PMC ADAPTEC HBA 1000 テクニカルブリーフ HBA 1000 12Gb/秒 SAS HBA シリーズ はじめに Adaptec ホストバスアダプタの使用例 PMC® Adaptec® HBA 1000 シリーズホストバスアダプタは、業界を リードする半導体、ボード、およびストレージスタックの専門知識を一つの 統合されたソリューションとして提供する、幅広いPMC スマートストレー ジソリューションファミリの第一弾製品です。 最新の規格、多いポート数、低消費電力、小型形状を組み合わせたHBA 1000ファミリは、 システムの弾力性、効率性と使い易さを懸念するデー タセンタや企業にとって、好ましいストレージソリューションです。 5つの異なるモデルにより、多数のアプリケーションに対応する弾力性を持 ったソリューションが可能です。以下に3つの一般的で基本的な構成につ いて述べます。 ホストバスアダプタとは? PCIeインターフェースは、 ホストシステムやサーバにおいてユニバーサル I/O接続の標準となっています。今日、最も一般的なPCIeインターフェー スは、組み合わせにより理論上ほぼ8GB/秒の最大帯域幅をもたらす最新 のPCIe Gen3.0仕様のx8レーンスロットです。 Adaptecは、 ホストバスアダプタ (HBA) 開発の先駆者です。HBAの主な 機能は、サーバが実行しようとするアプリケーションに対応するために、 ホ ストシステムのPCIeとストレージデバイスとの間を橋渡しすることです。 ストレージ用の標準インターフェースは、 シリアルアッタチドSCSI(SAS) インターフェースとなっています。最新のSASインタフェースは、理論上、 レーン当たり12Gb/秒の最大帯域幅を持っています。より高度の標準イ ンターフェイス速度を持つことは有利ですが、ほとんどの周辺機器はその すべてを利用することができません。HBAの仕事の主な部分は、 「邪魔す る」 ことなく、可能な限り効率的にパフォーマンスを集約することです。 PMC Adaptec ホストバスアダプタ PMC Adaptec最新のHBA 1000シリーズはこれを5つの異なるライ ンアップで実行します。その全てが、8レーンのPCIe Gen3ホストインタ ーフェイス、 コンパクトなMD2形状、低消費電力のPMC ASIC技術、共通 のドライバセットとユーザフレンドリーな管理ツールを持っています。 最大のシステム柔軟性を得るために、 これらのモデルが提供する、SASコ ネクタの位置やポートの数は多様です。内部8ポート、外部8ポート、内部 16ポート、外部16ポート、および内部8+外部8ポートのモデルがありま す。 優れた拡張性とパフォーマンスに加えて、HBA 1000シリーズの16ポ ートモデルは、電力効率の高いPMC SmartIOCにより、競合するHBA よりも平均60%も低消費電力です。この比較は、様々な16ポートHBA 構成の平均に基づいています。HBA1000シリーズ16ポートモデルが 11.45Wで、競合するHBA 16ポートモデルは27.8Wです。 コンピュータ間のポイント-トゥ-ポイント通信 SASインターフェースは、サーバ用に最も広く採用されているストレージ 接続標準ですが、Small Computer System Interface(SCSI) から派 生したことにより、 これはプロセッサ間の接続にも適切です。この最も一般 的な例では、サーバのパワフルなCPU(複数可) とストレージサブシステ ム、 ストレージエリアネットワーク (SAN)、 またはネットワーク接続ストレー ジ (NAS)の間の接続です (図1)。これらすべての Server Storage Subsystem HBA 1000 図1:コンピュータ間の通信 外部システムは、管理、仮想化、 またはそうでなければそれらが制御するス トレージの操作に関与しているコンピュータが (CPUの範囲で)埋め込ま れています。特に、数メートル以上の距離で接続されている時には、 より高 コストのファイバチャネル接続も使われるかもしれません。 最新の12 Gb/秒SAS規格は今やケーブルをサポートしており、SASと HBA 1000の外部ポートでサポートされる距離を数百メートルにまで延 長します。 サーバとJBOD間の接続 多くのデータセンタやその他のアプリケーションは、高価なストレージサ ブシステムをより安価なのJBOD(Just a Bunch of Disk)へ置き換え ました。これらのJBODは高価なコンピュータとSANの複雑さを、PMC やPMC AdaptecのAEC-82885T SASエキスパンダーカードによっ て提供される1つ以上の安価なSASエクスパンダチップに置き換えます ( 図2)。 Server JBOD “ Daisy Chain” Expansion JBOD Enclosure HBA 1000 図2: サーバとJBOD間の接続 PMC ADAPTEC HBA 1000 テクニカルブリーフ HBA 1000 12Gb/秒 SAS HBAシリーズ アーキテクチャへJBODを追加することで、サーバに接続されたストレー ジの拡張が簡単になり、HBA 1000の外部ポートが、JBODへの効率的 な低コストの接続を提供します。