学平成27年度 学校校経営方針

平成 27 年 5 月 8 日
平成27年度学校経営方針
本年度の教育課程
Ⅰ.大学の中期目標(附属学校について)平成 22 年度~27 年度
1.附属学校と連携した統合的な教育組織の構築
同一のキャンパスに設置されている大学と附属学校が密接に連携し、伝統ある教育 研究資産を活用して、生涯にわた
る学びを見通した統合的な教育理念と教育組織を構築する。
((前文)大学の基本的な目標5) <附属学校本部会議>
2.大学・大学院と附属学校との密接な連携を通じて一貫した教育理念を構築し、キャンパス全体として、生涯にわたる女
性の発達と活躍を支援する。
(Ⅰ-1-(1)教育内容及び教育の成果等に関する目標3)
3.附属学校と連携した研究を推進する。(Ⅰ-2-(1)研究水準及び研究の成果に関する目標4)<学校教育研究部>
4.大学と附属学校が密接に連携したマネジメント体制を整備する。(Ⅰ-3-(3)附属学校に関する目標1)
<附属学校本部会議>
5. 先進的な教育研究の場として、附属学校を学内外の研究者、研究機関に開放する。全国の教員に向けた幼児教育、義務
教育、高校教育の学校教育支援を行う。(Ⅰ-3-(3)附属学校に関する目標2)<大学院副専攻>
6.幼児、児童、生徒及び学生を含めた本学構成員全体の安全意識の向上を図るとともに、特に、災害時における危機管理
体制の構築及び防災対策を充実する。(Ⅴ-2安全管理に関する目標2)
Ⅱ.附属中学校の教育目標
自主自律の精神を持ち、広い視野に立って行動する生徒を育成する。<大学憲章とも整合性>
Ⅲ.附属中学校カリキュラムポリシー
1.自主自律の精神を持ち、広い視野に立って判断・行動し、習得した知識・技能を活用しながら社会の中で他者と協働し、
自分らしく生きる生徒を育成する。
2.カリキュラム研究、帰国子女教育研究、新しい教育課題に対する実践的な研究の成果を生かし、探究する楽しさを見出
し、変動する社会の中で主体的に生きる力を育成する教育課程を編成する
Ⅳ.附属中学校の学校経営方針
1.使命(ミッション)
①
②
③
④
⑤
⑥
前期中等普通教育を行い、生徒の自己実現を図り、適切な進路を選択し、自ら進められるようにする。
大学の教育研究機関としての附属学校の役割を果たす。
大学の教員養成に協力し、教育実習生の受け入れなど附属学校としての役割を果たす。
教育界のリーダーとして、共同研究機関としての場を提供し、社会貢献を果たす。
変化する高度情報通信社会へ対応した ICT を利活用した教育を実証的に目指す。
研究開発学校として、将来を見据えた新しい教育内容を研究開発する。
2.展望(ビジョン)
① 大学と附属校園の連携教育のもとに教育目標の実現を図り、個性が輝く人材、社会を活性化する人材を育成する。
② 大学と附属校園とが連携して、探究力開発研究や、発達を見据えた先導的実践研究を行い、公教育に還元する。
③ 大学の教育実習受け入れや教科教育法の講義等を担当し、これからの教育を担う意欲的で実践力のある高度な力をも
った教員の養成に協力する。
④ 国内外の教員交流や現職教員研修、学校参観受け入れや公開研究協議会等の活動をし、これまでの実績を生かした社
会頁献をする。特に被災地域の教育関係者・児童生徒との連携をとる。
3.目標(ゴール)
① 教育課程:変化する社会に対応して活躍できる力を育成するために、教育課程および ICT の活用を含め指導法を改善
し、次期学習指導要領改訂に向けた新しい指導法や教材を開発する。
② 学校運営:附属学校本部会議のもとに、新しい大学の体制および方針に沿って学校運営体制を確立するとともに、研
究校としての環境整備をはかり、安全な教育環境を維持しながら開かれた学校づくりを推進し、研究内容をわかりやすく
発信する。
③ 大学との連携:幼・小・中・高連携に関する研究を、学校教育研究部を核に大学との連携を組織的に進めるとともに、
大学の講義担当や教育実習、インターンシップの実施をはじめとする種々の研究に対し相互に協力し、高度な力を持った教員を
輩出する。
④ 社会貢献:日常的に教育関係者等の学校参観や研修員の受け入れ、研究開発学校の成果の公表・発信や公開研究協議
会の開催等を通じて、附属学校としての社会貢献を果たす。大学における震災復興支援と連携し、被災地域との教育関連
における交流と支援を継続的に行う。特に、防災教育について相互に協力する。
4.経営計画(マネジメント・プラン)
(1)
学校経営重点課題
①教育課程
