野木町農業再生協議会水田フル活用ビジョン 1 地域の作物作付の現状

(別記)
野木町農業再生協議会水田フル活用ビジョン
1
地域の作物作付の現状、地域が抱える課題
当該地域では、町の西域の低斜地を南流する思川によって区分され、西部地域につい
ては圃場整備が完了し、水稲・麦を中心とした水田地帯を形成している。東部地域につ
いても水稲・麦を主体としながら、一部地域では野菜・果樹の生産団地化が行われてい
る。
2
作物ごとの取組方針
(1)主食用米
売れる米作りの徹底によって米の主産地としての地位を確保する。全農で取り扱う
「JA米」や、全集連で取り扱う「全集安心米」など、種子更新100%や生産履歴
の記帳など一定の要件を満たす安心・安全な米を生産する。また、前年の需要動向や
集荷業者等の意向を勘案しつつ、米の生産を行う。
(2)非主食用米
ア 飼料用米
主食用米の需要減が見込まれる中、飼料用米を転作作物の中心作物に位置づける。
また、飼料用米の生産拡大にあたっては、国からの産地交付金を活用した多収性専用
品種の導入推進及び団地化の推進を図り、5年後には、地域の水田面積の約1割での
導入を目指す。また、管内JAにおいて、飼料用米の集荷拡大を図っており需要の確
保をしつつ飼料用米の生産を行う。
イ
加工用米
産地交付金を活用しつつ、地元の取扱業者(JA、
(株)木本米穀肥料等)との結び
つきを強化し、生産の拡大を図っていくこととし、5年後には、現在の1.5培の契
約数量を目指す。
(3)麦、大豆
生産性の高い優良品種への転換、湿害を回避するための排水対策の実施、機械の導
入による省力化・機械化体系の構築、団地化の推進などを進めていくこととする。5
年後においても、現行の麦・大豆の作付面積を維持する。
(4)そば
実需者との契約に基づき、現行の栽培面積を維持する。特にそばについて、暗渠、
明渠などの湿害対策を実施することで品質の良いそばの確保をする。また、品質検査
に適合させることで高品質なそばの流通を目指す。
(5)野菜
「きゅうり」、
「トマト」、
「ナス」、
「いちご」、
「ねぎ」、
「たまねぎ」等を振興品目とし
て拡大する。
(6)不作付地の解消
現行の不作付地(約81ha)について、今後5年間で約3割(25ha)を飼料用
米の作付により解消を図る。また、自ら作付けすることが困難な場合には、集落営農組
合・法人・担い手など意欲のある方(人・農地プランに位置づけられた中心経営体)へ
貸し付けることにより不作付地の解消を図る。
3
作物ごとの作付予定面積
作物
平成 25 年度の作付面積
平成 27 年度の作付予定面積
平成 28 年度の目標作付面積
(ha)
(ha)
(ha)
主食用米
519.4
490.9
467.0
加工米
6.8
35.5
10.0
備蓄米
1.1
0.0
1.1
米粉用米
0.0
0.2
0.0
飼料用米
15.4
11.4
80.0
WCS 用稲
0.6
7.9
0.6
麦
122.3
132.9
122.3
大豆
145.7
13.5
145.7
21.5
19.9
21.5
そば
2.3
4.6
2.3
なたね
0.0
0
0.0
98.6
102.7
105.0
野菜等
88.5
91.7
94.9
果樹等
2.5
2.5
2.5
景観作物・地力
7.6
8.5
9.0
飼料作物
その他地域振興作物
増進作物等
4
取組
番号
平成 28 年度に向けた取組及び目標
対象作物
取組
分類
※
指標
平成 25 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
(現状値)
(予定)
(目標値)
※「分類」欄については、要綱(別紙 11)の2(5)のア、イ、ウのいずれに該当するか記入して下さい。
(複数該当する場合には、ア、イ、ウのうち主たる取組に該当するものをいずれか 1 つ記入して下さい。
)
ア
農業・農村の所得増加につながる作物生産の取組
イ
生産性向上等、低コスト化に取り組む作物生産の取組
ウ
地域特産品など、ニーズの高い産品の産地化を図るための取組を行いながら付加価値の高い作物
を生産する取組
5
産地交付金の活用方法の明細
別紙のとおり
※ 地域農業再生協議会が水田フル活用ビジョンを策定する場合には、都道府県水田フル活用ビジョ
ンの後に添付してください。