（書式２－１－１）地主が借地人に対して期間満了前に通知する更新拒絶の通知書通前知書略私は，貴殿に対し，下記物件の表示記載の土地（以下「本件土地」といいます）を地代１か月 ○ ○ 万円，毎月末日翌月分支払の約定で賃貸しております（以下「本件賃貸借契約」といいます）が，同契約は，平成 ○ ○ 年〇 ○ 月 ○ 〇日の経過をもって，賃貸期間が満了致します。ところで，私には，本件土地を使用する必要がありますので，本件賃貸借契約の更新を拒絶致します。従いまして，期間間満了後，速やかに本件土地の明渡しを履行していただきたく，その準備をお願いする次第です。早物件の表示所在 ○ ○ 市 ○ ○ 町 ○ 丁目地番 ○ 番 ○ 々地目 ○ ○ 地積 ○ ○ ． ○ ○ 平方メートル平成 ○ ○ 年 ○ ○ 月 ○ ○ 日 ○ ○ 市 ○ ○ 町 ○ 丁目 ○ ○ 番 ○ ○ 号 ○ ○ ○ 市 ○ ○ 町 ○ 丁目 ○ ○ 番 ○ ○ 号 ○ ○ ○ ○ 殿 ○ ○ ○ 解説（借地期間満了前に更新を拒絶する通知書）期間満了前に、賃借人に対し、更新拒絶の意思を明確に伝えて、明渡しの準備をさせるための通知である。賃借人が、明渡しに応ぜず、期間満了後に更新請求したり、土地の使用を継続したときは、建物の存在を条件に、契約は更新されるが、それらの場合に地主が、遅滞なく異議を述べた場合は、契約は更新されない（借地借家法第５条第１項、同第２項）。期間満了前の本通知が、上記借地借家法第５条の「遅滞なき異議」と認められるかが問題となるが、この点、古い判例で肯定したものもある。しかし、学説は一致して反対しているので、期間満了後も、改めて、異議の通知を送付する方が無難であろう。