ブース 6 テーマリアルタイム遠隔モニタリングシステム「メディカルおだやかタイム」番号問合せ先岡山大学大学院医歯薬学総合研究科高齢社会医療・介護機器研究推進講座教授笠原真悟、講師坂野紀子 Tel/Fax 086-235-7356 E-mail [email protected] [email protected] 【概要】自宅で寝たきりなどの高齢者を介護する家族にとって、介護から解放される時間を少しでも確保することは、介護を続けていくうえで非常に重要である。今回、我々が企業と開発した遠隔見守りシステム「メディカルおだやかタイム」は、介護者が外出先からでも高齢者の心拍や呼吸、睡眠の状況を観察できるシステムである。ホルター心電計としても利用できる「カルポッド」は、心電図のみならず自律神経機能や活動運動解析、睡眠時無呼吸の解析も可能で、おだやかタイムと同時に使用することでリアルタイムに観察することができる。高齢化社会が進行し、病院や施設ではなく在宅での看取りが今後増えるであろう我が国において、本システムは在宅介護・医療を支えるツールとして非常に有用である。本システムを活用した遠隔での見守り（モニタリング）は、家族にとっても医療・介護従事者にとっても、情報を共有することで緊急事態への迅速な対応や、毎日の状態の正確な把握、家族の介護負担の軽減などにも効果をもたらすものと考える。【新規性・独自性】医療における IT の普及については、さまざまな問題があり、まだまだ実用化がおくれているのが現状である。遠隔医療について、従来の心電計を用いた医療システムはデータ量が膨大であり、遠隔でのモニタリングシステムを実現するには大掛かりなシステムが必要で、実現が困難であった。我々は、ホルター機能を持つインターネット対応型の超小型多機能心電計と、ベッド上での心拍、呼吸の観察が可能な遠隔見守りシステムを組み合わせることで、既存のモニタリング機器より高性能かつ扱いやすいシステムを構築することができた。・「CarPod」メディリンク（特許第 5202257 号「多機能ワイヤレスホルタ記録器」）・「おだやかタイム」イーシーエス（特許第 5568102 号「エマージェンシー報知システム」）【事業化・用途】・寝たきりなどの高齢者の生体状態の観察、見守りに活用・高齢者の看取りなど、在宅における終末期医療の生体情報モニタリングとして活用・心疾患患者の手術後の在宅療養における心拍の観察などに活用研究進度共同研究等の意向 □アイディア段階 □基礎研究段階 □応用実用化研究段階 ■試作・実証試験段階集積したビッグデータの解析、地域におけるモニタリングセンターの設立など 33