○教育目標の実現の場として、授業および自主研究等の教育活動を通じて、自主的に学習に取り組み、自律でき広い
視野をもてる生徒の育成を図る。
○学習指導要領のもとに、教科指導法・指導内容等で教育の情報化に対応した先進的な実践を行い、研究開発を通し
て次期学習指導要領の構築に資するような実践を行う。
○教員の研究力及び指導力の向上を目指し、生徒の実態にあった学習指導および生活指導を行い、基礎学力の定着お
よび向上・伸長を図る。特に、ICT の利活用により広く情報収集及び交流を積極的に行う。
○大学との連携をはかり、生徒理解と指導の充実を図り、生徒・保護者への支援を行う。
②学校運営
・中長期的な視野に立った学校運営を行う。
・よき伝統は継承しながらも、改革すべき点については共通理解を図りながら思い切った改革を進める。
○バランスの取れた学年、校務分掌、校内委員会を組織し、ICT を活用し効果的かつ効率的な学校運営を行う。
○生徒との対話の時間確保を図り、生徒指導を充実させ、落ち着いた学習環境を確保する。
○社会の変化に伴い、柔軟に対応できる学校運営を行う。組織の改編については継続的に進め会議や連絡方法の効率
化などを工夫する。
○教員間の情報共有を円滑にし、学習・生活指導などへの組織的な対応を遺漏なく行う。
<鋭い感覚・素早い対応・広い視野>
○日常の教育活動の公開、学校評価の公表など ICT を活用した発信型・双方向型の学校のあり方を目指す。(重点)
○望ましい学校像の実現に向けて、教育課程検討委員会を中心に諸課題の解決に向けて取り組む。
○1 学級生徒定員減の実施に向けて運営組織、生徒会組織などの体制を整える。特に部活動の問題、PTA 役員数等、生
徒定員減に伴う諸問題について早急に検討し改善していく。(喫緊の重点課題)
○入学検定のあり方を工夫し、本校の目的にあった生徒を選抜できるようにするとともに、教務を中心に、受検生確
保に向けた取り組みの検討と推進。(継続重点課題)
○本校の目的・性格を周知させ、「魅力ある学校」とし、広く情報提供および PR を図る。学校案内、学校紹介 DVD の
更新。(継続重点課題)
○帰国子女教育研究を積極的に進めるとともに、帰国検定のあり方についても検討を進める。(教務、研究帰国部)
○運営基金等の状況を判断し予算委員会の充実を図り、諸費等の有効適切な経費運営を実践する。
○施設設備や備品の充実および有効活用に向けて計画的・組織的に対応し、安全で安心できる学校生活を保障できる
よう引き続き老朽化した施設の更新を進める。合併室、PC 室等の環境を学習指導に有効に活用できるように環境整
備を進める。
○保護者や外部機関等との連携を密にし、安全体制・危機管理の充実を図るとともに近隣地域との連携を図り開かれ
た学校に向けての取り組みを継続し、推進する。
○いじめのない学校の実現を目指して、人権教育の充実を図るとともに予防・防止・対応にあたる。
○国際交流の視点に立った海外教育機関との交流を積極的に進めるため、プロジェクト等も視野に入れて組織的に取
り組む。(継続重点課題)
③大学との連携
○附属学校本部および学校教育研究部との連携を核に、大学と附属学校との研究体制等を充実させ、その組織および
システムの確立を図る。(継続重点課題)
○教員の指導力向上に向けて、本学のサバティカル制度の活用や学内外の研修等の活用を組織的に行う。
○附属学校本部における附属学校園の運営方針と協調しながら「新しい附属学校の活用策」について推進する。
○学部生の教育実習の実態を踏まえ、教員養成について大学と連携し共通理解を図る。(継続重点課題)
○附属校園間における連携を密接にするとともに、教員間の情報交流をさらにすすめる。
④社会貢献
○国内外から学校参観や研修員を積極的に受け入れ、授業等を公開する。
○公開研究協議会の開催などを通して、研究開発学校の研究成果や帰国子女教育の実践研究の成果を社会に還元する。
○防災教育を視野に入れ震災復興支援を継続的に行い、被災地域との人的・物的な交流も相互に行う。
(2)
各学年の目標
1 年:樹(たてる) ~大地に立ち梢を広げ、「心の樹」を育てよう~
2 年:創る ~本当のチャレンジ!~
3 年:磨く ~よりよく生きる、切磋琢磨~
(3)各校務分掌の重点目標
校務分掌
重
点
目
標
等
メンバー(◎主任)
○より機能的な教育課程の実現を目指し、学期制・学習評価・行事等のあり方を ◎寺本、佐々木、
検討し、改善に向けて中長期的な視野に立って段階的に取り組む。
平地、山本、
