機能的股関節戦略のすゝめ

2015/9/10
機能的股関節戦略
CA(Counter Activity)
CW(Counter Weight)
足関節戦略
機能的股関節戦略のすゝめ
股関節戦略
前方外乱へのバランス反応
北水会記念病院
理学療法士
宮嶋
後方外乱へのバランス反応
佑
整形外科理学療法の理論と技術より改編、引用
股関節屈筋と足底屈筋の関係(建内ら)
単関節筋と2関節筋の協調(私見)
THA術後患者にプッシュオフを
強めるor弱める教示を与えた場合、
弱める教示→股関節伸展角度の増加・股関節屈筋のパワー増大
強める教示→股関節屈曲モーメント・パワーが低下
ハムストリングス
腸骨筋
強力な股関節伸展モーメント
骨盤を前傾方向へ
+
骨盤を後傾方向へ
足底屈筋は股関節屈筋の機能低下を
代償する作用がある
2関節筋の張力が必要
長内転筋
と協調
ハムストリングスの張力を保つ
アンカーとしての作用
関節の固定作用が必要
腸脛靭帯
大腿筋膜張筋
伸展位
大腿筋膜張筋
軽度伸展位
小殿筋
股関節伸展位で外転モーメントを発揮
中間位
中殿筋
大腿方形筋・大殿筋下部と協調
大内転筋
と協調
大殿筋上部
股関節屈曲位で外転モーメントを発揮
45°屈曲位
大殿筋と梨状筋
90°屈曲位
内閉鎖筋
深屈曲位
大腿方形筋
整形外科理学療法の理論と技術より改編、引用
恥骨筋・短内転筋と協調
プロメテウス解剖学アトラスより引用
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2015/9/10
外方
立位での骨盤移動評価
後方
CHECKPOINT
内方
大殿筋上部
大内転筋下部
①骨盤の傾斜がいつ生じるか?
②どこまで移動できるか?
➂移動した位置で保てるか?
前方
①CAからCWに切り替わるタイミング
②股関節の可動性や筋出力
➂平衡機能の影響?
大腿筋膜張筋
長内転筋
姿勢と協調より改編、引用
座位でのリーチ評価
前外方
骨盤後方移動の促通
後外方
ハムストリングス
骨盤前方移動の促通
大腿四頭筋
患者が力を入れる方向
大殿筋下部
腸腰筋
右股関節は屈曲位での外転が必要
伸展位(比較的)での外転が必要
内閉鎖筋
小殿筋
当日は、足圧中心を変化させるデモを行いたいと思います。
股関節外転位の促通
屈曲位での内転
中間位での内転
伸展位での内転
中殿筋
大内転筋
内閉鎖筋
大内転筋
長内転筋
セラピストが力を入れる方向
長内転筋
小殿筋
当然、姿勢戦略には、股関節だけでなく、
足関節や体幹の機能が必要となります。
しかし、股関節周囲の安定により
体幹・足関節の機能向上や、負担軽減が得られるのも
臨床上多く経験します。
※仙腸関節を除く
身体重心に最も近い関節であり、
質量中心のコントロールに大きく関わる股関節の機能について
皆さんと意見交換できればと思います
よろしくお願い致します。
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