演習4解答

2015/10/26
電力工学
演習 4
学籍番号:
氏名 :
1.
振り子の運動について、ラグランジュ関数を用いて運動方程式を求めるとき、質量 M に対して平衡
点0を基準にしたときのポテンシャルエネルギーを考えるか、質量 M に働く地球の重力 Mg を外力
として扱うかの2法がある。この2つの方法につき、左項に対応するように各項を記入せよ。ただし、
回転摩擦係数を Rw とする
図1
重力によるポテンシャルエネルギ
重力を外力とみなす場合
ーを考慮する場合
x
θ
.
θ
θ
.
θ
P
Rw
.
Jθ (J=Ml2)
Rw
.
Jθ (J=Ml2)
f
―――
x
R
T(=T’)
V
L(=T’-V)
D
L
x
d L
dt x
―――

L
x
―――
D
x
運動方程式
※ x:変数 R:消費的要素
T’:運動随伴エネルギー
P:運動量
f:外力
V:位置エネルギー
T:運動エネルギー
L:ラグランジュ関数
D:消費関数
2.
図 2 に電気回路系モデルを示す。以下の問いに答えよ。なお,図中の記号は,e:電源電圧,ii:電流,
Li:インダクタンス,C:静電容量,R:抵抗を表す。
i1
(1) 図 2 中のループ 1 に関して成り立つ関係式を求めよ。
L1
R
ループ 1 に関する関係式は次のようになる。
di
1
e  L1 1  Ri1   (i1  i2 )dt
dt
C
ループ2
C
ループ1
e
L2
(2) 図 2 中のループ 2 に関して成り立つ関係式を求めよ。
図2
ループ 2 に関する関係式は次のようになる。
L2
di2 1

(i1  i2 )dt
dt C 
(3) 問(1),(2)で求めた関係式に対する機械系運動方程式をそれぞれ求めよ。
機械系運動方程式は(e→f, i i→ x i, Li→mi, 1/Ci→ki, R→b)と置き換えて表すと、問(1)に関して、
f  m1 x1  bx1  k ( x1  x2 )
m1 x1  bx1  k ( x1  x2 )  f
①
問(2)についても同様に求めると、
m2 x2  k ( x1  x2 )
②
(4) 問(3)で求めた機械系運動方程式を用いて,図 2 の電気回路系モデルに対する機械的相似モデルを
求め図示せよ。ただし,減衰抵抗係数 b,ばね係数 k,質量 mi は図 3 を用い,質量の平衡点からの変
位 xi および力 f は矢印を用いて表記せよ。
式①より,質量 m1 には減衰抵抗,ばねが接続されており,外力 f が作用している。また,式②よ
り,質量 m2 にはばねのみが接続されている。よって質量 m1 と質量 m2 はばねによって連結している。
従って,求めるモデルは図 5 のようになる。
m
f
図3
図4
i2
x
b
m1
f
x1
k
m2
図5
x2