従来は、ほとんどの外部SAS接続が4レ ーンケーブルで提供されています。この構成では、JBODに接続されてい るすべての4レーンと関連する同じSASアドレスが、6GB/秒の接続[(4 レーンX12Gb/秒) ÷8ビット/バイト]を実現します。もう1本のケーブルと SASアドレスは、HBA 1000-16eで利用可能な、 より多くのポート数を 使用することにより、接続の限界性能を12GB/秒かそれ以上に引き上げ ることができます。 エクスパンダなしでも、HBA 1000-16iは、最大16台のストレージデバ イス接続が可能です。これらのアプリケーションはまた、多くの場合、SSD のような、 より高性能なデバイスにも向いています。 これらの新しいデバイスでは多くの場合、それを12台から16台束ねたパ フォーマンスレベルがPCIeの限界に達するため、1000-16iはそこでの 接続に理想的です。 Scale-out Server 多くのストレージサブシステムでは、 このレベルのパフォーマンスをサポー トできないので、 より多くの外部多ポートの使用によりシステムアーキテ クチャへJBODを追加し、それによって、 より多くのストレージデバイス接 続を可能にします。これにより、 ホストの8レーンのPCIeインターフェース の限界まで、容量と全体的なパフォーマンスの両方の追加拡張性を提供し ます。 複数の外部ポートが持つ他の一般的な利点は、冗長性や、冗長SASのケー ブルでハイパフォーマンスストレージを提供するために、、JBODのとそれ に対応するサーバー接続の数を倍にするような、高可用性のためのアプリ ケーションにおいてです。これらのアーキテクチャ上のシステム制限はデバ イスの総数から来る可能性が最も高いのです。アプリケーションの要件に システム容量、拡大されたパフォーマンス、および信頼性を一致させること は、他と比較して1つの構成を選択する上での究極の基準です。 サーバ内での接続 一部のアプリケーションでは、一つの大きなスケールアウトの筐体に限定さ れす。内部接続用のHBA 1000モデルとSASアーキテクチャにより、、単 一のシャーシ内で上記と同じ原則を適用することが可能となります (図3)。 同じHBA1000 /SASエクスパンダのアーキテクチャによるスケール アウトシャーシの利点は上記のようなものです。システムの制限は、HBA 1000よりも、物理的なサイズ、電源、冷却の制約から来る可能性が高くな ります。 Expansion Storage HBA 1000 図3: ディジーチェインでの拡張 最後に、内部デバイスに深刻な物理的制約を持ち、エクスパンダが無いア プリケーションにとっては、 まだ将来的な拡張性や信頼性をサポートするた めに、外部接続が必要になるかもしれません。エクスパンダがなければ、 こ れらのポート不足が問題となります。 しかしHBA1000-8i8eであれば、 必要な内部デバイス接続を容易に維持しながら、不足しているエクスパン ダの外部接続をHBA 1000-8i8eの外部ポートで置き換えることができ ます。 結論 HBA 1000は、5つのモデルに最新のPCIe3.0とSAS12Gb/秒の規 格、多ポートの内部と外部の両方の接続性、低消費電力、小型形状を組み 込んでいます。すべての一般的な使用例をサポートすることにより、HBA 1000ファミリーは、簡単に選択し、高効率と弾力性を必要とするサーバベ ースのストレージソリューション、 データセンタ、企業、およびその他のアプ リケーションにとって、選択し易いコントローラとなります。 詳細は: www.adaptec.co.jp PMC-SIERRAについて PMC(Nasdaqコード:PMC(Nasdaqコード:PMCS) は半導体およびソフトウェアの革新的企業 で、 ネットワークをビッグデータを接続したり、 移動したり、 保管したりするものへと転換します。テ クノロジリーダシップの実績に基づき、 ストレージ、 オプティカル、 モバイルネットワークに革新を 引き起します。PMCの高度に集約されたソリューションがパフォーマンスを増加し、 ネットワークの 変換を加速する次世代のサービスを可能にします PMCの詳細についてはwww.pmcs.com をご覧頂くか [email protected]にメー ルでお問合せ下さい。 Corporate Head Office: PMC-Sierra, Inc. 1380 Bordeaux Drive Sunnyvale, CA 94089 USA T: 1.408.239.8000 F: 1.408.492.9192 日本オフィス: ピーエムシー・シエラ・ジャパン㈱ 横浜市西区みなとみらい2-3-5 クィーンズタワーC9F T: 045-640-5615 (代表) F: 045-640-6056 (Fax) Copyright © 2015 PMC-Sierra, Inc.All rights reserved. PMC-Sierraの商標の一覧については、www.pmc-sierra.com/legal を参照してください。 その他の製品や会社名は、それぞれの所有者の商標の場合 があります。 PMC_HBA1000_TB_110215_ja
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