の記録は、これからの活動の参考に
なるだけでなく、今まで積み重ねてきた活動の大きさを
伝え、“達成感”と「これからも続けていきたい」と
思わせてくれる大切なものになっているのではないか
と感じました。
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小中台西地区部会で行っていた素敵な取り組みをご紹介します。
まず一つは、タオルの使い方。いろんな地区部会で一緒に作業を
させて頂く際に、「これはふきんですか?台ふきですか?」と確認
することが多いのですが、こちらでは、ふきんと台ふきのタオルの
色を変えて明確に使い分けていました。タオルの洗濯は当番表を
作り、ふきんと台ふき、それぞれ別の方が持ち帰って洗っている
左:ふきん、右:台ふき
そうです。
もう一つは、古くなったエプロンで手作りされたアームバンド。
作業中にじゃまになることの多い洋服の袖を、うまくカバーして
くれていました。社協のエプロン以外の柄でもいろいろと作成。
調理するのが楽しくなりますね!
花見川区
訪 問 日:平成27年1月21日
会
場:検見川公民館
実施方法:定期実施型・配食方式
~献立表~
①鮭の照り焼き
②レンコンのはさみ揚げ
③炊き合わせ
④ほうれん草とコーンの
マヨネーズ和え
⑤五色なます
⑥フルーツ
今回は、調理開始時間に伺うことができました。
ボランティアさんは、こちらが見習うほど念入りに手を洗い、
手を拭いた後、アルコールスプレーもしっかり噴霧して作業に
とりかかっていました。
調理室に入り、目を引いたのは、壁に貼られたレシピ表。大きな
文字に拡大印刷され、きれいにラミネートされていました。検見川
地区部会は、定期実施型で毎月45食前後の配食用お弁当を作って
いますが、献立は1年分を一度に作り、そのレシピ集を冊子にしてあらかじめ
ボランティアさんに配布しているそうです。事前に配られた
レシピで献立を把握し、終わった後は来年度の献立に活かせる
よう、すぐに皆で問題点を話し合っていました。
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検見川地区部会では、以前「お弁当のご飯の硬さが毎回違う。」との
ご意見をいただいたそうです。それからは、お米と水の配分はきっち
りグラムで計量し、ご飯を炊く人も決めて、同じ炊き上がりになるよ
う工夫しているそうです。
また、お誕生日月の方には、手作りパンケーキのプレゼントも用意
されていました。ふれあい食事サービスは
独居の方が多いので、誕生日のサプライズは
とても嬉しいだろうなぁ...と温かいカードを
見ながら思いました。
美浜区
訪 問 日:平成27年1月28日
会
場:ガーデンタウン管理センター内
実施方法:施設実施型・会食方式
~献立表~
①ゆかりご飯
②赤魚とねぎの煮物
③豚もも肉のしょう油煮
④ふくさ卵
⑤お煮しめ
⑥菊芋と小女子の天ぷら
⑦ほうれん草と人参の白あえ
⑧大根の桜漬け
⑨手作り和菓子
去る 1 月 28 日。明治 16 年、迎賓館「鹿鳴館」がオープンし、ダンスパーティーの日
となっているこの日、幸町一丁目地区部会で新しくふれあい食事会が発足しました!
かつてお弁当を作って配食をしていましたが、調理場の都合で一時休止に。それからも
ずっとふれあい食事会の開催を切望してきた地区部会長始めボランティアさんのお力で、
数年ぶりに施設型・会食方式という新たなかたちでふれあい食事会が発足しました。
記念すべき第一回目に集まった参加者は 16 名。早くから足を運ばれる参加者さんは、
食事までの時間、おしゃべりをして楽しんでおり、まさにふれあい食事会を開催する意義
に合った光景でした。
お弁当は、美浜区磯辺の NPO 法人「カフェ・バルコニーの家」
にお願いしました。一品一品が大切に、心を込めて作られた
お弁当であることを感じました。「薄味でとても美味しいわ」と、
参加者の方々はほぼ皆完食!とても喜んでいました。添えられた
千両もまた、心に安らぎを与えてくれました。
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お友達と参加された方、一人で参加された方と
様々ですが、これからも会話や笑顔が広がって
参加者が増え、長く続くふれあい食事会となって
いきますように。。。
ガーデンタウンにはテレビ局があり、
地域ニュースを流しているそうです。
ふれあい食事会の取材にも来ていました!
