難治性慢性疼痛の新規治療技術の開発

ブース番 号
36
分
野
医療・創薬・福祉
所属・氏名 大学院医歯薬学総合研究科(医学系)・大内田 守
問
合
せ 先
Tel 086-235-7379
E-mail
テ
ー
マ
Fax 086-235-7383
[email protected]
難治性慢性疼痛の新規治療技術の開発
基礎研究
研 究 ステップ
1
2
4
○
3
共 同 研 究
疼痛治療薬に興味のある製薬企業様
希 望 先 企 業
ている企業様との共同研究を希望します)
5
応用研究
(疼痛医療開発へのビジネス展開を考え
【研究の概要と特徴】
我々は一部の神経を結紮した慢性疼痛モデルラットを作製し、痛覚刺激後の遺伝子発現を解析しま
した。その結果、疼痛刺激により特異的に発現する遺伝子を突き止め、その遺伝子発現を効果的に
抑制する方法を研究することにより、慢性疼痛に対する治療技術を開発しました。本治療技術は、
(1)疼痛刺激に特異的な遺伝子の発現を抑制する分子標的薬と、(2)疼痛刺激により発現する蛋白
質を捕獲して、痛みシグナルの伝達を遮断する分子標的薬です。
【産業界へのアピールポイント】
慢性疼痛の中でも神経因性疼痛は日本でおよそ 1,700 万人いると言われております(日本慢性疼痛
学会公表)。慢性疼痛は、急性疼痛で有効な非ステロイド系消炎鎮痛剤や麻薬系鎮痛薬等の薬剤が
効きにくく決定的な治療法はありません。本治療薬投与のラットでは慢性疼痛が 80%以上も軽減して
おり、ほとんど慢性疼痛に効果的な薬剤がない臨床現場にとって 80%以上もの疼痛軽減効果を示す
本治療剤は画期的なものであるといえます。
【想定される用途】
帯状疱疹後神経痛や外傷性末梢神経損傷後疼痛、糖尿病性ニューロパチーなどの末梢神経損傷
後疼痛、および、三叉神経痛、複合性局所疼痛症候群(CRPS)、脊髄損傷後疼痛、脳障害疼痛など
でみられる難治性神経因性慢性疼痛やがん性疼痛の治療薬としての可能性があります。
【特許等知的財産】
1.
疼痛の治療剤およびその利用. 特願
2008-136880、PCT/JP2009-058996、特許第
5545211 号. 板野義太郎、松岡義和、大内田
守. 出願人;国立大学法人岡山大学
2. 疼痛の治療剤. 特願 2010-187001、大内田
守、板野 義太郎、神崎 浩孝. 出願人;国立
大学法人岡山大学