Q3:どのような発明が特許になるか簡単に説明して下さい A:特許されるためには登録要件を備えている必要があり、アイデアが特許法でいう発 明であることのほか、主に次の3つの要件があります。 1)新規性を有すること。 2)進歩性を有すること。 3)他人より先に出願していること。 以下順次説明します。 1)新規性を有すること 特許されるためには、他人(第三者)に知られていない発明でなければなりません。 製品化して販売してしまいますと、他人に知られてしまうため、新しい発明ではない(新 規性を有しない)として権利化できません。 2)進歩性を有すること 他人に知られていない新しい発明であっても、従来技術から(従来知られていた発明 から)容易に考えられる程度の発明は進歩性を有しないとして特許されません。 進歩性を有するかどうかの判断は、必ずしも容易ではありませんが、画期的な発明で ある必要はなく、当然に予想される以上の作用効果が得られる場合など進歩性が認めら れます。 従来技術のちょっとした改良であっても、それによって非常に便利になったというよ うな点があれば進歩性を有すると判断される可能性があります。この点、あまり難しく 考える必要はありません。 3)他人より先に出願していること 同一の発明については、先に特許庁に出願した人に権利が与えられます。これを先願 主義といいます。 その他では、原則として真正に発明をした人が出願することができ、発明者以外の人 が出願する場合には発明者の承諾が必要です。
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