稲毛区
訪 問 日:平成27年1月31日
会
場:小中台公民館
実施方法:定期実施型・配食方式
~献立表~
①小豆御飯
②鱈のホイル焼き
③煮物
④菜の花のゴマ和え
⑤レンコンのカレーマリネ
⑥いちご・キウイ
⑦福豆
小中台東地区部会は、ボランティアのみなさんで考えた献立でいつも活動しているそう
です。今回のメニューは、春を先取り、節分や菜の花で春が近いことを感じさせてくれる
献立になっていました。絶妙な味のバランスの菜の花のゴマ和え、とても美味しかったで
す!小豆御飯は、うるち米で炊いていました。小豆がたっぷり入っていて、食感ももち米
のように炊き上がっていました。鱈のホイル焼きは、鱈の下に昆布が敶かれていました。
淡泊な鱈ですが、昆布の旨味が魚に移り味が深まっていて美味しかったです。
衛生管理もばっちり!調理場入り口に
チェック表があり、調理に入る前に全員が
記入されていました。
小中台西地区部会と同様、
こちらも台ふきは黄色にして
ふきんと分けていました。
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毎月、調理にも参加されているボランティアさんが
お弁当カードを描いているそうです。お弁当の写真と
一緒にカードもきれいにスクラップされていました。
一つとして同じものがないカード。毎回、お弁当に
タイトルも付けて
いるそうで、
この日のお弁当は
「福豆弁当」
でした。
緑・黒砂地区部会より
『松風焼き』
松風焼きとは、表面にけしの実を散らして焼いた料理です。
裏には何もなく、隠し事がなく正直な様子を表しており、今年一年悪い事をせず真っ直
ぐに生きていきましょう、との思いを込めてお正月に食べる習慣があります。
〈材料〉 10 人分
〈作り方〉
・鶏ひき肉
500g
①玉ねぎはみじん切りにし、飴色に炒める。
・生姜汁
50cc
②パン粉は牛乳に浸す。
・玉ねぎ
200g
③鶏ひき肉に、生姜汁と①②及びけしの実以外の
・パン粉 30g+牛乳 50cc 全ての調味料を加えてよく練り合わせる。
・卵
30g
④天板にクッキングシートを敶き、③をのばし表面を
・砂糖,醤油
各 10g
たたいて空気を抜き、オーブンで焼く。
・味噌
40g
⑤焼き上がってからけしの実をまんべんなく
・けしの実
ふりかける。
検見川地区部会より
『五色なます』
練りごまのコクが美味しい!たくさん食べられるなますです!
〈材料〉 20 人分
A
・大根
400g
しょうゆ
10g
砂糖
60g
・人参
30g
だし汁
150g
酢
60g
・塩
10g
白練りごま 50g
ゆずの汁 少々
・油揚げ
20g
塩
5g
・干し椎茸
5g
〈作り方〉
・白滝
300g ①大根と人参は千切りにし、塩を振って少し置き水気を絞る。
砂糖
10g
②油揚げは湯通しして短冊切り。白滝はカットして茹で
塩
2g
こぼし、戻した椎茸と一緒に砂糖と塩で煮る。
・ゆず皮
少々
③A の調味料に①②を入れて和える。
④千切りにしたゆず皮を上にトッピングする。
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土気地区部会より
『フルーツヨーグルト』
マヨネーズが入って深みのある味のデサートです。
〈材料〉
〈作り方〉
・お好みのフルーツ
適量
①フルーツは、食べやすい大きさにカットし
(バナナ、りんご、みかん缶・黄桃缶など)
ボールに入れ混ぜ合わせる。
・ヨーグルト(無糖)
450g
②ヨーグルトとマヨネーズ、砂糖を
・マヨネーズ
170g
混ぜ合わせておく。
・砂糖
大さじ1
③器に①を入れ、上から②をかける。
※食材分量、調味料量は全て目安量です。当日の分量とは異なりますのでご了承ください。
知っておこう!基礎知識!
