y 機能性を保有したアルギン酸ナトリウムゲルの フィルム化・コーティングを実現!! A225:特許第 5435723 号「アルギン酸成形体の製造方法」 北九州市立大学 森田 洋 他 アルギン酸ナトリウムゲルとは?? アルギン酸ナトリウムは海藻から得られる多糖類の一種で、海藻のぬるぬる・ネバネバも アルギン酸ナトリウムであり、カルシウムイオン等を添加するとイオン架橋反応により ゲル化する性質を持つ。 どのような用途?? 創傷被覆材、化粧品等の外用材、マスキング、光触媒との組合せによる壁の抗菌等が考えられます! アルギン酸ナトリウムゲルフィルムの活用における課題 添加するカルシウムイオン濃度が低いと⇒ゲル化が遅いのでフィルム化が困難。 ⇒別途強化材が必要。効率が悪い。 添加するカルシウムイオン濃度が高いと⇒急速にゲル化するので、成膜前に固まってしまう。 ⇒別途延伸処理が必要。用途に応じた機能性物質が分散し難い。 用途によっては皮膚・基材に対して密着性が悪い。⇒浮く、剥がれる。 本発明による“アルギン酸ナトリウムのフィルム・コーティング”方法によると・・・ カルシウムイオン添加を2段階で行い、 アルギン酸ナトリウムゲルの粘度(固定化)調製に工夫を施しているため、 非常に薄くて引張り強度の高い薄膜 皮膚や基材等に密着性良くコーティン 機能性物質が添加でき多用途のフィルム化・ を成形できます!! グできます!! コーティングが可能です!!(例:光触媒) アルギン酸への光触媒の担持 膜厚:3~5μm 光触媒粉末 本発明 製膜法 超音波処理 光触媒の分散 アルギン酸Na ゲルの粘度調整 ゲルの固定化 光触媒含有量:5-40% 培養温度:30oC 光照射時間:3 h 光強度:30000 Lx 検定菌:Escherichia coli NBRC3972 残存生菌数[log CFU] 7.0 5.7 6.0 5 オーダーの菌体量減少 5.0 3.6 4.0 3.5 3.0 2.2 2.0 1.2 1.0 1.0 0.0 ☆肌へのなじみがよく、垂れ難い。 0 5 10 20 30 40 光触媒含有量[wt%] ⇒複雑形状への被覆。 ↑ポリ袋の約 8 倍の引っ張り強度 ☆機能性成分(美白・保湿他)の ゲルへの分散性が高い。 ⇒成分が均一に分散し密着する。 明条件 Log survivor[log CFU] 明条件 8 7 6 5 4 3 2 1 0 5.7 公益財団法人北九州産業学術推進機構(FAIS) 産学連携統括センター知的財産部 北九州TLO 5 菌体量がゼロまで減少 5.8 2.2 0 ↑光触媒・タイル並みの親水性 5.5 10 20 光触媒含有量[wt%] 0.0 0.0 30 40 光触媒含有量:5-40% 培養温度:30oC 光照射時間:3 h 光強度:1700 Lx(コンビニ照射程度) 検定菌:Escherichia coli NBRC3972 〒808-0135 北九州市若松区ひびきの2番1号 TEL 093(695)3013 FAX 093(695)3439 e-mail:tlo@ksrp.or.jp
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