キヤノンマーケティングジャパン株式会社 導 入ソリューション ソリュー ション リポ ート プロフェッショナル3Dプリンター「ProJet MJP 2500」 紫外線硬化樹脂を非常に薄いレイヤー状にしてプリント。各レイヤーに紫外線を当てて固め、上部に積層 していきます。またパーツを造形しながら、支えとなるワックスも同時にプリントします。製造はもちろん、 建設、医療、教育など幅広い領域で活用できる1台です。 積層ピッチ(mm)の精度 0.032 最大造形範囲(mm) 295 × 211 × 142 本体寸法(幅 × 奥行 × 高さ) 1120 × 740 × 1070 mm 本体の重さ 211 ㎏ 株 式 会 社 イデオモ ータロボティクス 導入事例 様 3Dプリンター導入でオーダーメイドパーツを内製化 製作期間とコストを圧縮しつつサービス拡充へ 3次元CADソフトウェア「SOLIDWORKS」 直感的な操作で製品設計を行うことができ、コミュニケーション機能を用いて伝達・管理できるソフトウェア。製品開発時間の短縮、製造コストの削 減、製品品質および信頼性の向上に貢献します。 Client Profile 商 品ラインナップ 商品名 ProJet 660 Pro ProJet MJP 3600 ProJet MJP 5500X 株式会社イデオモータ ロボティクス パーツ材の種類 石膏パウダー(カラー) 複数のマテリアル 複数のマテリアル 本社所在地:東京都府中市 プリント方式 カラージェット・プリント方式 マルチジェット・プリント方式 マルチジェット・プリント方式 創業:2012年5月 積層ピッチ(mm)の精度 0.1 0.032 / 0.029 / 0.016 0.025 / 0.016 / 0.013 最大造形範囲(mm) 254 × 381 × 203 0.032 : 298 × 183 × 203 0.029 : 203 × 178 × 203 0.016 : 203 × 178 × 203 518 × 381 × 300 本体寸法(幅 × 奥行 × 高さ) 1880 × 740 × 1450 mm 749 × 1194 × 1511 mm 1700 × 900 × 1650 mm 本体の重さ 340 ㎏ 299 kg 934 ㎏ 特徴 最大600万色の高品質モデルで、 静音、安全、無臭 複雑な形状でも超微細造形でも 高精度を実現 ゴムライクやクリア素材等を複合で 造形が可能 事業内容 マルチコプター関連機材、 空撮用関連機材、 電子通信機器の 輸入・製造・販売など ソ リュ ー シ ョ ン の あ ら す じ マルチコプターなどに高性能カメラを搭載する部品を 3Dプリンターにより内製化 映像クリエイターを主要顧客とする株式会社イデオモータロボティクスは、マルチ コプターを用いた低空からの撮影をはじめ「移動しながら安定した映像を撮影する技 術」を提供している。高性能カメラを移動体に装着するマウント (部品)などを設計す ることがしばしばあるが、その製作を従来は海外の業者に依頼していた。これを内製 化させ、製作期間・コストを飛躍的に圧縮したのが、2016年9月に導入したプロフェッ ●Canon、Canonロゴはキヤノン株式会社の登録商標です。●本紙に記載されている会社名、 ショナル3Dプリンター「ProJet MJP 2500」である。 商品名は、一般に各社の登録商標または商標です。●記載の内容は2016年12月現在のものです。 ●弊社の都合により予告なく変更させていただく場合がありますのでご了承ください。 製品に関する情報はこちらでご確認いただけます。 ●お求めは信用のある当社で 課題 効果 ・試 作 品 の 原 型 作りや 修 正 などの コストが高くついていた ・試 作 品 の内 製 化により低コストで 製作可能に ・製作を海外の業者に依頼していた ため、納期が2∼3週間先だった ・内製化により海外からの配送期間 が不要に ・内製もビス留めや溶接など簡易的 な対応しかできなかった ・設計データに忠実なパーツを製作 可能に キヤノン ビジネスソリューション ホームページ canon.jp/solution キヤノン 導入事例一覧 canon.jp/solution-case グループ 2016年6月現在 2016年12月現在 〒108-8011 東京都港区港南2-16-6 01 P h a s e - 03 導入の決め手 ・設 計 デ ータに 忠 実 な 表 現 を 可 能とする造 形 精 度 ・レスポンスよく親 身 に 対 応 するサ ー ビス 体 制 狙い通りのコスト削減と期間短縮 想定以上のサービス展開も P h a s e - 01 同社の手掛ける部品は多くて数十個。