局所から全身へ

~はじめに~
局所から全身へ
医療法人社団 順雄会 ユウ整形外科
理学療法士 野澤 大輔
*本日は局所(疾患部位)に捉われていた自分ではなく、
新た に全体を見ようと挑戦している自分の臨床を発表
します。
*今回の発表では局所と局所を繋げて考察しました。
足部や上肢、頭頚部等の全身を見ていくうえで必要な
視点や考え方などのご指導、ご意見を頂けると幸いです。
局所に対する疑問
医師からのオーダーでは変形膝関節症。
症例の紹介
しかし実際に患者様の話を聞くと・・・
腰が痛いんです。膝よりも気になっています。
膝の痛みよりも後に。
性別:女性
年齢:72歳
主訴:左膝と右腰背部が痛い。
運動(フィットネス)時に痛む。
疾患名:左変形性膝関節症
なぜ腰が痛いのだろう?膝の疾患なのに・・・
VAS(運動時):左膝痛 3/10
評価
*評価
VAS(運動時): 左膝痛 3/10
右腰背部痛 5/10
右腰背部痛 5/10
寝返り方が気になった
局所に対してしか視野がなかった自分。
触診 : 外側広筋、大腿筋膜張筋、大腿二頭筋の緊張
SLR : 大腿後面外側と膝窩にツッパリ感
アライメント : 外反膝
下腿の内外旋 : 内旋方向の制限(膝関節屈曲位)
FFD : 床から約-3㎝ 腰椎の前彎増加・胸椎の後弯減少
骨盤の前後傾 : 後傾方向の運動減少
あれ?体幹と下肢が一緒に・・・丸太様みたい。
股関節が硬いのかな。体幹はどうだろう・・・。
体幹の回旋動作
膝と腰を繋ぐ
多裂筋と胸腰筋膜
1:1:1の関係
1
1
1
胸腰筋膜
1
1
多裂筋
大事にしている考え方
評価=治療
例)片脚立位時⇒外側への側方不安定性
支持脚の中殿筋の筋力低下も要素として考えられる
⇒評価で考えられるなら、治療にも考えられるはず!
~おわりに~
今回のリアル臨床のテーマ『挑戦』
今回だけでなく今後も挑戦していきたいと思います。
ご清聴ありがとうございました。