平成27年7月31日 晩期コシヒカリだより 県央農林総合事務所 第 3 号 1 気象概況 (金沢アメダスデータ) 1.7月第4半旬の気温は平年並で、日照時間は少なく、降水量は少なかった。 7月第5半旬の気温はかなり高く、日照時間は平年並で、降水量はかなり多かった。 2.7月23日発表の向こう1か月の予報では、平年と同様に晴れの日が多く、平均気 温は平年並または高い確率ともに40%となっている。 2 生育概要 (7月28調査) 区 品種名 分 草丈(cm) 本 集 落 前 茎数(株) 前 本 前 年 年 年 比 観 大場 90.2 96.9 上辰巳 80.9 87.5 平 均 85.6 92.2 前 本 前 年 年 年 % 晩期コシ 観 茎数(㎡) 比 前 本 前 年 年 年 % 93 21.1 22.2 葉数(葉) 比 年 年 年 % 95 418 337 124 11.8 12.9 92 27.2 24.6 111 433 453 前 比 % 91 96 11.2 12.7 88 93 24.2 23.4 103 426 395 108 11.5 12.8 90 <生育概況> ・ 草丈は前年よりやや短く、茎数は前年並となっている。目標穂数(21本/株)は概ね 確保されている。 ・ 葉耳間長等から推測される出穂期は金沢地区で8月8日頃と予想され、前年より3日 程度遅くなると見込まれる。 3 今後の管理 ●品種別出穂期予想(7月28日現在) 品 種 名 晩期コシヒカリ (標植コシヒカリ) 水 k 管 k よ 平 坦 山間地 (平坦+2日) 8月8日 8月10日 7月25~29日 7月28~30日 理 う ○ 常に土壌水分を保つ飽水状態を維持するよう、間断通水を行う。 ○ 出穂期~穂揃期はやや深水管理とする。 ○ 減数分裂期(出穂前15~5日前)に低温が予想される場合は、可能な限り深水管 理とし、不稔籾の発生防止に努める。 ○ フェーン現象等の異常高温が予想される場合はあらかじめ通水する。 病 害 虫 防 除 7月8日付で「斑点米カメムシ類の多発注意報」が発令されているため、防除を徹底する。 なお、出穂後の除草はカメムシ類の本田侵入を助長するので、やむを得ず除草をする場合 は本田防除の直前に行う。 <粉剤体系> 防 除 時 期 コシヒカリ 1 回 目 2 回 目 3 回 目 8月1~5日 (出穂前7~3日) 薬剤名・適用病害虫 散布量 (収穫前使用日数) ビームトレモンセレン粉剤 DL いもち病、紋枯病、カメムシ類、ウンカ類、 4 kg/10a (収穫 21 日前) ツマグロヨコバイ、コブノメイガ 8月15~18日 (出穂後7~10日) 4 kg/10a ラブサイドキラップ粉剤 DL いもち病、カメムシ類、ウンカ類、 (収穫 7 日前) ツマグロヨコバイ、コブノメイガ 8月22~25日 スタークル粉剤 DL (出穂後14~17日) カメムシ類、ツマグロヨコバイ、ウンカ類 3 kg/10a (収穫 7 日前) <微粉剤体系>※微粒剤専用ホースまたは、粒剤専用ホースが必要です。 防 除 時 期 コシヒカリ 1 回 目 2 回 目 3 回 目 8月1~5日 (出穂前7~3日) 8月15~18日 (出穂後7~10日) 8月22~25日 (出穂後14~17日) 薬剤名・適用病害虫 散布量 (収穫前使用日数) サジェスト微粒剤F いもち病、紋枯病、カメムシ類、 ウンカ類、ツマグロヨコバイ 3 kg/10a (収穫 21 日前) ビームスタークル微粒剤F いもち病、カメムシ類、ウンカ類、 3 kg/10a (収穫 7 日前) ツマグロヨコバイ キラップ微粒剤F カメムシ類、ウンカ類、イネドロオイムシ イナゴ類 3 kg/10a (収穫 14 日前) <粒剤体系> 防 除 時 期 コシヒカリ 1 回 目 2 回 目 散布時期終了 (7月29日までに散布) 薬剤名・適用病害虫 (収穫前使用日数) イモチエースキラップ粒剤 いもち病、紋枯病、ウンカ類、カメムシ類 (出穂前14~10日) (使用回数は 1 回のみ) 8月15~18日 スタークル粒剤 または スタークル豆つぶ (出穂後7~10日) 散布量 カメムシ類、ツマグロヨコバイ、ウンカ類 3 kg/10a (収穫 35 日前) 粒剤:3 kg/10a 豆粒:250g/kg (収穫 7 日前) (注) 粒剤は湛水状態で散布し、3~4日間は湛水状態を保つ。
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