青少年赤十字の指導方法を取り入れてみませんか 学校教育で求められている 「生きる力」 は青少年赤十字がめざす態度目標と同じです。 学校教育では 1 2 3 4 5 自主的で自立した子どもを育てます。 人権・道徳教育の基本と なります。 青少年赤十字の態度目標 「気づき」 「考え」 「実行する」 は、自主的・自律的な人間 の形成に結びつきます。 ボランタリー・サービス(奉仕活動=V・S活動) による問題解決力を育てます。 体験的活動・奉仕的活動 が重視されています。 自分の利益を求めない自発的な奉仕活動 ( 「ニーズの発見」 「課題解決の準備・ 計画」 「実行」 「反省」 ) により、様々な問題を解決していく力を育てます。 先見を重視し、自己決定力を育てます。 先を見通して考え、自分の態度を決定する力を育てます。 「先見の時間」 や 「5分 前行動」 「注意深い生活態度」 を大切にします。 見 通しを持って計 画 的に 学習や生活をすることは 「キャリア教 育 」にもつな がります。 指示のない自発的な生活を目指します。 他人に指示や命令をされず、自ら考え、学び、生活する力を育てます。 「合図の ない生活」 などともいいます。 指導者は「待ちの姿勢」を大切にします。 自ら考え、課題を解決していくためには子ども自身がまず 「気づく」 ことにより 意欲を高めることが重要です。指導者は注意深く見守ります。 自己決定力や自己責任 を育てます。 一人一人の内面を理解し、 温もりと厳しさを持って見 守ります。 青少年赤十字のはじまり 青少年赤十字は1914年∼1918年に起きた第一次世界大戦の戦場となったヨーロッパの国々 の少年少女や傷病者をなぐさめ励ますために、 アメリカやカナダ、 オーストラリア、 イタリアの学 校の先生と生徒が、学校で作った作品などをこれらの人々に送ることにしました。この品物を送る 事を赤十字に依頼してきたことがきっかけとなって青少年赤十字が生まれました。 大戦後、赤十字の中に赤十字社連盟 (現在の国際赤十字・赤新月社連盟) が作られ、戦争の時だ けでなく、平和な時からみんなが助け合う活動を進めることになった時、その活動には子どもた ちも参加できるようにと考えられました。こうした国境を超えた子どもたちの活動と、平和を願う 赤十字の心が結びついて、 1922年に各国赤十字社の中に青少年赤十字の組織が作られました。 日本での最初の青少年赤十字は、 1922年に滋賀県の守山小学校で組織されました。 先生方のコメント 栃木県立宇都宮高等学校 山口 茂 教諭 青少年赤十字には充実したプログラムによる様々な研修の機会があり、参加すると、実践的な思考力・行動力, コミュニケーション能 力, 想像(創造)力など、現代の若者に求められる様々な資質が培われます。地域との連携や社会貢献などを通じて新たな自分を発見 し、 見違えるほどに成長する姿を見せてくれる加盟校のメンバー達にはいつも感謝しています。 先生方のコメント 栃木県立佐野高等学校附属中学校 青木 靖至 教諭 本校は、設立7年目の新しい学校です。本校は、 「世界で活躍できる真のリーダーの育成」 を目標に、教育活動を計画しています。本校は、 「真のリーダーの育成」 には青少年赤十字が掲げている 「気づき」 「考え」 「実行する」 という態度目標を基盤として指導することが必須で あると考え、 このたび初加盟させていただきました。今年度リーダー訓練に参加したメンバーは、 イベントを自主的に企画運営すること の楽しさや、 リーダーシップメンバーシップの大切さを学び、本校の生徒会活動に活気を与えています。本校の生徒には、今後JRCが主 催する行事に参加しながら、他校の園児、児童生徒と交流を持ち、 より広い視野を持てるように成長することを期待しています。 1
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