熊野町農業再生協議会水田フル活用ビジョン (PDFファイル)

熊野町農業再生協議会水田フル活用ビジョン
1
地域の作物作付の現状、地域が抱える課題
熊野町は、全耕地面積に占める水田の割合が45%であるが、経営規模が零細で、販売
を行わない自給的農家の割合が極めて高い。また、1戸あたりの所有農地面積が小規模
であるため、ほ場整備などによる生産性向上効果が発揮されにくく、大型機械化体系に
よる効率的な稲作農業は困難な状況である。
このような状況に対応するため、高齢者や女性あるいは定年帰農者など多様な農業生
産者を確保しつつ、直売所を核とした少量多品目の生産振興を図る。
2
作物ごとの取組方針
農地中間管理機構を担い手への農用地の集積・集約化を進める中間的な事業体として
位置づけ、これにより集約された担い手の生産性向上等の取組や地域振興作物等の生産
支援に取り組む。
(1)主食用米
大幅な生産の減少を抑えつつ、消費者の安全・安心などのニーズに対応するため、
減農薬・減化学肥料で有機質肥料を投入し栽培する「こだわり米」の栽培を推進し、
品質向上に取り組む。
(2)大豆
生産者の高齢化による面積減少が進む中で、熊野町黒大豆組合を中心に、土壌改良
等の品質向上対策に取り組む。
(3)果樹・野菜・花き
町内にある2か所の直売所やAコープ内でのインショップ販売を意識し、特定作物
ではなく、少量多品目生産を推進し、農家の所得向上を図るとともに、減農薬・減化
学肥料による品質向上に取り組む。
(4)不作付地の解消
高齢化等によるリタイア等により、農業者及び作物作付面積が年々減少していく中
で、生産の維持が可能な農業者の取組による直売事業を推進し、生産者組織を強化す
ることにより、野菜の作付けを推進し、不作付地の減少を図る。
3
作物ごとの作付予定面積
作物
平成 25 年度の作付面積
平成 28 年度の作付予定面積
平成 30 年度の目標作付面積
(ha)
(ha)
(ha)
主食用米
132
123
124
大豆
6.5
5.5
5.3
31.9
30
30.5
野菜
26
25
26
花き
2.7
2
2
果樹
3.2
3
3
その他地域振興作物
4
平成 28 年度に向けた取組及び目標
取組
対象作物
番号
取組
分類
平成 25 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
(現状値)
(予定)
(目標値)
指標