○学習評価について各教科間の共通理解を図り、通知表や個人評価表の改善をさ
大塚、栗原
らに進める。
○学校評価(校内評価、学校関係者評価、保護者評価)を積極的に活用し、学校
教務部
生活・学習の改善をさらに進める。生徒の力を伸ばしていくためのよりよい学
習評価の在り方についての検討を進め、個人評価票等の改善に取り組む。
○教育効果を上げる校務の効率化、機能化を進める。各種会議の設定を工夫し、
放課後の時間を確保するなど、生徒指導、教育相談等に関わる時間を確保する。
○小学生を対象とした学校公開を企画・運営し、本校の教育活動の特色の周知を
一層進める。
○学習環境と職場環境を整備する。情報業務との統合を生かす。
◎松本、中山、
総務・
○防災設備の活用・研修を行う。
三ツ井、加藤、
保健部 ○会計の速やかな執行をする。
桐山、田口
○保健安全業務の周知をする。
○本校の目指す生徒の育成を軸に研究推進委員会と連携し、日常研究の環境整備 ◎西平、中島、
研究・
を行う。
木村、前川、
帰国部 ○研究推進委員会と連携し、開発研究2年次を推進する環境を整える。
市川
○帰国教育研究推進のための整備と業務を行う。
◎全教員による粘り強い指導と組織的な生徒指導のもとに生徒の「自主・自律」 ◎佐藤、関根
の育成を目指す。
戸谷、宗我部
<重点目標>
薗部、君和田
生徒指導部 ○落ち着いた学習環境をつくり、充実した授業を展開するための生徒指導体制を
渡邉
整備する。
○生徒主体の教育活動の展開に向けて、役員会を中心とした生徒会・委員会
部活動の指導計画を立案し実施する。
○部活動の一層の充実に向けた指導方法・組織の見直しをする。
○安心・安全な学校づくりにむけて生徒対応・学校の危機管理対応について共通
理解を図る。
○教務部○
◆重点目標
○より機能的な教育課程の創造を目指し、学期制・学習評価・行事等のあり方を検討し、改善に向けて中長
期的な視野に立って段階的に取り組む。
○学習評価について各教科間の共通理解を図り、通知表や個人評価表の改善をさらに進める。
○教育効果を上げる校務の効率化、機能化を進める。各種会議の設定を工夫し、放課後の時間を確保するな
ど、生徒指導、教育相談等に関わる時間を確保する。
○小学生を対象とした学校公開を企画・運営し、本校の教育活動の特色の周知を一層進める。
○学校評価(校内評価、学校関係者評価、保護者評価)を積極的に活用し、学校生活・学習の改善をさらに
進める。生徒の力を伸ばしていくためのよりよい学習評価の在り方についての検討を進め、個人評価票な
どの改善に取り組む。
○教育課程、行事、時程などを検討し、中長期的な見通しをもって段階的に改善を進める。
◆保護者の皆様へ
(1)通知票・テスト結果のお知らせ・面談などを通じて、日々の学習に活かせるような評価(通知票・個
人評価票)を工夫したいと考えております。
(2)12 月に実施している保護者の皆様の学校評価(アンケート)を、本校の教育活動に活かすよう評価の
観点や公開方法等を検討し改善に取り組んでいます。引き続き、アンケート実施の際にはご協力下さい。
(3)年間の行事、時程などについても現状を踏まえながら本校教育活動のさらなる充実のために工夫改善
してまいります。
○総務・保健部○
◆重点
1.生徒にとって安全、安心で快適な生活、学習環境を実現できるよう、定期的な点検と整備を行います。
2.清掃、ゴミの分別、トイレをはじめとする学校の諸施設の使い方などの指導を行います。また、物を大切
にする心と実行力、地球環境を考えて行動できる力を、指導部等と連携して養います。
3.防災の観点から体制・設備を見直し、3日分の非常食の備蓄、簡易トイレの充実などを含め、計画的な整
備をさらに進めます。
4.自分と周りの人たちの健康や安全を意識して生活できるよう指導します。
5.授業や様々な学校生活で情報機器を効果的に活用できるよう、定期的な点検と整備、必要な消耗品等の補
充を行います。また、情報化社会の広がりを自覚できるよう、生徒たちの日常生活と結びついた情報モラル
教育を進めます。
6.ホームページやメール連絡網等を通して、学校から家庭への情報発信を行います。
◆保護者の皆さまへ
物の豊かさに慣れた世代の子どもたちに、健康で安全な生活を自分の手でつくりだせるよう、ぜひご家庭で
も、自分の手で掃除をすること、物を大切にすること、環境問題を考えること等へのご指導をお願いします。
現在お茶中ホームページのリニューアルを考えています。設定ができ次第連絡を致しますので、今後とも
