指導案検討Ⅰ(大田)

第 2 学年
数学科学習指導案
平成27年6月9日(火)
第4校時(2年1組教室)
指導者 教諭 大田 尚土
1.単元名 連立方程式
2.題材について
この単元の要点は,文字が 2 つの場合の方程式を,2 つの文字のどちらか 1 つを消去して,
既習の 1 元 1 次方程式に帰着させることにある。その消去の方法をしては,加減法と代入法
があるが,文字を消去するために,既習事項を活用していく点に気づかせたい。また,文章
題の中から数量の関係を読み取り,方程式に表して解決する学習をする。なぜこのような式
が出るのかということをしっかりと理解し,説明できる力も身につけていきたい。
3.単元の目標
連立 2 元 1 次方程式について理解し,それを用いて考察することができるようにする。
4.単元の評価規準
数学への関心・意欲・態度
数学的な見方や考え方
数学的な技能
数量や図形などについての
知識・理解
連立方程式を積極的に利
数量の関係を的確にと
問題の中の数量の関係
連立方程式を利用して問
用して,問題を解決しよう
らえ,連立方程式を利用
を連立方程式に表し,
題を解く手順とそのよさ
としている。
して問題を解決し,その
それを利用して問題を
を理解している。
過程を振り返って考え
解決することができ
ることができる。
る。
5.単元の指導計画
1 連立方程式とその解
・・・・・・・・・
2時間
2 連立方程式の解き方
・・・・・・・・・
5時間
3 連立方程式の利用
・・・・・・・・・
4時間(本時 1/4)
6.本時の学習指導
(1) 本時の目標
問題解決の場面で連立 2 元 1 次方程式を活用できるようにする。
(2) 本時の評価
数量や図形などについての
数学への関心・意欲・態度
数学的な見方や考え方
数学的な技能
連立 2 元 1 次方程式を活
具体的な事象の中の数
問題の中の数量やそ
連立 2 元 1 次方程式を活
用することに関心を持ち, 量を捉え,連立 2 元 1
の関係を文字を用い
用して問題を解決する手
段を理解している。
問題の解決に生かそうと
次方程式を作ることが
た式で表し,それを基
している。
できる。
にしてつくった連立
2 元 1 次方程式を解く
ことができる。
知識・理解
(3) 道徳的視点
話し合い活動を通じて他の人の意見を聞き,自分の考えと合わせてよりよい解答・解
法を導けるようにする。
(4) 本時の展開
学習事項
導入
○指導上の留意点
×いくつ+いくつ
具体的な評価規準
○クラス全員で考えるようにう
5分
ながす。
■問題の提示
見:文章から関係性を抜
問題 1
き出せる。
50 円の切手と 80 円の切手を数枚買ったら,合計金額は 960 円
であった。切手の枚数はそれぞれ何枚であるか答えなさい。
技:文字を用いて立式で
きる。
■自力解決
予想 1・・・代入
知:既習事項を用いて枚
予想 2・・・不定方程式
数を出そうとする。
■4 人班で伝え合う
○班で出た意見を詳しく聞きだ
■代表者発表
展
す。
不定方程式の解法例
の意見をしっかりと
50 円切手の枚数を x 枚,80 円切手の枚数を y 枚とすると,
聞けている。
50 x 80 y
開
40
関:問題の解決のため人
5x 8 y
960
96
5x
96 8 y
5x
8(12
y)
y は 5 の倍数になるので y 2,7, x 16,8
ここで 12
■問題の提示
問題 2
分
問題 1 では解が定まらない。
どんな条件を追加すれば解が定まるか考えなさい。
■4 人班で伝え合う
○班で出た意見を詳しく聞きだ
■代表者発表
す。
予想・・・50 円切手と 80 円切手の合計枚数
1 つに決まることを
(1) x
理解している。
y 15 ・・・連立方程式
80(15 x)
960 ・・・1 次方程式
○連立方程式でなく 1 次方程式
で立式した生徒も取り上げる。
め
5
分
聞けている。
問題に切手の枚数を追加する(
「合計 15 枚」を追加)
(2) 50 x
と
の意見をしっかりと
知:式が 2 つあれば解が
■問題の提示
ま
関:問題の解決のため人
■文章を読み,しっかりと文字 ○文章から何を文字で置くかを
を使って立式できるように
する。
強調して伝える。
○分からないものが 2 つに対し
技:文字を用いて問題に
あった式を立てられ
る。
見:何を文字で置くかを
しっかりと理解して
いる。
て,式を 2 つ作ることで解が
見:文字の個数と式の個
1 組に決まることを確認する。
数の関係性を理解し
ている。