環境デザイン基礎1(ランドスケープデザイン) 211 近代ランドスケープ作家研究 ガレット・エクボ ダン・カイリー ローレンス・ハルプリン ピーター・ウォーカー (1910-2000) (1912-2004) (1916-2009) (1932-) 「抽象絵画の空間化」 「グリッドの森」 「スコアによるデザイン」 「ミニマリスム・ランドスケープ」 都市の小庭園 ミラー邸庭園 キラデリスクエア タナーファウンティン (サンフランシスコ、1937、計画) (ヴァージニア州、1955) (サンフランシスコ、1965) (ケンブリッジ、1985) 敷地の高低差を利用し、曲線の輪郭で連続性をも 幾何学的な高木配置が顕著にみられる代表作。特徴 小さな都市空間、建物、通路、斜面、広場などをど 石、水(ミスト状の噴水)、アスファルト、芝生、 ち、芝生、植桝、池の壇で全体を構成している。 的な高木の列植、格子状植栽という幾何学形の配置 のように結びつければ、人々が活き活きと活動する 樹木といったランドスケープで最も基本的な素材を シェルター、側壁、高木が住宅の壁面とともに、こ で、屋外に部屋を作るように空間機能の単位を構 動的空間を作り出せるか。限られた敷地の中で明確 円形のレイアウトにおさめ、まさに最小限の設定に の庭園を3次元性の立体的な空間にしている。屋内 成。木立の間に分け入って進むと、空間が常に動き に示した。単に古い工場のリノベーションではな なっている。ランドスケープのミニマリズムという 外の空間連続性を重視している。 理念を最も明確に表す作品である。 変化する感覚の創出を試みている。 く、都市空間の再生モデルである。 参考文献:『デザイン基礎 [ランドスケープデザイン]』第1章 『テキスト ランドスケープデザインの歴史』 「景観デザインを目指せ」 http://blog.enviro-studio.net/?eid=88 平成27年4月1日(水) アクセス 1/2 31373002 服 部 敏 郎 1/2
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