第 53 回 日本消化器免疫学会総会の開催にあたって

第 53 回 日本消化器免疫学会総会の開催にあたって
この度、第 53 回日本消化器免疫学会総会の会長を拝命しました大阪市立大学大学院
医学研究科 消化器内科学の荒川哲男です。昭和 53 年以来 53 回を数える歴史ある本
総会会長を拝命し大変光栄に存じます。
現在、本総会を 2016 年 7 月 14 日(木)から 15 日(金)の 2 日間、ホテルニュ
ーオータニ大阪にて開催すべく鋭意準備中です。今回の第 53 回総会では、「マイクロ
バイオータから観た消化器免疫 ―智・仁・勇で挑む―」をメインテーマとしました。
ヒトの腸内に数百兆個存在する常在細菌は、宿主であるヒトの恒常性の維持に必要と
されています。マイクロバイオータが消化器疾患のみならず全身疾患と関連することが
明らかにされてきていますが、未解明な点が多数残されています。大阪市立大学医学部
のシンボルである智・仁・勇を表した三女神像に象徴されるような、高度な知識、深く
温かい志、勇気に基づく積極的な行動力をもって今回あらためてマイクロバイオータか
ら観た消化器免疫について活発な討論を繰り広げていただきたいと願っております。
「消化器疾患とマイクロバイオータ
―腸内細菌を学び、消化器疾患を知る―」、
「炎
症性腸疾患とマイクロバイオータ ―免疫応答からみた病態解明と治療―」、「NASH /
NAFLD の基礎と臨床
―病態解明に向けた新たな展開―」の 3 シンポジウムを企画し、
特別講演には千葉大学大学院医学研究院 粘膜免疫学
植松 智 教授のご講演を予定
しております。
多くの会員の皆様にご参加いただき、実り多い有意義な会となりますことを心より願
っております。
平成 27 年 10 月吉日
第 53 回 日本消化器免疫学会総会
会長 荒川 哲男
(大阪市立大学医学部長・大学院医学研究科長・消化器内科学教授)