防衛医科大学校病院における上顎正中過剰埋伏歯抜歯の臨床統計的検討

「防衛医科大学校病院における上顎正中過剰埋伏歯抜歯の臨床統計的検討」
お知らせとお願い
<研究の背景、目的、概要>
歯は通常、乳歯列期で 20 本、永久歯列期で 28 本、これに智歯(親知らず)が人により1~
4本加わります。それよりも多く形成された歯を「過剰歯(かじょうし)」といいます。過剰
歯は、顎の中のどこにでも発生する可能性はありますが、上顎の前歯の歯根付近には、過剰歯
が出現することが少なくありません。特に まん中の歯の間に 高い頻度でみられ、「上顎正中
過剰歯(じょうがくせいちゅうかじょうし)」、埋まっている場合は「上顎正中過剰埋伏歯(じ
ょうがくせいちゅうかじょうまいふくし)」と呼ばれます。この歯は 通常自覚症状がほとんど
ないものが多く、X線写真検査によって初めて発見されることが多いです。当科では噛み合わ
せや 周囲の歯に悪影響を及ぼすおそれがある場合、抜歯を行っております。
このような患者さんの原因ははっきりしていません。
この研究では、上顎正中過剰埋伏歯の存在がどのような症状をもたらし、どのような症例が
抜歯適応になるかを検討することにより、予後の予測に役立てたいと思っています。
<研究対象>
2011 年 9 月から 2013 年 8 月までに防衛医科大学校歯科口腔外科において、上顎正中過剰埋伏
歯抜歯を行った患者さんを対象とします。対象例は 33 例です。
<研究の方法・期間>
上記の患者さんの①性別・抜歯時の年齢②過剰歯の本数③埋伏歯の萌出方向④抜歯時のアプ
ローチ方向⑤来院に至った動機、の5項目について検討します。なお、これらのデータは通常
の臨床業務における問診、検査などで得られるものであり、本研究を行うために得たデータで
はありません。研究期間は平成 28 年 3 月末までとします。
<個人情報の保護について>
本研究では、個人情報は匿名化され、個人が特定されることはありませんし、個人が特定さ
れるような情報は一切公表しません。
過去に当科で上顎正中過剰埋伏歯抜歯をされた方で、ご自身の検査結果や臨床情報を本研究
に使わないでほしいというご希望があれば、担当医または下記連絡先までご相談ください。
埼玉県所沢市並木 3-2
防衛医科大学校歯科口腔外科
電話:04-2995-1511 内線
羽田朱里
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