1 はじめに - 日本赤十字社福島県支部

1 は じ め に
1 は じ め に
いわき市立草野小学校長
吉田
幹男
本校では、平成26・27年度の2年間、青少年赤十字研究推進校の指定を受け、本
本校では、平成26・27年度の2年間、青少年赤十字研究推進校の指定を受け、本
校の教育目標である「心優しく思いやりのある子ども」を重点目標として、研究主題を「気
校の教育目標である「心優しく思いやりのある子ども」を重点目標として、研究主題を
づき、考え、実行する児童の育成」、副主題に「赤十字の精神を生かした教育活動の推進
「気づき、考え、実行する児童の育成」
、副主題に「赤十字の精神を生かした教育活動の
を通して」を掲げ、保護者や地域の方々のご支援やご協力を得て、教育活動全体を通し
推進を通して」を掲げ、保護者や地域の方々のご支援やご協力を得て、教育活動全体を
て研究と実践に取り組んできました。
通して研究と実践に取り組んできました。
研究の基本方針は、次のとおりです。①青少年赤十字の基本理念を理解し、その教育
研究の基本方針は、次のとおりです。①青少年赤十字の基本理念を理解し、その教育
的効果を教育活動全体に反映させ、本校の教育目標の具現化を目指すものとする。②各
教科、道徳、外国語活動、特別活動、総合的な学習の時間等の授業を通しての実践と授
業以外の日常的な実践の両面で研究を進める。③家庭・地域・県立聾学校・中学校との
連携を密に図り、実践につなげていく。④現職教育で研究授業実践を積み重ねるととも
に、研究推進校の発表会や指導者講習会などに積極的に参加して、本研究の推進に反映
させる。
研究を進めるに当たっては、
青少年赤十字の態度目標である「気づき」
「考え」
「実行する」
研究を進めるに当たっては、青少年赤十字の態度目標である「気づき」
「考え」
「実行
を授業や教育活動全体の中で位置づけて研究を進めました。2年次は更なる質的向上を
する」を授業や教育活動全体の中で位置づけて研究を進めました。2年次は更なる質的
目指し、自分自身の生活や行動、学びについて「振り返る」時間を位置づけることで新
向上を目指し、自分自身の生活や行動、学びについて「ふり返る」時間を位置づけるこ
たな「気づき」につなげ、質の高い「考え」
「実行する」がスパイラル的に継続することで、
とで新たな気づきにつなげ、質の高い「考え」
「実行する」がスパイラル的に継続するこ
本校のめざす姿である「自分や人のためにできることに気づき、自分なりに考え、自分
とで、本校のめざす姿である「自分や人のためにできることに気づき、自分なりに考え、
や人のためにできることを実行できる児童の育成」に努めました。
自分や人のためにできることを実行できる児童の育成」に努めました。
日々の授業の中では、意識的に青少年赤十字教育と関連づけた授業を展開し、体験的
日々の授業の中では、関連表をもとに、意識的にJRC教育と関連づけた授業を展開
学習や問題解決的な学習は実践目標と関連させて意識化を図りました。また、各活動の
し、体験的学習や問題解決的な学習は実践目標と関連させて意識化を図りました。また、
中では、必ず振り返りの時間を設けて、次への継続を意識させました。日常的な活動で
各活動の中では、必ずふり返りの時間を設けて、次への継続を意識させました。日常的
は、「なかよしタイム」を設けて、478名の児童を縦割り班でスムーズに活動できるよ
な活動では、
「なかよしタイム」を設けて、478名の児童を縦割り班でスムーズに活動
う話し合いや場の確保を行って主体性や感謝の気持ちを育みました。全学級には「思い
できるよう話し合いや場の確保を行って主体性や感謝の気持ちを育みました。全学級に
やりの木」の設置を通して、全校生でやさしさ・親切さ等の豊かな心を育んできました。
は「思いやりの木」の設置を通して、全校生でやさしさ・親切さ等の豊かな心を育んで
ノーチャイムによる時間を意識した注意深い生活は、他に頼らず、自ら責任ある行動を
きました。ノーチャイムによる時間を意識した注意深い生活は、他に頼らず、自ら責任
とれるように見守ってきました。連携の面でも、小・中の同敷地内という利点を生かして、
ある行動をとれるように見守ってきました。連携の面でも、小・中の同敷地内という利
児童会と生徒会との交流活動が活発に行われました。
点を生かして、児童会と生徒会との交流活動が活発に行われました。
この研究実践を通して、授業では主体的に学ぶ姿が見られ、表現することが苦手だっ
この研究実践を通して、授業では主体的に学ぶ姿が見られ、表現することが苦手だっ
た児童が豊かな体験の中で、気づいたことを自分なりに表現するコミュニケーション力
が育ってきました。また、子どもたちの進んで行う挨拶が地域に響きたる元気な挨拶と
なり、地域の会合などで「子どもたちの挨拶が地域を元気にしてくれています」とのお
言葉をいただきました。小・中の交流活動も、よき「先輩」として主体的な奉仕活動の
姿を見て、小学生も人のために一生懸命頑張ることの大切さを学びとっています。今後
も研究を継続して、めざす児童像に少しでも迫ることができるようにしたいと考えてい
ます。
最後になりましたが、本研究を進めるに当たり、ご支援やご指導をいただきました福
最後になりましたが、本研究を進めるに当たり、ご支援やご指導をいただきました福
島大学、福島県教育庁いわき教育事務所、いわき市教育委員会、日本赤十字福島県支部、
島県教育庁いわき教育事務所、いわき市教育委員会、日本赤十字福島県支部、青少年赤
青少年赤十字福島県指導者協議会、青少年赤十字賛助奉仕団をはじめ、たくさんの関係
十字福島県指導者協議会、青少年赤十字賛助奉仕団をはじめ、たくさんの関係機関の皆
機関の皆様に心より感謝申し上げます。
様に心より感謝申し上げます。
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