添え野菜のレタス、マカロニサラダの胡瓜や玉葱、色のアクセントにミニトマト
など、生野菜はなにかと出てくるものだと思います。正しい消毒方法を知り、安全
に生野菜や果物を提供しましょう。
1.消毒の仕方
野菜は、次亜塩素酸ナトリウム容液に浸した後、よく流水で洗ってからカットしましょう。
果物も同様に。
【生食野菜の消毒・洗浄・取扱い方法】
①600 倍に希釈した次亜塩素酸
②流水でよく洗い流す。
ナトリウム溶液に 10 分間浸す。 (5 分流水で流すとよい)
③消毒・洗浄後は
必ず手袋をして触れる。
切る
【対象となる野菜例】
・レタス・キャベツ・きゅうり・トマト・玉ねぎ・長葱・レモン・果物
【野菜・果物の消毒に使用できる商品(※一例)と薄め方】
など
約 600 倍希釈
■ピューラックス-S・・・水3L にピューラックス5mL
■月星ブリーチ C
・・・水3L にブリーチ5mL
※キッチンハイターは、界面活性剤が入っているので食品の消毒には使用でき
ません!界面活性剤が入っている商品は、洗剤ですので要注意。必ず、商品の用途内容を確
認してから使用しましょう。
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【次亜塩素酸ナトリウム溶液に浸ける前の野菜の処理】
レタス・キャベツ・白菜など、中まで溶液が入り込みにくい野菜は、
芯をとってから浸しましょう。
細菌や虫がついていると考えられる部分が塩素溶液に
きちんと浸ることが重要です。
芯をはずしたレタス
2.消毒後の取扱い
盛り付け時はもとより、調理中も、その後加熱処理しないものには素手で触れない
よう心がけましょう。
***編集後記***
寒い冬、外から帰って飲む温かいココアは格別ですね。ココアやチョコレートのカカオマス
には、抗酸化力のあるポリフェノールが含まれています。活性酸素を身体から取り除き、特に
カカオマスのポリフェノールには、疲労回復、ストレス解消、ピロリ菌除去の効果があるそう
です。又、虫歯菌をおさえる効果もあるようですよ。ミネラルも豊富なチョコレート。食べ過
ぎると太りますが、これはどんな食べ物でも同じこと。チョコレートを敵視せず、
美味しいチョコレートやココアをちょっと楽しむ冬の過ごし方も素敵ですね。
でも、あくまでも食べる量はほどほどに。。。
編集 石田
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千葉市社会福祉研修センターで行われた講習会「高齢者に役立つ漢方の知識」より
身体ポカポカ、家でもできる薬膳料理をご紹介します!
長ねぎと豆腐のスープ
【材料2人分】
木綿豆腐 ・・・1丁
長ねぎ
・・・1本
にんにく ・・・一片
しょうが ・・・一片(20g)
油
・・・大さじ1
チキンスープの素(固形)・・・1 個
A 酒
・・・大さじ2
水
・・・500ml
B 片栗粉 ・・・大さじ1
水
・・・大さじ1
C ごま油 ・・・適量
塩、こしょう ・・・各少々
細ねぎ(小口切り)・・・5~6本
【作り方】
①長ねぎ、にんにく、しょうがは粗めのみじん切りに
する。
②鍋に油を入れて熱し、①を加えて香りが立つまで炒
め、豆腐を崩し入れる。
③②に A を入れて煮立て、
B の水溶き片栗粉を加えて
とろみをつける。
④C を加えて味を調え、器に盛って細ねぎを飾る。
和風根菜カレー
【材料2人分】
ごぼう ・・・1 本
れんこん(中) ・・・1 株
にんじん ・・・1 本
じゃがいも ・・・2 個
長ねぎ ・・・1 本
油 ・・・適量
チキンスープの素(固形) ・・・1 個
水 ・・・600ml
カレー粉 ・・・大さじ 2
バター ・・・10g
しょうゆ ・・・大さじ 3
B みそ ・・・大さじ2
みりん ・・・大さじ1
ごはん ・・・2 膳分(300g)
大葉 ・・・2 枚
卵 ・・・2 個
【作り方】
①野菜は皮を剥き、小さめに切る。
②鍋に油を入れて熱し①を入れて炒め、チキンスープ
の素と水を加えて煮立て、アクを取ながら軟らかく
なるまで 30 分ほど煮る。
③②を少し冷ましてミキサーでペースト状にする。
④鍋にバターを入れて溶けたらカレー粉を入れて
軽く炒め、③と B を加えて煮立て、味を調える。
⑤卵を熱湯で 5 分ほど茹で、半熟卵を作る。
⑥ご飯に乱切りにした大葉を混ぜて器に盛り、④を
かけ、半熟卵をのせたら完成。
全ての食材に良い栄養効果がありますが、バランスよく食べ、季節や自分の体
質や体調に合わせて食べることで、食材の栄養をより効果的にとりいれましょ
うというのが薬膳の知恵だそうです。
今回は、身体を温める食材を使った 2 品。家によくある食材で薬膳効果を感
じる味に仕上がっていて、寒い冬にぴったりの献立でした!
【使われていた身体を温める食材】ねぎ、にんにく、しょうが、大葉
←「千葉大学病院の薬膳ごはん」マイナビ発行より
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