~ 水 稲 病 害 虫 発 生 予 察 情 報 ~

平成27年
7月18日発信
三田稲作情報
【 発 行 ・ 編 集 】
JA 兵庫六甲三田営農総合センター
阪神農業改良普及センター
お問合わせ先;079-563-4192
~ 水 稲 病 害 虫 発 生 予 察 情 報 ~
7月 9日に、本年度第2回目の生育調査及び病害虫発生予察調査を実施しました。
<生育調査結果より>
コシヒカリの生育は、草丈は平年並み、茎数はやや多くなっています。すでに幼穂形成期に入っており水
が必要ですので、間断潅水で管理を行ってください。
山田錦の生育についても、草丈は平年並み、茎数はやや多いです。中干しの時期が近づいています。分げ
つが16~17本/株確保できれば中干しを開始します。
草 丈
茎 数
草 丈
茎 数
品 種
地区名
田植え日
田植え日
《 品 種 地区名
(cm)
(本/株)
(cm)
(本/株)
調
三輪
40.0
12
6月6日
71.0
23.0 5月13日
査 コシヒカリ 沢谷
山田錦 本庄
50.6
23
6月3日
上青野
70.8
28.5 5月20日
結
広野
46.2
20.2
6月7日
下槻瀬
64.5
26.5 5月22日
果
平均
平均
45.6
18.4
68.8
26.0
》
過去3年平均
過去3年平均
46.0
15.6
70.0
22.7
【出穂予測】
コシヒカリ…5月15日植え:8月6日、5月30日植え:8月12日
山 田 錦…6月 5日植え:9月2日、6月10日植え:9月 3日
病害:調査時には、目立った病害は見つかりませんでした。
害虫:ウンカ類の発生は若干見られる程度で、被害を及ぼす程ではありませんでした。
イナゴ類の発生が多い圃場については本田防除も検討してください。
品種
地区名
上青野
下相野
コシヒカリ 沢谷
井ノ草
下槻瀬
病害調査(20株)
すくいとり調査(20回振り)
はらい落とし(20株)
い
紋
も
枯
セジロウン ヒメトビウ
セジロウン ヒメトビウ ツマグロヨ イネオアオ
イナゴ類
イナゴ類
ち
れ
カ
ンカ
カ
ンカ
コバイ
ムシ
病
病
1
3
3
5
2
8
7
2
<今後の管理について>
【いもち病】
現在、市内の一部地域で、葉いもちが発生しています。いもち病は日照不足や多雨により感染しやすくな
ります。本年は7月に入り不順な天候が続いており、葉いもち発病ほ場では穂いもちへ拡大する心配もあり
ます。発病ほ場では基幹防除に加えて、下記の臨機防除も検討して下さい。
薬剤名
適用病害名
使用量
いもち病
3~4㎏/10a
ごま葉枯病
ブラシン粉剤DL
収穫7日前まで
内穎褐変病
4㎏/10a
もみ枯れ細菌病
コラトップ粒剤5
いもち病
使用時期
使用回数 使用方法
3~4㎏/10a 穂いもちに対しては出穂30日前~5日前まで
もみ枯細菌病
4㎏/10a
出穂30日前~5日前まで
2回以内
散布
2回以内
散布
※その他病害の登録内容についてはラベルをご確認ください。
【カメムシ類】
コシヒカリの出穂期が近くなっております。出穂の2週間前までには畦畔などの草刈を終えるようにして
ください。また水田内のヒエ引きも行ってください。出穂5日後の薬剤防除が有効です。
薬剤名
適用害虫名
10a当り使用量
スタークル粒剤
ウンカ類、ツマグロヨコバイ、
ニカメイチュウ、カメムシ類
3kg
カメムシ類
スタークル豆つぶ
ウンカ類、ツマグロヨコバイ
250g
250g~500g
使用時期
使用回数
収穫7日前まで
3回以内
平成 27 年
6 月 25 日発信
【 発 行 ・ 編 集 】
JA 兵庫六甲三田営農総合センター
阪神農業改良普及センター
お問合わせ先;079-563-4192
三田稲作情報
~ 水 稲 病 害 虫 発 生 予 察 情 報 ~
6 月 17 日に、本年度第1回目の水稲病害虫発生予察調査を実施しました。
①生育状況:本年度のコシヒカリの生育は昨年に比べて草丈は低く、分げつは少なめで推移してい
ます。
②害虫発生状況:母子地区の一部でイネドロオイムシの成虫・幼虫・卵塊が確認されました。それ以
外の地区でもイネミズゾウムシやイネドロオイムシの食害がみられましたが、減収被害を起こす程度
ではありませんでした。
③病害発生状況:特に目立った病害の発生は確認されませんでした。但し、6月19日から21日にか
けていいもち病に感染しやすい気象条件が続きましたので注意が必要です。
平成27年生育調査データ(調査日:6 月 17 日)
平成26年生育調査データ(調査日:6 月 20 日)
品種
地区
田植日
草丈(cm)茎数(本/株) 品種 地区
田植日 草丈(cm)茎数(本/株)
沢谷
5月13日
38.6
15.7
沢谷
5月12日
47.6
26.7
上青野
5月20日
38.6
16.4
上青野
5月19日
45.9
15.2
コシヒカリ
コシヒカリ
下槻瀬
5月22日
30.0
8.3
下槻瀬
5月23日
33.1
11.4
平均
平均
35.7
13.5
42.2
17.8
(各地区1圃場調査・20 株調査/1圃場)
補植用取置苗は葉いもちの伝染源となるので早急に処分してください。また、葉いもちの発生を確認
した場合は防除をお願いします。特に箱施用剤を行っていない圃場は注意しましょう。
薬剤名
コラトップ
ジャンボ
10a 当たり使用量
適用病害虫
葉いもちに対して
小包装(パック)
10~13 個(500g~
散布時期
いもち病
650g)
初発 20 日前~初
使用方法
総使用回数
水田に小包装(パ
ック)のまま投げ
2 回以内
入れる。
発時
加害最盛期被害葉率 20%以上で防除が必要となります。
今後は幼虫の発生に注意し、幼虫の発生が著しい圃場は防除を行ってください。
薬剤名
10a 当たり使用量
シクロパック
小包装(パック)
粒剤
10 個(600g)
適用病害虫
イネミズゾウムシ、イネ
ドロオイムシ、イネゾウ
ムシ、イナゴ類
散布時期
収穫 60 日
前まで
使用方法
総使用回数
水田に小包装
(パック)のまま
2 回以内
投げ入れる。
広葉・イネ科雑草がたくさん発生している圃場は下記防除をお奨めします。
薬剤名
10a 当たり使用量
散布時期
使用方法
クリ ンチ ャ ー 薬:1,000ml
田植え後 15 日~ノビエ5葉 落水散布又はごく浅く湛
バス ME 液剤 水:70L~100L
期(但し収穫 50 日前まで)
水して散布
総使用回数
2 回以内
・田植え後 35 日~40 日頃を目途に、生育の平均的な株の分げつ数が 16~17 本確保できれば中干し
を行ってください。中干しにより無効分げつを抑制しましょう。
・カメムシ類対策として 7 月上旬までに 1 回目の畔周りの草刈りを行ってください。また 2 回目の草刈り
を出穂 2 週前までに行いましょう。
※農薬のラベルに記載されている内容を確認し、適切に使用してください。