「術後再建腸管患者に対するシングルバルーン式小腸鏡を用いた経口直接胆 道鏡による診断・治療の有効性の検討」:医学情報の研究利用について 対象となる患者様: 本研究は、2011 年 11 月から 2015 年 5 月までに北里大学東病院および北里 大学病院の内視鏡センターで術後再建腸管を有する患者様で胆膵内視鏡治療 を行った患者様のうち、経口直接胆道鏡による診断もしくは治療を行った患 者様が対象となります。 研究の意義: 胃切除や肝臓、胆管、膵臓の手術を施行された患者様は腸を再建しています。 それら患者様に対する胆膵内視鏡治療(胆石治療や胆道ステント留置など)は 従来困難とされており、外科的手術や経皮的処置が行われていました。しかし バルーン式小腸鏡が開発され、そういった患者様に対しても胆膵内視鏡治療 が可能となり良好な成績が報告されています。しかしながら、処置困難な患者 様に対しては、手術をしていない患者様に対する治療と比較すると成績が劣 る傾向にあります。手術をしていない患者様に対しては処置困難である場合 には内視鏡を直接胆管内に挿入し診断・処置を行うことがあります。 しかし、 術後再建腸管を有する患者様に対しての研究結果は数少なく不十分です。術 後再建腸管患者様の処置困難例に対してこの処置が成功すれば、外科的手術 など体に負担となる治療を避ける事が可能となります。 研究の方法:術後再建腸管を有する患者様に対する胆膵内視鏡治療において 処置が困難と判断され直接胆道鏡下診断・治療が行われた患者様を対象とし ます。必要な情報(具体的には、年齢、性別、腸管の再建方法と手術理由、胆 膵内視鏡治療理由、検査施行時間、胆管・胆石の大きさ、処置に伴う偶発症な ど)を収集し、解析します。あらたに追加検査を行うことはありません。なお、 診療情報はすべて個人が特定できないように匿名化して使わせていただきま す。本研究への参加は患者さんの自由意思であり、参加しなくても診療上、何 ら不利益はありません。ご自分の診療情報を研究に使わないで欲しい、という ご希望がありましたら、担当医までご相談ください。ご不明な点がありました ら、主治医にご相談ください。 拒否申し出が可能な期限:2016 年 10 月 31 日までにお申し出下さい。 やまうちひろ し 施設研究責任医師 北里大学医学部消化器内科学 TEL: 042-778-8111(PHS 番号 17352) 1 山内 浩 史
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