特許概要紹介 - 岡山大学研究推進産学官連携機構

PRESS RELEASE
登録特許のご紹介
【特許第 5493234 号
登録日 平成 26 年 3 月 14 日】
平成26年6月23日
岡
山
大
学
メタボリックシンドロームの治療薬の開発を可能にする特許を取得
岡山大学病院新医療研究開発センター
教授 四方 賢一
<特許の概要>
★食事や運動不足などの生活習慣が関係する
メタボリックシンドロームや2型糖尿病 ※ は
心筋梗塞や脳梗塞などの深刻な病気を起こす
おそれがある。減量や運動などの生活指導が
行われるが、実現が困難な場合が多い。
★これら生活習慣病は肥満で蓄積した脂肪組
織に白血球の仲間であるマクロファージが浸
潤して炎症を起こすことが一因と考えられて
いる。従って、マクロファージが脂肪組織に
浸潤するのに必要な「細胞への接着」を阻害
する物質は、炎症を抑え、2型糖尿病やメタ
ボリックシンドロームを予防、治療する薬と
なりうる。
★この特許は、マクロファージの脂肪組織へ
の浸潤をさまたげる物質を見つけ出す方法を
提供する。
マウスに高脂肪食を与えた後の内臓脂肪の蓄積程度
(内臓脂肪のPAS染色像)を示す。
(A)はBL6
マウス(WT-HF)マウス、
(B)はPSGL-1
ノックアウトマウス、
(C)はBL6マウス(WT-
HF)及びPSGL-1ノックアウトマウス(KO
-HF)の内臓脂肪細胞の面積を示している。
<見込まれる利用価値>
メタボリックシンドロームに有効な薬の開発が可能になり、得られる薬を用いて脳梗塞や心筋
梗塞などの疾患を減少できる。特に、食事療法や運動療法が困難な対象に有効である。
<補足>
※2 型糖尿病:わが国の糖尿病の 95%以上はこのタイプ。インスリン分泌量が少ないか、肝臓や筋
肉などの細胞がインスリン作用を感じなくなる(インスリン抵抗性)ために、ブドウ糖がうまく取
り入れられなくなって起こる。食事や運動などの生活習慣が関係している場合が多い。
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http://www.okayama-u.net/renkei/patsearch/index.html
<お問い合わせ>
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岡山大学研究推進産学官連携機構 知的財産本部 (氏名)小林 亜子
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