2015 年 12 月 14 日(カナダ現地時間 12 月 1 日発表) PRESS-15-38 本リリースは、2015 年 12 月 1 日に、ノボ ノルディスク社が発表したリリースに基づき翻訳・再編集したものです。内容や 解釈については資料の正式言語である英語が優先します。 医師と基礎インスリン製剤でコントロールが得られていない 2 型糖尿病患者がインスリンの治 療強化に躊躇する理由が明らかに-国際糖尿病連合(IDF)の世界糖尿病会議 2015 で発表- 糖尿病のコントロールに関する患者と医師の間でのコントロールに対する認識を評価した研究(Perceptions of Control study: POC 研究)において、基礎インスリン製剤でコントロールが得られていない 2 型糖尿病患者がイ ンスリン治療の強化に気が進まないのは、薬の副作用、もっと具合が悪くなるという認識、さらなる注射の追加は望 まない、などの不安によることが明らかになりました。インスリン治療の強化に関して医師の方では、患者の同意が 得られない、低血糖、患者の認知能力の状態、といったことを懸念しています。1 本結果は、12 月 1 日、カナダ・バン クーバーで開催された国際糖尿病連合(IDF)の世界糖尿病会議 2015 において発表されました。 POC 研究の lead investigator のメリル ブロド医師は次のように述べています。「インスリン治療の強化をめぐ って患者と医師がどのように決定を行うか、その理解を深めることで、診察中のコミュニケーションを著しく向上させ ることができるでしょう。また、基礎インスリン製剤でコントロールが得られていない 2 型糖尿病の患者さんが必要に 応じて治療を強化するための手助けともなります。より多くの情報と治療の選択肢を用いて患者さんの不安に対処 することで、より良いコントロールを得るために、より多くの患者さんが治療の変更に同意していただけるでしょう」 POC 研究の結果から、基礎インスリン製剤でコントロールが得られていない 2 型糖尿病患者は、薬物療法による 体重増加の懸念(45%)、具合がもっと悪くなるという感覚(44%)、低血糖に対する恐れ(41%)、さらに注射を追 加することを望まない(41%)などの要因から、医師の推奨にもかかわらず、治療の強化に不安を覚える中、ベーサ ル・ボーラスインスリン療法を開始することが示されました。1過半数(57%)の患者が、2 型糖尿病のコントロールを 得るために、ボーラスインスリン注射を 1 日 1 回追加することを、「あまり希望しない・やや希望する」あるいは「全く 希望しない」(それぞれ、39%、18%)と回答し、また、37%の患者は治療の強化が複雑過ぎるのではないかという 不安を抱いていました。1 研究に参加した医師の報告では、基礎インスリン製剤でコントロールが得られていない2型糖尿病患者に対して 1 医師が治療強化に躊躇する第1の理由は、患者が同意しないだろうと考えるから(62%)でした。 低血糖に対する 1 懸念(46%)、特にそれが職場で著しく危険な場合(54%)もまた躊躇することが示されました。 医師はまた、精神 障害のある、あるいは精神状態に変調をきたした患者(48%)、認知能力の低下した患者(46%)、服薬遵守が懸 1 念される患者(41%)の場合にも、治療強化を勧めることに躊躇することが示されました。 コントロールに対する認識(POC)研究について POC 研究は、医師 300 名および基礎インスリン製剤でコントロールが得られていない(医師により HbA1c>8% (64mml/mol)を確認)成人の 2 型糖尿病患者 1,012 名に対するウェブ調査から収集された情報に基づいて行われま した。調査対象は英国(n=医師 100 名、患者 620 名)、スウェーデン(n=同 100 名、同 240 名)、そしてスイス(n=同 100 名、同 152 名)です。また、対照群として、基礎インスリン製剤によってコントロールが得られている(医師により HbA1c<7.5%(59mml/mol)を確認)英国の成人 2 型糖尿病患者 295 名からも情報が収集されました。合計で、 1,607 名の患者と医師からデータが収集され解析されました。1-3 本研究の目的は、この患者集団がコントロールをどの ように認識しているかを調査すること、コントロールの達成の障壁を特定すること 2,3、日常生活において 2 型糖尿病のコン トロールが得られていないことの影響を認識すること 2,3、そして、インスリン治療強化への躊躇を調査することでした。1 お問い合わせ先 ノボ ノルディスク ファーマ株式会社 100-0005 東京都千代田区丸の内 2-1-1 明治安田生命ビル Tel: 03-6266-1700 Fax: 03-6266-1801 Internet: www.novonordisk.co.jp www.novonordisk.com References 1. Brod M, Pfeiffer KM, Barnett AH, et al. Patient/physicians inertia in insulin intensification for patients with uncontrolled type 2 diabetes using basal insulin. Poster presentation (1081-P) at the International Diabetes Federation (IDF) World Diabetes Congress, 1 December 2015. 2. Brod M, Pfeiffer KM, Barnett AH, et al. Perceptions of control among type 2 diabetes patients treated with basal insulin. Poster presentation (0742-P) at the International Diabetes Federation (IDF) World Diabetes Congress, 1 December 2015. 3. Brod M, Pfeiffer KM, Barnett AH, et al. Perceptions of diabetes control among physicians and patients with uncontrolled type 2 diabetes using basal insulin. Poster presentation (0741-P) at the International Diabetes Federation (IDF) World Diabetes Congress, 1 December 2015. ノボ ノルディスク ファーマ株式会社は、デンマークに本社を置くグローバルヘルスケア企業であるノボ ノルディスク社の日本法人で す。ノボ ノルディスク社はインスリンの発見から間もない 1923 年にインスリンの製造販売を開始し、以来 90 年以上にわたり継続的な 研究開発と世界の国々への安定供給を通じ、糖尿病ケアの革新をリードしてきました。また、糖尿病領域における研究開発の歴史によ り培われた数々の強みを活かし、成長障害や血友病など長期にわたり医薬品を必要とする疾患においても、その治療法の革新に取り 組んでいます。ノボ ノルディスク社は現在 75 カ国に約 40,300 人の社員を擁し、製品は 180 カ国以上で販売されています。日本法 人は 1980 年に設立されています。 お問い合わせ先 ノボ ノルディスク ファーマ株式会社 100-0005 東京都千代田区丸の内 2-1-1 明治安田生命ビル Tel: 03-6266-1700 Fax: 03-6266-1801 Internet: www.novonordisk.co.jp www.novonordisk.com
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