1 平成26年(2014年)3月14日 建 設 委 員 会 資 料 都 市

平成26年(2014年)3月14日
建
設
委
員
会
資
料
都 市 基 盤 部 交 通 対 策 担 当
中野区自転車利用総合計画の改正案の報告について
1
見直しの目的
中野区自転車利用総合計画(平成19年度から平成28年度)を、計画の中間点にお
ける社会状況等の変化を踏まえた見直しを行うため設置した、中野区自転車駐車対策協
議会において計画の達成状況、社会状況等の変化及び、新たな課題を検証・協議を重ね
てきたところである。この度、後半に重点的に取り組むべき施策について答申を受けた
ので、その内容を施策に反映するため計画を改正する。
2
自転車利用の現状と課題
駅周辺への自転車駐車場の設置と放置自転車の撤去などにより、放置自転車は減少し
てきた。しかし、利用目的の多様化による午後以降や土日・祝日に放置が増加してきて
いる。さらに、近年の交通ルールを守らない、マナーを無視した自転車利用が大きな社
会問題となっており、自治体を含めた関係機関による交通ルール遵守や周知、また、違
反者の適正な取締りなど、早急な対策を講じる必要がある。
また、自転車は都市交通における重要な移動手段として利用されているが走行環境は
整備がされておらず、車道走行の原則などの交通法規遵守からも走行レーンなどの整備
が必要である。
3
今後の施策内容
⑴
自転車利用の環境整備
①
自転車駐車場の整備
案内板や誘導サインの設置、親子車やハンディキャップを持った方にも利用しや
すい駐車場としての整備を行うとともに、適正な駐車台数の確保と駐車場の配置を
目指す。今後は、効果的な放置対策を講じ、上位計画・関連計画との整合性を図り
ながら、駐車場の適正配置を行っていく。
②
鉄道事業者との協議・鉄道駅周辺の駐車場の整備
中野駅周辺まちづくりや西武新宿線立体交差事業の進展に合わせ、適正配置に向
け都や鉄道事業者等と協議を行っていく必要がある。また、鉄道駅周辺における自
転車駐車場の整備は、区の基本的な整備計画等の進展に伴い協議し決定するため、
上位・関連計画等との整合及び連携し、適正な駐車台数の確保及び配置をしていく。
③
買い物客用駐車場の整備
対象施設以外の放置状況等を検証し、附置義務制度の強化を図っていく。
④
自転車走行環境の整備
1
今後も道路管理者の協力を得て、自転車走行レーンの設置可能な路線の検討及び
整備に努める。
⑵
自転車利用の適正化
①
放置規制の推進
自転車利用者の増加や利用目的の多様化等による放置の時間帯や休日等の放置が
増加の実態に合わせ、放置防止指導及び撤去等の対策を工夫し実施する。
※ 平成25年度より撤去時間を変更、土日の撤去回数を増加して実施済み。
啓発活動・交通安全教育の推進
②
交通事故発生件数や放置自転車数は年々減少しているが、自転車の関与した事故
率は減少していない。今後も広報活動を継続するとともに、区及び関係機関、地域
が連携し、駅頭等での街頭指導・啓発活動も充実させ、自転車利用のルール遵守等
への取組みをしていく必要がある。また、平成25年度から実施の一般向けの自転
車安全利用講習会を地域の催事に出向き行うなどさらに充実し、受講の動機づけと
して、受講修了者への自転車駐車場の優先利用などのインセンティブを検討する。
③
自転車利用者の安全運転へのルール・マナー等の普及啓発
交通ルール・マナーの普及啓発を図っていくとともに、国や都、他団体の自転車
利用に関する施策の動向を踏まえ、区での自転車安全利用に関する条例等について
も検討していく必要がある。そのため下記の取組みを実施する。
㋐ 安全運転(自転車安全利用五則)の周知徹底
○自転車は、車道が原則、歩道は例外 ○車道は左側を通行 ○歩道は歩行者優
先で、車道寄りを徐行 ○安全ルールを守る(飲酒運転・二人乗り・並進の禁止、
夜間はライトを点灯、交差点での信号遵守と一時停止・安全確認)
○子供はヘルメットを着用
㋑ 罰則規定の周知 ㋒ 警察による指導取締りの強化 ㋓ 保険等への加入奨励
㋔ 自転車安全利用に関する条例等の検討
④ 他の交通手段の活用の可能性の検討
レンタサイクルについては今後の社会状況や環境の変化をとらえ、民間事業者や
近隣区との協同による実施などを継続して検証する。なお、中野駅など、交通が集
中する駅周辺への自転車の乗り入れを抑制するため、近距離の自転車利用の自粛と、
バスなど自転車以外の交通手段の利用を呼びかける。
4
自転車利用総合計画の改正
広く区民の意見を聞くため、パブリック・コメントを実施したうえで、計画の改正を
行う。
5
今後の予定
4月上旬
パブリック・コメント実施
5月
計画の改正予定
2