教頭通信 12 月④ 鹿川小学校教頭 河村 「多様な視点で子どもを見る」 自己申告の面談では,子ども自立のためにきめ細かな支援をしている様子をしっかり語ってもらい ました。子どもの成長を心から願っている熱意が伝わってきました。さらに,そういった情報を協働 のプラットホームで共有していくことが大切だと思います。また,他の先生方の意見を参考に違った 視点で考えると子どもの意外な一面が見えたりします。そこで,今回は「多様な視点で子どもを見る」 をテーマに,リフレーミングと「親プロ」の出前講座で私が実践してきたことを紹介します。 「リフレーミング」 <ウィキペディアより> ある枠組み(フレーム)で捉えられている物事を,枠組みをはずして違う組みで見ることをさす。 元々は家族療法の用語。同じ物事でも,人によって見方や感じ方が異なり,ある角度で見たら長所に なり,また短所にもなる。 ~アイスブレイク(ナインドット)からの学び~ 出前講座「親プロ」みなおして!~多様な視点から子どもを見る~ の導入で行っていたアイスブ レイクを紹介します。多様な視点を持つことの大切さを体験から学ぶことをねらいに行いました。 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ (9つの点) <問題>すべての点○ を通る直線を一筆書きで,できるだけ少ない数で書いてください。 ・何本で書けましたか。(5本は簡単ですね) ・もっと少ない数でかけませんか (ここで思考が始まります) ・4本で書けます。そのためには視野(枠)を広げる必要があります。多様な視点で… ・もっと大きな規模に枠を広げれば3本で一筆書きができます。(理論的に可能です) ◎この体験(アイスブレイク)で感じたことは何ですか? 何を学べましたか? ・5本しか思いつかなかった。枠を飛び出してもいいと考えたら4本の方法が見えてきた。 ・まさか3本で引けるとは想像もつかなかった。普段から固定観念にとらわれていると感じた。 ・多様な視点で物事を考えれば,思いもよらない考えが生み出されていくものだなと感じた。 ・多様な視点で子どもを見たりリフレームをかけたりすると,また違った姿が見えてくるのかなと思った。 アイスブレイクを体験として捉え,それをふりかえることでこれだけの学びが生まれます。アイスブレイク は和やかな雰囲気をつくります。さらに,それをふりかえることで体験が学びに変わっていくと思います。 法令法規コーナー(信頼される公教育の確立のために) 1月 10 日(土)に広島大学で学力向上の発表会があります。これに出張で参加する先生はいわゆる「週振」 をとることになります。ところで週振とは何の略か知っていますか? 今回は「週振」を解説します。 「週休日」 勤務が割り振られていない日(土曜日・日曜日)この日に勤務する場合は勤務日と週休日を振り返えます。 「週休日の振替」これを略して「週振」と呼んでいます。週振の留意事項は次の通りです。 ア 新たに週休日とする日を定めた上で行う。(後から振替日を指定できません) イ 同一週内での振替が原則(例:日曜日に運動会をした場合,月曜日が週振) ウ 特に必要であると認められる場合その4週間前の日から8週間後の日までの間で行うことができる。 エ 教育職員の特例 ウの基準が困難な場合は4週間前の日から 16 週間後の日までの間に振り返ることが できる。ただしそれは①対外運動競技等,②地域行事(PTA 行事は除く)の場合(特例)である。 オ 週休日の振替の再振替はできません。 ※ 運動会などの学校行事の場合は休日変更をしているため,通常はそこを新たな週休日と定め週振をとっ ています。ただし特に必要であると認められる場合(出張等の場合)はウの基準になります。
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