特定の用途に応じ 【 導入の経緯 】 て1個限り生産する一品限りのオーダーメイドパーツも少な 米国で見た3Dプリンターに可能性を感じ 国の補助金を得て導入を決意 Moving Picture をテーマに掲げ、空中や水上を移動しながら高品質な映 像を撮影するためのソリューションを提供する同社。例えば米国製のマルチコ プターを日本の規格に合わせ、顧客の用途に応じてカメラの取り付け用器具な どを製作している。 「そんななか米国のパートナー企業から3Dプリンターを見 せてもらったことがあり、これがあれば試作のスピード感が変わるなと驚きまし た。」 と、代表取締役の井出大介氏は振り返る。 代表取締役 井出 大介 氏 【 導入の成果 】 それまで試作品の製作は海外の業者に依頼しており、手元に届くまで2 ∼ 3 くない。 「型を起こさず思い通りに、しかも低コストで製品を 作ることができる3Dプリンターは、非常に有益なツールで す。」と、井出社長。内製化により狙い通り製作コスト削減と 期間短縮を果たし、顧客の要望に柔軟に対応できる体制と なった。 「明日中に補修部品が欲しい」 といった状況でも即日 出荷できるなど、アフターサービスの充実にもつながってい ると井出社長は語る。さらに想定外の用途も。 「お客様の要望で撮影時に使うオブジェ、たとえば生物の 模型などをお作りすることもあります。今後はそうした用途 のプリンティングサービスも増えてきそうです」。 週間を要した。しかも品質が安定せず、やり直しになることも多々あったという。 3Dプリンターがあればこの悩みが解消され、運送コストも不要となる。 P h a s e - 04 「実際に導入するきっかけは、国の『ものづくり・商業・サービス新展開支援 補助金』でした。3Dプリンター導入により試作工程を短縮化して部品を内製化 する事業が採択され、購入できることとなったのです」。 P h a s e - 02 【 導入の決め手 】 試し刷りで造形精度の差が明らかに 組織をあげての対応力にも好感触 機種を選ぶ際、井出社長がこだわったのは造形の精度だった。 「実際に設計 【 今後の展望 】 ノウハウを積み上げた先に見据えるのは 自社ブランド製品 試作・開発のスピードアップについては期待した通り に期待しています」。 の効果が得られた。今後は部品の製作を通じてノウハウ 3Dプリンターを手にしたことで、想像もしなかった未来 を積み上げ、自社ブランドの製品を手がけたいと井出社 が広がる手応えを得た井出社長。次々と新しいアイディア 長は考えている。 が沸いているという。キヤノンは、そのチャレンジを全力 「これからも多様なニーズに即した製品を作る上で、 で支え続ける。 ふさわしい機器を提供してくれるベンダーとしてキヤノン データを使い、何社かの3Dプリンターを試しました。するとカタログスペックだ けでは見えてこない差異が明らかとなり、自ずと機種は絞られたのです」。 そうして選ばれたのが、当時発売間近だった「ProJet MJP 2500」だ。 「平面も 角もしっかり出るし、材料に す が入ってしまうこともない。」 と、井出社長は語る。 なお同機種を薦める販売会社は他にもあったのだが、キヤノンを選んだ理由は 「営業スタンスの違い」だったという。 3Dプリンター単体でなく包括的なソリューション提案を CANON M A R KE TIN G JAPAN s COMMENT キヤノンシステムアンドサポート株式会社 3Dソリューション企画部 貞本 幸宏 氏 東京営業本部 齋藤 司 氏 3Dプリンター導入に際して、私たちは3次元CADソ 「もの づくり・商 業・サービス新 「きっかけはWeb検索で最初にキヤ フトウェア「SOLIDWORKS」もご提案しました。パー 展開支援補助金」申請のため見 ノンがリストされたこと (※)。それから トナー企業でもある米Freefly Systems社も使用さ 積もりをご依頼いただいて以来、 営業担当の方が、私の要望を汲み取っ て社内に掛け合い、周辺機器も含めた ソリューション提案を提案してくださっ たのです。これは今後長くお付き合い できるなと」。 02 キヤノンマーケテイングジャパン株式会社 ※ http://canon.jp/3dp-sp オリジナル(右) と3Dプリンターで製作した代替パーツ(左) 貞本 氏 れているため、互換性あるデータでやり取りしなが 頻 繁 に 伺っております。今 後も ら、よりスピーディーに商品開発を進めることがで 3Dプリンターの製品情報をお伝 きるということです。包括的なソリューション提案 えするだ けで なく、用 途 や 戦 略 をさせていただき、それを受け入れていただけた に応じて包括的なソリューション ことを非常にありがたく感じています。 をご提案させていただきます。 齋藤 氏 03
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