よろしくお願い致します。
文科省から参考情報としてお知らせがきていますので、ご紹介します。
●「子どもの携帯電話をめぐる問題」http://www.mext.go.jp/a_menu/seisyounen/keitai/
●「青少年インターネット環境整備法等について」http://www8.cao.go.jp/youth/youth-harm/koho/
●「インターネット 安全・安心相談(警視庁)」http://www.npa.go.jp/cybersafety/
○研究・帰国部○
◆重点
(1)本校の目指す生徒の育成を軸に、研究推進委員会と連携し、日常研究の環境整備を行う。
(2)研究推進委員会と連携し、開発研究1年次を推進する環境を整える。
(3)帰国子女教育研究推進のための整備と業務を行う。
◆保護者の皆様へ
・昨年度から文部科学省から研究開発学校の指定を受け、教育課程の開発研究に四年間取り組むこととなりま
した。開発2年次にあたる今年は、1年次の成果と課題を引き継ぎつつ、新教科「コミュニケーション・デ
ザイン科(=CD科)」の計画と運用を中心に、研究を推進してまいります。CD科は、CD基礎(=協働
的解決を支える基礎指導の時間)とCD活用(=テーマ探究学習での活用指導の時間)の二本柱で進めてま
いります。新教科の創設にあたっては、各教科や総合的な学習の時間から、年間で数時間ずつ、合計 50 時間
を充てています。また、各教科・自主研究・道徳など、様々な場面で、コミュニケーション・デザイン科の
学習の成果が表れるよう、研究を行ってまいります。研究を進める際には、生徒や保護者の皆様にもアンケ
ートをお願いすることがあるかと存じますが、何卒ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。
・歴史が 37 年目に入る帰国子女教育研究についても開発研究との関連付けも図りつつ取り組んでまいります。
・今年度も教員の「研究授業」を予定しています。行事予定表にある「研究授業」の日は、臨時時程になった
り授業時数が多くなったりするクラスがありますので、その都度お知らせを配布いたします。
・他校の教員と研究協議を行う公開研究協議会を 10 月 30 日(金)に予定しております。
・帰国子女教育についても研究的に取り組んでおります。
・保護者の皆さまに「授業参観」等で授業をご覧いただき、日頃の教育活動についてのご意見を伺えればうれ
しく思います。今後とも、本校の研究に対するご理解とご協力をお願い申し上げます。
○生徒指導部○
◆重点目標の達成に向けた具体策
重点目標(1) 落ち着いた学習環境をつくり、充実した授業を展開するための生徒指導体制を整備する。
①落ち着きのある充実した授業の実施に向けて、生徒の基本的生活習慣やマナー、環境美化の意識を高める指
導を実施します。
②整った学習環境の維持に向けて、教室備品の使い方や個人の荷物の管理に関する指導を行うと共に、教室掲
示を充実させるように務めます。
③生徒に「自主自律」を意識させながら、統一した基準に沿った組織的な指導に務めます。
重点目標(2) 生徒主体の教育活動の展開に向けて役員会を中心とした生徒会・委員会・部活動の指導計画を立案
し実施する。
①役員会を中心として、委員長会・部長会・評議会・評議員会が連携を図りながら各活動を運営し、生徒が主
体的に活動できる体制づくりに務めます。
②新委員会体制での委員会活動について評価し、必要に応じて活動内容や方法の見直しを行います。
重点目標(3) 部活動の一層の充実に向けた指導方法・組織の見直しをする。
①安全な部活動の実施に向けて、部活動指導の約束事の共通理解とそれに沿った計画的な指導を実施します。
②充実した活動に向けて部活動数について検討します。
重点目標(4) 安心・安全な学校づくりにむけて生徒対応・学校の危機管理対応について共通理解を図る。
①教育相談委員会と連携して生徒理解研修を実施します。
②現行の危機管理マニュアルの見直しを行います。
③全クラスに安全・規範意識を高める掲示物を掲示し、生徒の安全・規範意識を高める指導を行います。
◆保護者の皆様へ
生徒の健全な成長を目指し、学校と家庭が密に連絡を取りあいながら生徒と向き合っていければと考えており
ます。ご家庭の様子で心配な点や気になる点がございましたら担任を通じてご連絡下さい。また、日常の生活習
慣づくりやマナー、情報モラル等についてはご家庭でもご指導頂けると幸いです。今年度もどうぞよろしくお願
い致します。