病態生理学Ⅱ [健康・漢方・医療]3 年次 通年(後期) 2 単位(必修) 講義 松田佳和 〔授業概要および目標〕前期に引き続いて、後期では血液・造血器の疾患、内分泌系疾患、代謝性疾患、消化器系疾患、呼吸器系疾患、腎臓・ 尿路の疾患などについて講義を行う。講義は、前期と同様に問題にもとづく学習 (problem-based learning:PBL) として症例検討も行う。これ らの学習を通して、幅広い病態生理学の知識を習得する。 〔授業計画〕後期 回 項目 到達目標(授業内容) 1 血液・造血器の疾患 (1) 2 血液・造血器系の疾 患(2) 白血病、播種性血管内凝固症候群とその症状 SBO 白血病、播種性血管内凝固症候群の病態生理について説明できる 3 内分泌系疾患(1) 甲状腺機能異常とその症状 SBO ホルモンの産生臓器別に代表的な疾患をあげることができる SBO 甲状腺機能異常症の病態生理について説明できる 4 内分泌系疾患(2) 副腎機能異常、尿崩症とその症状 SBO クッシング症候群、アジソン病、アルドステロン症、尿崩症の病態生 理について説明できる 5 代謝性疾患(1) 糖尿病とその症状 SBO 糖尿病とその合併症の病態生理について説明できる 6 代謝性疾患(2) 脂質異常症、痛風とその症状 SBO 脂質異常症、高尿酸血症、痛風の病態生理について説明できる 7 消化器系疾患(1) 8 消化器系疾患(2) 9 消化器系疾患(3) 10 呼吸器系疾患(1) 11 呼吸器疾患(2) 12 腎 臓・尿 路 の 疾 患 (1) 13 腎 臓・尿 路 の 疾 患 (2) SBO 消化器系の部位別に代表的な疾患をあげることができる SBO 消化性潰瘍の病態生理について説明できる 腸炎、肝疾患とその症状 SBO 腸炎、肝炎・肝硬変の病態生理について説明できる 膵炎、胆嚢炎とその症状 SBO 膵炎、胆嚢炎の病態生理について説明できる 呼吸器疾患総論 閉塞性肺疾患とその症状 SBO 肺と気道に関する代表的な疾患をあげることができる SBO 閉塞性気道疾患の病態生理について説明できる 拘束性肺疾患とその症状 SBO 肺炎について概説できる 腎臓・尿路の疾患総論 腎炎、ネフローゼ症候群、腎不全とその症状 SBO 腎臓及び尿路における代表的な疾患をあげることができる SBO 腎炎、ネフローゼ症候群、腎不全の病態生理を説明できる 前立腺肥大症、過活動膀胱とその症状 SBO 男性生殖器に関する代表的な疾患をあげることができる SBO 前立腺肥大症の病態生理を説明できる 14 方略 貧血、血友病、紫斑病とその症状(疲労感、出血傾向など) SBO 血液・造血器、貧血、血友病、紫斑病の病態生理について説明できる PBL コアカリ SBO 番号 C14(2)31,2,5 C14(2)3-3,4 C14(3)4-1,2 PBL C14(3)43,4,5 C14(3)5-1 PBL C14(3)5-2,3 C14(2)4-1,2 C14(2)4-3,4 PBL C14(2)4-5,6 C14(3)31,2,3 PBL C14(3)3-3 C14(3)31,2,3,4 PBL C14(3)21,2,3 試験 〔評価方法と基準〕前期・後期の定期試験により評価する。評価に際して、講義への出席状況、受講態度、講義中の口述試問(小テスト)を 考慮する。 〔学生の質問への対応〕質問等に関しては可能な限り対応する(平日 19 時まで) 〔教科書〕講義用プリントを適宜配布する 〔参考書〕大野勲ほか(2007) 『薬剤師・薬学生のための臨床医学テキスト』薬事日報社、北島勲ほか(2007) 『メルボルン大学式統合型 PBLコア臨床症例から基礎病態生理へ』エルゼビア・ジャパン 〔担当教員からのコメント〕症例検討に関しては、病態生理学Ⅰや薬物治療学Ⅰの内容は当然として、生化学・免疫学等の知識も必要となり ます。また、前期で学んだ疾患やバイタルサインの変化も、病態を理解する上で重要です。後期の授業にあたり、これまでの学習内容を良 く整理しておいて下さい。講義中に判らなかったことや疑問に感じたことは、いつでも質問をしに来て下さい。 ─1─
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