(別紙様式2) 平成19年度 調査研究実績報告書 1.課題名 種子伝染性ウイルス病の検査技術に関する調査 2.小課題名 エンドウモザイク病に関する調査 3.調査研究実施期間:平成 19 年度 ~ 21 年度 ( 新 ・ 継 ・ 完 ) 4.調査研究担当者及び協力・分担者の所属及び氏名 担当 本所種苗検査課 佐藤仁敏,鈴木輝子 協力・分担 5.調査研究の目的 Pea seed-borne mosaic virus( PSbMV:エンドウ種子伝染モザイクウイルス)は Potyvirus に属し,アブラムシによって非永続的に伝搬されるウイルスである。本ウイルスによる モザイク病は重要な種子伝染性病害の一つであり,種子検査法の確立が望まれている。 本研究では種子から PSbMV を検出するための技術を検討し,本病原菌の種子検査法を 確立する。 本年度は,本ウイルスの分離・同定及び汚染種子の作出を行う。 6.調査研究の方法 (1)PSbMV の分離・同定 PSbMV の感染が確認されたエンドウ種子及び茎葉を入手し,本ウイルスの分離を 試みた。 (2)汚染種子の作出を予定した。 7.試験結果の概要・要約 (1)感染葉を材料にしてC.amaranticolor及びC.quinoa,ササゲに接種した結果,いず れの植物にも局部斑点及び全身病徴を示した(表)。PSbMV は,C.amaranticolor及びC. quinoaでは全身感染しないことから,供試材料には本ウイルスの他に異なるウイルス と重複感染しているものと推察された。 (2)現在,C.amaranticolorの局部斑点を切り出し,単病斑接種を行ってウイルスの分 離を試みている。 - 17 - 8.主要成果の具体的データ 表 汁液接種による各植物の反応 接種植物 供試材料 PSbMV* C.amaranticolor Ma / NS** - / NS C.quinoa ChS / NS - / NS ササゲ(黒種三尺) NS / NS * 文献による反応 **上葉/接種葉の反応を示す。 Ma:奇形,NS:えそ斑点,ChS:退緑斑点, 11.実用化に移し得る事項 なし 12.成果の発表等 なし (記載の注意;A 4 版サイズで2枚で作成すること。) - 18 -
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