Part-2 Chap 06 Part-2 忠 実な“ 赤 ”をしっかりと表 現したい → ASTIA Chap 06 “原色”が際立つ極彩色の世界を創る → Velvia YASHINON DX 50mm F1.4・F1.4・1/150s・+0.3EV・ISO200・ASTIA 赤の再現は各メーカーによってまち まち。フジフイルムの場合、わずかに 朱色やオレンジ色に転んだ赤になる のが特徴だ。赤の被写体が写真の大 PROVIAで撮った赤 赤が朱色っぽく表現されて いる。これも優しげな風合 いが出ていて決して悪くな いが、忠実な赤とは異なる。 47 部分を占めるようなときは、ASTIA を Velvia モードを選択すれば、すべての色の彩度と 使いたい。ASTIA は全モードでもっと コントラストが上昇する。スナップ撮影などで見 も赤を忠実に再現できる。赤い車や つけた、鮮やかな色彩の被写体をより強調でき、 日の丸などを被写体にしたとき、赤 とてもカラフルな写真に仕上げることができる。 がうまく出ないという意見が寄せられ 植物や自然を撮れば、活き活きと生命力あふれる たことがあるという。そのような経験 写真に。また、スナップでポイントカラーになる があり、気になっていたという方には、 原色を入れて撮影をすれば、カラフルな雰囲気を 赤= ASTIA だと覚えておいてほしい。 PROVIA と Velvia の中間の位置する鮮 やかさなので、赤に関わらず、鮮やか めのスナップが好みという人ならば常 用モードにしてみてもいいだろう。 ポートレートには不向きなVelvia 左はPRO Neg.Std、右はVelvia。繊細な 肌色と人物の周囲の緑が狙いの1枚だっ たが、Velviaでは過度に彩度が高く階調 も狭いハイコントラストな写真に。 演出できる。曇天や日没時に Velvia を使うと、ど んよりとした雰囲気を和らげてくれる効果も。一 方、Velvia はポートレートには向かない。肌色は 血色が良すぎるようになり、繊細な階調ではなく コントラストが上がりすぎる。 46
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